マンチカンのグレーはどんな猫?
マンチカンの被毛の色は、世界最大の猫血統登録団体TICA(The International Cat Association)においても、「すべての色」が認められていることから、非常にバリエーションが豊富です。本記事では、多彩な毛色を持つマンチカンの中でも、美しいグレーの毛色を持つマンチカンに注目してご紹介していきます。
ちなみに、猫のグレーの毛色は「ブルー」と呼ばれます。このブルーの毛色を持つ品種としては、ロシアンブルーが有名ですよね。シャルトリュー、コラットの3品種で「ブルー御三家」と呼ばれており、グレーの猫はこのブルー御三家を除くと、日本国内では珍しいとされています。
マンチカンのグレーのメカニズム
猫の被毛の色を決める要因は遺伝子にあり、その種類は9種類にも及びます。その中の一種であるダイリュート遺伝子を受け継ぐことで、毛色が薄まり、元となる毛色より薄い毛色が現れます。つまり、ブルーはブラック系の毛色が薄まって現れた毛色であるということですね。ブルーより更に薄いブルーキャメルという毛色も存在します。
マンチカンの場合、ドメスティックキャットなどとの異種交配が行われることも多く、被毛の色だけではなく柄のバリエーションも豊富です。そのため、単色のブルーよりも、ホワイトやクリームとのバイカラーやスポット、タビーなどが多く見られます。
そもそもブルーとは、青みががったグレーの毛色を指しますが、青みが少なくより薄いグレーであることも少なくありません。ダイリュートキャリコと呼ばれるパステルカラーの三毛柄も、柔らかいグレーがとても魅力的ですよ。
マンチカンのグレーをお迎えする方法
マンチカンのグレーをお迎えする方法や価格についてご紹介します。
グレーのマンチカンの里親になる
マンチカンは、日本国内の猫人気ランキングでも常に上位を獲得するほど、人気が高い品種です。その反面、ブリーダーの乱繁殖などが問題になることもあり、今現在でもブリーダー崩壊や飼育放棄などによって保護されている個体が非常に多く存在します。
衰えを知らないマンチカン人気の裏側で、保護される個体数も増加しており、マンチカン専門の保護猫カフェの存在もあるほどです。
実際にネット上で「マンチカン 里親」で検索すると、マンチカンの里親募集情報がヒットします。里親募集の場合、写真が掲載されていることが殆どなので、グレーのマンチカンを探してみてください。
中には生まれて間もないグレーのマンチカンもいますので、マンチカンの里親になるということも選択肢の一つとして考慮してみてくださいね。
グレーのマンチカンを保護猫カフェで探す
近年では、猫の里親になるための条件が厳しいと話題になることも多く、なかなか踏み出せないという方も多いかもしれません。そんなときは、マンチカンの猫スタッフがいる保護猫カフェへ行ってみるのもおすすめです。
実際に顔を合わせて里親について相談できることから、一人暮らしや独身などの条件のみで断られることは殆どありません。是非、近隣の保護猫カフェについて一度調べてみてください。
グレーのマンチカンを里親でお迎えする時の価格
グレーのマンチカンを里親募集でお迎えする場合、生体価格は基本的に無料です。とは言っても、月齢などによってワクチンや避妊、去勢手術に掛かった費用を分担する必要がある可能性もあります。これらの費用はどのような方法でマンチカンをお迎えしたとしても必要になるものですので、決して無駄な費用ではありません。
グレーのマンチカンを扱うブリーダー
グレーのマンチカンをお迎えするとき、ブリーダーからお迎えする方法があります。人気の高いマンチカンのブリーダーは全国に多数存在していますので、グレーのマンチカンが誕生、販売しているブリーダー、または評判のいいマンチカンのブリーダーにグレーのマンチカンをお迎えしたいと相談してみるのもいいですね。
また、残念ながら全てのマンチカンブリーダーが優良ブリーダーである保証はありません。これはマンチカンに限らず言えることですが、人気の高い品種のブリーダーはあちこちに点在していますので、正しい知識を持ち、本当に猫のことをしっかりと考えている優良ブリーダーなのかどうかを見極めるのが比較的難しくなります。
そのため、「自宅から近い」「何となく開いたサイトで見つけた」などでグレーのマンチカンをお迎えするブリーダーを決めてしまわず、他サイトや愛猫家ブログの口コミなどをチェックすることや、お迎えする前に犬舎を見学することを強くおすすめします。
