マンチカンの里親になる前の確認事項
里親として一生涯飼える心構えはあるか?
マンチカンを含め猫達は非常に愛らしく人の心を癒してくれる存在ですが、猫達は人と同じように感情をもつ、一つの命です。里親として飼い始めたら一生涯の面倒をみる責任が飼い主さんにあります。
もちろん、里親として猫を引き取れば、楽しいことや癒されることが沢山あり、猫が居てくれて良かったと思うことは何度もあります。しかし猫との暮らしに大変な時期が全くないということはありません。
飼育を放棄してしまう人もいらっしゃいます。生き物を育てるのは「可愛いから欲しい」という理由だけでは飼い続けることが難しくなります。
生き物を飼う大変さも含めて「どんな時も側に居て守ってあげたい、最期まで育ててあげたい」。と考えることができるか。マンチカンの里親になる前に一生涯飼える心構えがあるのか改めて、自分自身と向き合って考える時間が必要です。
飼育の費用は賄えるのか?
里親はペットショップのように生体代がかかる事はありません。しかしマンチカンを飼うにはお金が必要になります。マンチカンにかかる毎月の生活費は餌代と猫砂代などで約5000円、マンチカンを子猫から飼い始めた場合では一生涯にかかる費用は140万円~230万円ほどとも言われています。
もちろん、飼い方によってはかかる費用に差が出ますが、里親でも毎年のワクチン代や健康診断などの猫の健康を管理するためにかかる費用は多くかかります。また、猫のしつけは飼い主さんの思い通りに行かないことも珍しくありません。
寿命を全うするまでお世話をする覚悟
猫の寿命は平均で約15年〜20年といわれています。猫達も10歳過ぎたあたりの高齢猫と呼ばれる年頃になると様々な病気にかかりやすくなります。特に、マンチカンのような猫種の場合は椎間板ヘルニアなどの病気になりやすく介護や通院が必要になってしまう場合もあります。
里親猫は懐くまでに時間がかかることも
可愛いマンチカンであっても里親を募集されているのであれば様々な過去を持っていることを考慮してあげる必要があります。里親猫は何らかの事情によって人に捨てられた過去があるか、全く人と関わっていない野生で生きていた野良猫だった…など様々な辛い過去を持った猫達がいます。
中には人から虐待を受けていたため心に傷を負い、人を見るだけで恐怖心から凶暴になってしまう里親猫もいます。このため、里親猫が懐いてくれるまでに多くの時間を費やしてしまうことも珍しくありません。
万が一、里親で引き取ったマンチカンが飼い主さんを引っかいたり、噛みついてしまっても決して叩いたり、強く叱ったりせず、冷静に根気強くマンチカンと向き合ってあげることが大切ですね。
マンチカンの里親になるための準備
里親を募集している猫達は様々な辛い過去を持っていますが、どの子も幸せになりたいと新しい家族を探しています。
もちろん、保護主や保護団体の方々も今まで辛い思いをして来た保護猫を幸せにしてくれる暖かな家族を探しています。マンチカンの里親になる前の心構えができたら、マンチカンを里親で迎える準備を始めましょう!
マンチカンの里親になる前の確認事項をチェックしたあとはマンチカンの里親になるための準備を始めましょう!ここで、マンチカンの里親になるための準備について見ていきましょう。
マンチカンの里親になるために必要なもの
- マンチカンのキャットフード(年齢に合わせて選ぶ)
- 猫用食器(エサ入れ、水入れ)
- 猫用トイレと猫砂
- 猫のケージ
- 移動用のキャリーバッグ
- 猫用のベッド
- 爪とぎ
まずは、マンチカンに限らず猫を飼うために欠かせない生活用品を揃えてあげましょう。
マンチカンは肥満体型になりやすいのでキャットフードは子猫であれば子猫用、大人の猫であれば成猫用など迎える年齢によって種類を選びましょう。猫用食器は足の短いマンチカンでも食事がしやすいものを選んであげましょう。
また、猫用トイレは入り口が高すぎないマンチカンが出入りしやすい構造が好ましいです。このほか、マンチカンが一人で落ち着けるスペース作りの猫のケージや動物病院に連れて行く際に必要なキャリーバッグがあると良いでしょう。
猫用のベッドや爪とぎ、猫のおもちゃは好奇心旺盛なマンチカンのために用意しておいてあげると喜んでくれるのではないでしょうか。このほか、マンチカンは足が短いので高いキャットタワーではなく低めのものを選んであげるほうが安全です。
マンチカンに最適な飼育環境
マンチカンに限らず車通りの多い街中では交通事故や感染防止のために完全な室内飼いが基本です。
しかし、マンチカンは過度な運動は控えた方が良い猫種であるため室内飼いの猫としておすすめの猫種であり、広すぎない部屋はマンチカンに最適な飼育環境とも言えます。
