猫の点鼻薬について解説!鼻の病気の症状や差す時のコツ、市販品の紹介

猫の点鼻薬について解説!鼻の病気の症状や差す時のコツ、市販品の紹介

猫も点鼻薬を使うってご存知でしたか?猫は鼻で呼吸する動物であるため、鼻のトラブルが起きてしまい状態がひどくなると食欲の低下や呼吸が苦しくなり、衰弱してしまいます。人が点鼻薬を使うのと同じように、猫も鼻に症状があった場合に治療法として点鼻薬を使うことがあります。人が使うイメージがある点鼻薬ですが、猫の場合はどんな症状の時に処方し使う必要があるのでしょうか?猫も点鼻薬を使えることを多くの飼い主さんに知ってもらうため、今回は猫に使う点鼻薬について種類や差し方のコツなどをお話ししたいと思います。

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猫が点鼻薬を処方される症状

猫の鼻アップ

鼻水

鼻水が出ている場合に、点鼻薬を処方することがあり、多くが猫風邪といわれている猫ウイルス性鼻気管炎や、猫カリシウイルス、クラミジアなどによる感染症にかかったことで鼻水の症状が出ます。

また、鼻炎などの病気により鼻水が出ていたり、慢性的に続いたりしている場合も、猫に点鼻薬を使うことがあります。

クシャミ

生理的な働きでもクシャミが出ることがありますが、何回もクシャミが出て止まらなかったり、鼻血が出たりすると猫に点鼻薬を使うことがあります。

また、ほとんどが猫風邪による感染症にかかったことで鼻水と一緒に症状が現れることが多く、慢性化しやすいため、点鼻薬を処方することが多いです。

鼻づまり

鼻水の量が多い場合や、ドロッとした鼻水の場合、鼻やその周囲にこびり付きやすいため、鼻づまりが起きやすいです。そのため鼻づまりが起きたときに、猫に点鼻薬を使い治療を行います。

猫の鼻がつまってしまうと、匂いを感じとれなくなってしまうため食欲不振に陥りやすく、その場合は点鼻薬とともに、点滴などの治療も一緒に行うことがあります。

鼻水や鼻づまりにより呼吸が苦しい

猫は口呼吸ではなく鼻呼吸する動物なため、鼻づまりが起きてしまうと鼻で呼吸しにくくなるため息苦しくなってしまいます。

鼻がつまっている方を中心に点鼻薬を使い、鼻づまりを解消し、呼吸を楽にできるようにしてあげる必要があります。

鼻づまりの症状がひどいと、口を開けてハァハァと呼吸が苦しそうになるため、危ない状態のサインでもあるのです。

慢性的な鼻炎などにより鼻づまりがひどい場合には、点鼻薬とともにネブライザー治療を行うことがあります。ネブライザーとは薬剤を霧状にし、呼吸することで吸い込む吸入療法の1つでもあります。

人の場合では、喘息など呼吸器疾患患者によく用いられますが、猫の場合は喘息のほかに、鼻炎による鼻づまりなどの症状や点鼻薬だけであまり効果が見られない場合に、ネブライザーによる治療を行うことがあります。

猫の点鼻薬の差し方

飼い主に抱っこされている猫
  • 猫を床に座らせる
  • 点鼻薬を持ちながら頭と顎を手で固定する
  • 猫のあごを45度くらい上に持ち上げる
  • 猫の後ろから点鼻薬を垂らす

猫の鼻に点鼻薬を使うときは、目薬の差し方と同じように猫の正面から点鼻薬をさそうとすると怖がり、後ずさりしてしまいます。

点鼻薬のやり方も目薬と同じように、点鼻薬も見えないように、猫の後ろからそっと鼻に垂らしてあげることがコツです。

そのため、猫を床に座らせて後ろから抱え込むような体勢にし、体を密着させます。猫を抱えて座り込む際に正座にすると、足の間に猫の体が収まり、挟み込むと保定しやすいです。

利き手は点鼻薬を持ちながら猫の頭を、反対側の手は猫の顎に添えて動かさないようにします。猫の体と頭がしっかり保定することができれば、ゆっくりと猫の顔を上げていき、斜め45度くらいを目安に顔を上げます。