ちなみにグレーのマンチカンをブリーダーからお迎えするときの価格は、10万円~35万円程度です。マンチカンは長毛、短毛どちらも存在し、短足、長足の存在もあります。人気が高い長毛×短足の組合せで、更に毛色がグレーとなると30万円を超えることも珍しくありません。
ペットショップでグレーのマンチカンをお迎えする
マンチカンはペットショップでもよく見かけることがあります。というよりも、マンチカンを扱っていないペットショップの方が少ないかもしれませんね。
しかし、グレーのマンチカンは比較的珍しいため、ペットショップに行けば必ず会えるとは限りません。近隣のペットショップをいくつか回って探してみましょう。また、ペットショップの中でも、衛生管理がしっかりと行われており、店員さんに猫に関する知識があるお店を選ぶようにすると安心です。
グレーのマンチカンをペットショップでお迎えするときの価格は、15万円から30万円程度と、ブリーダーからグレーのマンチカンをお迎えするときの価格とあまり変わらないようです。やはり、被毛や足の長さによって価格に大きな差が生じるようですね。
マンチカンのグレーを扱っているブリーダーさん
実際に、現在グレーのマンチカンを扱っているブリーダーさんをご紹介します。本記事掲載時点で成約済みの可能性もありますので、ご注意ください。
湯澤さき江ブリーダー
湯澤さき江ブリーダーは、群馬県富岡市でキャッテリーを営むブリーダーさんです。
マンチカンの販売実績はもちろん、丁寧な対応や温かい人柄が評判で、遠方から子猫をお迎えする方も少なくありません。
過去にも長毛・短毛それぞれのブルータビーやブルー&ホワイトなど、グレーのマンチカンが数多く誕生していますので、グレーのマンチカンをお迎えしたい旨を相談してみるのもいいかもしれませんね!
新山真理子ブリーダー
新山真理子ブリーダーは、千葉県柏市にある一軒家でマンチカンのブリーディングを行われているブリーダーさんです。現在、長毛ブルー&ホワイト男の子が誕生しています。靴下、エプロンがとっても可愛いですよ~。
新山真理子ブリーダーの元で、家族同然に伸び伸びと愛情たっぷりに育てられたマンチカンたちは、愛らしく可愛い性格の子ばかりだと評判です。新山真理子ブリーダーも、とても知識が豊富でアフタフォローもしっかりしているので、初めて猫を迎える方でも安心ですね。
マンチカンのグレーの飼い方
グレーのマンチカンの飼い方についてご紹介します。
性格
マンチカンの性格は活発で甘えん坊、とても好奇心旺盛で遊び好きです。社交性もあり、多頭飼いにも向いていますが、臆病な一面も持ちます。また、マンチカンの性格は、毛色によって異なることは殆どないようです。しかし、グレーの毛色を持つマンチカンは比較的穏やかな性格が多いと言われることもあるようですね。
環境
マンチカンは好奇心旺盛で、運動量の多い猫でもあります。大抵、どんなおもちゃにも興味を示してくれるので、目一杯遊んであげましょう。グレーのマンチカンにも短足、長足とそれぞれ個性がありますが、短足であるからと言って運動神経が悪いわけではありません。
意外にもジャンプが得意なのですが、やはり腰に負担が掛かってしまわないよう、低めのキャットタワーなどを選んで設置するようにしましょう。
お手入れ
グレーのマンチカンの被毛は毛質はもちろん、長さも長毛・セミロング・短毛とバリエーションが豊富です。そのため、抜け毛の量やお手入れの方法、頻度は個体によって異なります。長毛はもちろん、短毛であってもこまめなブラッシングを心がけましょう。
食事
マンチカンは、全体的にがっしりとした太めの骨格を持ちます。食欲旺盛な個体も多く、肥満になりやすい品種でもありますので、注意しなければなりません。グレーのマンチカンが大人、つまり成猫になったときの体重はメスで3キロ、オスで4キロ程度とされているものの、この体重を上回る個体も非常に多いようです。
グレーのマンチカンが肥満になると、腰に負担が掛かってしまったり、様々な病気の原因となったりする可能性もありますので、良質な食事を適正量与えられるよう心がけましょう。
まとめ
グレーのマンチカンについてご紹介しました。グレー、いわゆるブルーの毛色を持つ猫ちゃんは、とても知的で魅力的ですよね。
また、本記事ではグレーのマンチカンに注目してご紹介しましたが、グレーの毛色に魅了されている!という場合なら、美しいグレーの毛色を持つMIX猫ちゃんもおすすめですよ。
マンチカンと言えば短足!というイメージですが、マンチカンの短足は確立されたものではなく、実際には長足ちゃんが生まれることの方が多いのです。グレーの毛色も比較的珍しいため、グレー×短足のマンチカンちゃんはなかなか見つけるのが難しいですが、焦らず相性の合う子を見つけましょう。