マンチカンの里親になる手順
里親募集のサイトを利用する
マンチカンの里親になる方法として現在、主流になっているのが里親募集のサイトを利用する方法です。
里親募集のサイトを利用する手順は、まずインターネットでの検索でマンチカンの里親を募集している「里親募集サイトや各団体の公式ホームページ」を見つけることです。
次に、お気に入りのマンチカンを見つけて申し込み用の連絡欄から応募しましょう。里親として選ばれた場合は、実際に対面することができます。対面時やトライアル期間などに問題がなければ正式なマンチカンの里親になることができます。
おすすめの里親サイト
マンチカンのような人気な猫種はすぐに里親が決まってしまうことも多いため、里親を募集しているサイトを見つけたら早めに連絡を取り合うことがおすすめです。
里親の譲渡会に出席する
保健所や保護センター、各団体などが開催する里親の譲渡会に出席することで里子のマンチカンに出会えるケースもあります。譲渡会では里子の猫はケージに入っていますが希望すれば実際に触って猫との相性を確かめることも可能とされています。
里親譲渡会に出席する方法
そんな里親の譲渡会への出席の手順ですが、事前に開催者に応募して「講習の予約と里親の譲渡会への出席」をするのが基本となっています。
この里親講習とは猫を飼うための常識を確認するものとされており講習が終わったあとに譲渡会へ参加して、迎えたい猫がいたら譲渡希望を申し込むという流れになります。
もちろん、他に譲渡希望者がいなければ里親の仮決定をしますが、マンチカンのような人気の猫種の場合は話し合いによって里親を決めることも多く希望が通らないこともあります。
仮決定した場合では再度、講習会を受講して合格できれば正式にマンチカンの里親になれる場合とトライアル期間を経て里親になれるという場合があります。
マンチカンの里親になる時にかかる費用
- 不妊、去勢手術(手術済の猫の場合)約10.000円~15.000円
- ワクチン接種費用 約3.000円〜7.000円
- 寄生虫駆除などの薬代や病気の治療費など 約5.000円~7.000円
- 協力金(保護猫への支援金) 約5.000円~1.0000円
以上を合わせて約40,000円という費用がマンチカンを含む猫達の里親になる時にかかる費用の相場と言えます。
マンチカンの里親になる時にかかる費用を前もって把握しておくことでトラブルを防止することもできますね。
譲渡の際に不妊手術や予防接種の費用を「里親に負担して貰う団体は珍しくありません」しかし実は、近年このシステムが悪用されて高額請求を行う団体も稀にいます。
マンチカンの里親になる時にかかる費用をあらかじめ知っておくことで安全な団体とそうでない団体を見極めることができるので安心して、マンチカンの里親になることができますね。
マンチカンを里親でお迎えしたら
マンチカンを里親でお迎えしたら自宅でどんなことをしてあげたらいいの?と悩むこともありますね。ここでは、マンチカンを里親でお迎えしたときのお手入れや注意点をご紹介します。是非ご参考にしてみてくださいね!
お手入れ
マンチカンの長毛種は1日2回、短毛種の場合は1日1回を目安にブラッシングを行ってあげましょう。
換毛期は定期的なブラッシングやコーミングのほか抜け毛対策のシャンプーなどを行ってあげることで、自身でグルーミングすることで胃の中に毛が溜まってしまう「毛球症」を予防してあげることができます。
食事の管理
マンチカンは体質的に太りやすく、肥満によって体重が増加すると歩けなることがあります。日頃から飼い主さんが一緒に遊んで運動させてあげるほか、栄養バランスの良い食事やカロリー調整を行って体型を維持してあげましょう。
誤飲に注意
マンチカンを飼う際に注意したいのが「誤飲」です。
マンチカンは賢くて好奇心旺盛であるため服を噛んでボタンを飲み込むケースや丸いおもちゃを飲み込んでしまうケースが報告されているようです。幼いマンチカンの里親になった場合は誤って飲み込んでしまいそうな物を放置しないように注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?マンチカンの里親になることは可能ですが、里親になる前に一生涯飼える心構えがあるのか改めて考える時間が必要とも言えますね。
可愛いマンチカンであっても保護猫として里親を募集されているのであれば様々な辛い過去があるかも知れません。
すぐに懐いてくれない…ということも珍しいことではないとされています。
それでも、この子が可愛い…と懐いてくれなくても根気強く、気長に向き合っていく愛情を持っていてあげることが保護猫を引き取る里親として大切な心構えですね。