このとき、一気にグイッと上げたり、上げ過ぎたりすると嫌がるため注意しましょう。

猫の顔を上に上げた後、点鼻薬を持っている利き手で、後ろから猫の鼻に向けて点鼻薬を垂らします。
このときに声をかけてあげたり、優しく額を撫でながら行ったりすると緊張感が解けてやりやすくなります。

病院で処方される点鼻薬の種類

病院で獣医師に点眼されている猫

ゲンタロール点眼液0.3%

抗菌薬の点眼薬で動物用の中でよく使われています。細菌に対して殺菌作用があり、主に結膜炎や眼瞼炎、麦粒腫、角膜炎など一般的な目の病気に使うことが多いですが、点鼻薬として鼻に垂らすこともあります。

ロメワン

抗生剤の点眼薬で、適応症に犬の細菌性結膜炎や角膜炎などと記載されていますが、猫に対しても結膜炎などにより、目ヤニや涙の量が多いときに処方することがあります。

殺菌作用があるため、目だけではなく鼻の炎症に対しても効果があるので、点眼・点鼻薬として猫に使うこともあります。

オフロキサシン点眼液0.3%

抗菌薬で細菌の増殖抑制をし殺菌作用があるため、主に結膜炎のときに使いますが、鼻の症状がある場合も点鼻薬として使うこともあります。

ベルベゾロンF点眼・点鼻液

副腎皮質ホルモン系の点眼・点鼻薬なので、アレルギー性鼻炎に対しても効果があります。また抗炎症作用を持っているので、結膜炎や角膜炎などにも使うことがあります。

商品名のように点眼だけではなく、点鼻薬としても処方されることがあります。ちなみに私が勤務している動物病院では、猫の鼻水や鼻づまりなどの症状の場合に処方することが多いです。

市販の猫の点鼻薬

猫を抱いてノートパソコンを使っている女性

鼻とーる

鼻とーる
4,104円(税込)

この市販で販売されている点鼻薬は、1日1滴ずつ両鼻に入れて使用します。

使用する際に点鼻薬の先を直接猫の鼻につけて使うと、菌が付着してしまったり、体格が小さい猫だと鼻の穴が狭くて入りにくかったりするため、使う分だけ別の容器に出し、シリンジなどで使うとよいです。

メニにゃんEye

猫の体内でつくることができない必須アミノ酸であるL-リジン塩酸塩が入っており、猫風邪の原因の1つともいえる、猫ヘルペスウイルスに対して増殖の抑制をし、症状の緩和・改善に効果が期待されるサプリメントです。

猫の体重に関係なく1日およそ1〜2包を目安として、粉タイプのサプリメントなので、ウェットフードに混ぜて与えるとよいです。

メニにゃんEye+

メニにゃん Eye+(プラス) 粉末タイプ 猫用 60包入
3,520円(税込)

「メニにゃんEye」のサプリメントと同様に、L-リジン塩酸塩が入っています。

また必須アミノ酸のヒスチジンが含有しており、成長促進作用のほか、慢性関節炎の緩和、脳神経の効果などが期待されています。

まとめ

人の指の匂いを嗅ぐハチワレ猫

点鼻薬は人間が使うものというイメージがありますが、猫も鼻水やクシャミ、鼻づまりなどの症状の場合に治療法として点鼻薬を使うことがあります。

猫の場合は、ほとんどが猫風邪の原因である猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルス、クラミジアなどによる感染症により症状を起こすことが多いため、動物病院では抗生剤、抗菌薬の目薬を点鼻薬として使う場合が多いです。

しかし、使い続けてくると耐性菌ができてしまい、効果がなくなったり、免疫系が下がってしまったりする恐れがあるため、獣医師の指示の元、使用回数(頻度)を守りましょう。

また、猫に点鼻薬を指すときに、目薬を点眼するのと同様に猫の正面から指してしまうと怖がってしまいます。

安心して点鼻薬を差すことが大切なため、猫の後ろから抱え込むようにして座り、両手で使い猫の頭を支えて保定してあげると、後ろからそっと点鼻薬を上手く差すことができます。

猫は基本的に鼻で呼吸する動物なため、鼻水や鼻づまりが起きてしまうと食欲が落ちたり、呼吸が苦しくなってしまったりします。

そのためワクチン接種や部屋の温度・湿度管理、清潔感がある生活環境など、日常的に猫が免疫力を下げないように健康で過ごせるように配慮することが大事です。

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