猫の鼻が濡れている理由
匂いを感じやすくするため
猫の鼻の先(毛の生えていないところ)は「鼻鏡(びきょう)」と呼ばれ、通常は寝ているとき以外濡れています。この湿りの正体は鼻腔内部から染み出た液で、鼻腺と涙腺の腺細胞から分泌されています。
鼻が濡れていることで、匂いをキャッチしやすくしているのです。猫の嗅覚はとても優れていて、人間の数十倍から数万倍と言われています。
猫の鼻は乾いている時
鼻が濡れ過ぎていたり、逆に起きている間も乾いていたら黄色信号です。猫の鼻は濡れ具合だけで判断するのは難しいですが、健康チェックの目安として覚えておくと良いでしょう。
猫の鼻の意外な機能!温度計の役割
猫の鼻は匂いを感じるだけではなく、温度計としての役目も担っているのです。
その精度は、約0.5度の温度差も分かるほど。この機能により、微妙な風向きの変化を感じることが出来ます。
猫の鼻キス
猫同士の場合
猫同士鼻をくっつけて、クンクンしている姿をみたことはありませんか?あれは何をしているのかというと、
- 1.挨拶
- 2.情報収集
初対面の場合、猫は鼻をくっつけることはありませんが、相手は敵ではないか、危険ではないかを首を伸ばしながら匂いを嗅いで確かめます。だんだん慣れてきて仲良くなると、お互い鼻をくっつけ合って「仲間だよー」と挨拶するようになります。また、相手の匂いから様々な情報を集め、優劣を判断したりしています。
飼い主に対しての場合
こちらの理由は甘えたいという「愛情表現」の部分が大きいです。猫は構ってほしい時にコミュニケーションを求めて近寄ってきているため、飼い主さんからも顔を近づけてみたり、遊んであげるなどできる限り気持ちに応えてあげましょう。
愛猫を好きすぎるあまり、過剰な接触には充分注意してください。猫は人間に感染すると病気になる可能性がある菌を持っていますので、コミュニケーションをとった後は手洗いなどを心がけましょう。
まとめ
- 湿りの成分には涙が含まれている
- 鼻は健康のパロメーター
- 温度計の役割も持っている
- 猫同士鼻をくっつけ合うのは挨拶と情報収集をしている
- 飼い主への鼻キスは愛情表現
- 猫の鼻や口に人間の口をつけてはいけない
以上のことを紹介していきましたがいかがだったでしょうか。猫の鼻ひとつにここまでの役割が備わっていたとはまさに驚きです。
猫の鼻は湿りすぎていないか、いつまでも乾きっぱなしではないか普段からよく観察し、変化にいち早く気づけるようになることが大切です。