猫に鼻くそがつく原因
鼻くそは人間だけでなく猫にもつきます。
鼻水は呼吸によって鼻から入ってきたほこりなどのゴミを絡め取り、体内に入らないようにする役割がありますが、その鼻水とゴミが乾燥して固まったものが鼻くそになるのです。
猫は人間よりずっと低い所で生活しているのでゴミを吸い込みやすいといえるでしょう。
猫についた鼻くその色が茶色や黒で、体調不良が見られなければ心配はいりません。猫の鼻くそで多くの場合は自然に取れます。では、猫に鼻くそがつく原因は何でしょうか?
生活環境によるもの
猫に鼻くそがつく原因のひとつに、生活環境があげられます。
猫は空気が汚れていればゴミを吸い込みやすいですし、乾燥しているとそれが固まってしまい、鼻くそになるのです。空気が乾燥する冬場は、加湿器を使うと猫に鼻くそがつきにくくなりますよ。
体質によるもの
猫がアレルギー体質の場合も、鼻くそがつきやすくなります。
猫がアレルギー体質で鼻水が出ると鼻水が固まって鼻くそになるのです。猫がアレルギー体質で、よく鼻水が出る場合はこまめに拭き取ってあげましょう。
健康体の猫であっても、分泌物の多い体質なら鼻くそがつきやすくなります。鼻水や鼻くそだけでなく、目やにや耳あかも多く見られます。
病気によるもの
- 猫風邪
- 鼻炎
- 副鼻腔炎
猫風邪などで鼻水が出ていると、それが固まって鼻くそがつくことがあります。猫風邪の場合は鼻くそや鼻水の他に、目やにや、くしゃみなどの症状が見られることが多いです。
猫の鼻炎が慢性化してしまった副鼻腔炎でも、猫の鼻水が多くなり鼻くそがつく原因になります。副鼻腔炎の場合、鼻水に血が混ざることもあります。鼻水やくしゃみが続いて、口呼吸になっていたら副鼻腔炎の可能性があります。猫の食欲が落ちることもありますので注意してください。
猫についた鼻くそが黄色や緑色っぽい場合や赤い場合は病気の可能性があります。
黄色や緑色の場合は細菌感染が起こっている可能性が高く、赤い場合は鼻血が出ていることが考えられます。透明っぽい場合は様子を見ても良いですが、そうではない場合は動物病院で診てもらいましょう。
猫に鼻くそがついていたときの取り方
猫の鼻くそは自然に取れることが多いですが、気になるときは、猫は自分でお手入れができませんので、猫の鼻くそを取ってあげましょう。
猫の鼻がつまっていると嗅覚が鈍り、様々な障害の原因にもなります。猫はフードを匂いで確認しながら食べるので、嗅覚が鈍っていると食欲不振にも陥ってしまうのです。たかが鼻くそと思わずに綺麗にしてあげたいですね。
猫に鼻くそがついていたら指で取り除きたくなりすが、爪で猫の鼻の粘膜を傷つけることがあります。では、猫に鼻くそがついたときはどのように取り除いたらいいでしょうか。
ガーゼで鼻くそを取る
鼻の外側についている鼻くそなら、指に巻きつけたガーゼで優しく取り除きます。このとき、猫の頭を片手で押さえ、もう片方の手で取り除きましょう。猫を仰向けに抱っこして行うと猫がリラックスできます。
ガーゼはぬるま湯で湿らせると取りやすくなります。強くこすると、鼻が炎症を起こしてしまいますので要注意です。
綿棒で鼻くそを取る
猫の鼻の穴の中にある鼻くそは綿棒を使って取りましょう。中で鼻くそがこびりついてしまっている場合は、綿棒をぬるま湯で湿らせてから取り除きます。綿棒を奥の方まで入れてしまうと、鼻くそを奥に押し込んでしまうことにもなりますので注意してください。
猫が嫌がって暴れるときも危険ですので、無理に入れないようにしましょう。自分で取れないときは獣医さんに相談してくださいね。
薬を使って鼻くそを取る
頻繁に鼻くそがつくようなら、獣医さんで点鼻薬を処方してもらうこともできます。
鼻くそがついていて、なかなか取れなかったり、取っても取っても鼻くそがついたりするようであれば、無理をせず獣医さんに相談してくださいね。
日頃のお手入れ
健康な猫では自分で顔をきれいにしていますので、それほど気にしなくてもいいですが、汚れていたら飼い主さんがきれいにしてあげてください。
ペルシャ猫やエキゾチックショートヘアなどの猫は鼻が低く、汚れが溜まりやすいので、ふだんからお手入れしてあげた方がいいでしょう。
猫の鼻のお手入れは、ぬるま湯で湿らせたガーゼを使って丁寧に鼻を拭きます。猫の鼻にある溝も、内側から外側に向かって優しく拭きましょう。
まとめ
猫も人間と同じように、鼻くそがつくことがあります。鼻くそは呼吸をする際に吸い込んだゴミが固まったものなので、猫に鼻くそがついていたからといって、それほど心配することはありません。ただ、鼻くそがついていることで鼻がつまり、悪影響を及ぼすこともあります。
猫は顔をきれいにすることはできますが、自分で鼻くそを取ることはできません。猫の鼻くそは飼い主が取り除いてあげてください。猫の鼻くそがうまく取れないときや、病気が原因であることが考えられる場合は獣医さんに診てもらいましょう。