高齢猫の食事はどんな物を与える?
人間の場合、高齢になるとからだのことを労わった食事に変化していく傾向があるのと同じように、猫の場合も高齢になったら食事の内容を変化させていく必要があります。具体的にどのような食事を高齢の猫に与えればよいのか、まずは基本的なポイントを見ていきましょう。
柔らかい食事
猫も人間と同じように、高齢になると噛む力や飲み込む力が衰えてきます。そのため、あまり咀嚼をしなくても食べられるような柔らかい食事を与えるのがよい場合もあります。もちろん硬いフードが好みの子もいますので、猫ちゃんの好みに合わせてあげましょう。
もし柔らかいフードを好む場合、ドライフードを高齢の猫に与える場合はお湯でふやかしてあげて食べさせてあげるとよいでしょう。水分もしっかりとれるので、あまりお水を飲まない猫ちゃんにはいいかもしれません。また、ふやかしたドライフードが食べにくいようであれば、ウィットフードへの切替えを検討するのもおすすめです。
栄養価の高い食事
猫は高齢になるほど、食が細くなっていく場合があります。そのため、一回の食事で食べられる量も少なくなっていくのです。そこで重要になってくるのが、少量でも高齢のからだに必要な栄養をしっかりと摂取できる食事です。
高齢猫用のキャットフード(総合栄養食)であればそのことを考慮して作ってあるため、そのようなキャットフードへ切り替えていきましょう。
高齢猫の食事の回数
先述したように、高齢の猫は1回に食べられる食事の量が若いころにくらべて少なくなる場合があります。そのため、できるだけ1回分の食事量は少なくし、代わりに食事の回数を増やしてあげることが大切です。
高齢の猫に多くの栄養をとらせようと思って、一気にたくさん食べさせようとすると消化に悪い場合もあるため、食事回数を増やして調整するのがポイントです。
高齢猫が食事をしなくなったら
体調の少しの変化でも食欲が落ちてしまう場合がありますそのため、ある日突然食事をしなくなるということは珍しくありません。もし高齢の愛猫が食事を食べなくなった場合は以下のような対策をとりましょう。
嗜好性の高い食事を与えるようにする
高齢の猫の場合、体調の変化のせいで食欲が落ちている可能性は高いです。そのような時はできるだけ嗜好性の高い食事を与えるように工夫しましょう。
例えば、ふやかしたドライフードやウェットフードを電子レンジで少し加熱すると、フードのにおいが強くなり嗜好性が高くなります。
病院に連れていく
高齢な猫が食事をあまり食べない状態がずっと続くようであれば、何かの病気にかかっている可能性もあるため、できるだけ早い段階で動物病院に連れていきましょう。高齢だからと勝手に判断しないようにだけ注意しましょう。
高齢な猫の場合、若い成猫に比べて体力や免疫力も落ちているため、大きな病気につながる前に診察をしてもらい対策をすることが重要です。
高齢猫におすすめな食事
ここからは高齢の猫におすすめできるキャットフードを3種類紹介します。どのキャットフードも信頼できるメーカーが作っているため、栄養の高くて安全な食事を愛猫に提供できます。
ヒルズのサイエンス・ダイエット シニアまぐろ 高齢猫用
高齢の猫におすすめしたいキャットフード1つ目は、サイエンスダイエットシリーズから出ている高齢猫用の商品です。
7歳以上の高齢猫におすすめな成分が含まれており、消化の良い素材の使用や、嗜好性の高さを追求した「極上うま味成分」が配合された食事になっています。
ピュリナワン 長生き猫の健康維持 チキン味
商品情報
・健康と成長のために必要な全ての栄養素がバランスよく含まれています。
・いつも新鮮な550gの分包パックです。
高齢の猫におすすめしたいキャットフード2つ目は、ピュリナワンの高齢猫用の商品です。
少量の食事でも、十分なタンパク質やビタミンなどを摂取できるように設計されています。猫に人気の高いチキン味となっており、嗜好性の面でも良い商品だといえます。
ロイヤルカナン FHN 高齢猫用
商品情報
・高タンパク・低カロリー
・満腹感を促す独自形状の粒
・年齢別にラインナップ
高齢の猫におすすめしたいキャットフード3つ目は、ロイヤルカナンのステアライズドシリーズから出ている高齢猫用の商品です。
高齢になっても食欲旺盛な猫に対応できるように、高たんぱく・低カロリーな食事となっています。また、高齢になるほど不調を起こしやすい腎臓のケアも考えて作られているため、腎臓病の予防にも役立てることができます。
まとめ
愛猫が高齢になってきたら、からだの衰えをサポートしてあげられるような食事へ切り替えことが大切です。食事の質によって猫の体調にも大きな変化が出やすいため、できるだけ質の良い高齢猫用のキャットフードを与えるようにしましょう。
また、高齢猫用のキャットフードでさえ食べない場合は、フードを温める、病院で相談するなどといった対策も取り入れてみてください。