猫に水分補給をさせる5つの方法
猫は、水の少ない場所で生活していた祖先の名残から、水をあまり飲まなくとも生活できる言われています。
しかし、成猫でも体内の60%~70%を水分が占めているのであまり水を飲まない猫には、水を飲ませる工夫をしてあげなくてはいけません。飼い主さんが少し工夫をしてあげると簡単に飲んでくれる場合もあるので、紹介していきます。
1.容器を変えてあげる
いつも使っている水の容器が飲みにくい、気に入らないということはありませんか?
猫はヒゲが濡れたり汚れたりするのをとても嫌がります。飲み口が広く、高さのある容器に変えてみると良いかもしれません。
2.水の温度を変える
猫は水の温度に好みがあり、氷水のように冷たい水が好きだったり、ぬるま湯ならよく飲んだりする猫もいます。お風呂のお湯を舐めているようなら、きっとぬるま湯の方が飲みやすいのかも知れません。
温度は、人肌くらいがちょうどいいようです。
3.水の置場を変える
ご飯の横に水を置いている場合、衛生的に良いとは言えません。ご飯が飛び散って水に入ると水が傷みやすく鮮度も落ちてしまうので、ご飯のそばに置く水は適度に取り替えてあげましょう。また、水飲み場を増やしてあげると好きなときに飲めるので効果があると思います。
4.フードに入れる
水を自分からなかなか飲んでくれない猫も多いので、ドライフードに水を入れるという方法だと自然に水を摂取できるのでオススメです。さらにぬるま湯を入れると、フードの香りもひきたち嗜好性向上効果もあります。
また、ドライフードと比べて含水率が高いウエットフードにしてあげるのも良いと思います。今はスープ仕立てやゼリー仕立てなど水分の取りやすいフードがたくさん出ています。
5.新鮮な水をあげる
猫の特徴から、水の飲み方はいろいろです。
猫は水の匂いには敏感で新鮮な水を好む傾向にあり、例えば蛇口から出る水を好む猫は、ほとんどそこからしか飲もうとしません。また、流れるものに興味を示す猫も多く循環式の給水器に変えてあげると、喜んで飲んでくれるかも知れません。
猫と水分の関係
猫が水を飲まないのはどうして?
先ほど少しお伝えしましたが、祖先のリビアヤマネコが、砂漠で暮らしていたことの名残も関係しているようです。
水の少ない乾燥地帯の動物であったこともあり、あまり飲む習慣がなく、喉の乾きに強いようになっているとも言われています。そして、猫が水を飲まないのは室内の温度にも影響され、冬の寒い季節や夏のエアコンの効いた部屋の中では、あまり水を飲まないようです。
猫が水分を取らなくてはいけない理由
猫は、水分をあまり取らずとも濃い尿を少量排出することで体から水分の排出を最低限にする仕組みを持っています。しかし、濃いおしっこをするには腎臓に負担がかかるので腎臓の病気や、尿石症になりやすいようです。
猫が水を飲みすぎている理由
反対にあまりに水を飲みすぎているのも要注意です。
排尿が増えれば腎臓の機能が低下している可能性があり、おしっこを濃縮する力の低下により次第に排尿量が増えその結果水分が奪われ、喉が渇きやすくなります。特に高齢の猫は、腎臓病が増えるので気を付けてあげないといけません。
実は猫の死因で多いのは慢性腎不全と言われています。他にも、水を飲みすぎる病気では、糖尿病、甲状腺機能亢進症、子宮蓄膿症などが考えられますが診断のためには動物病院に受診をしてあげてください。
まとめ
猫の水分補給はとても大切です。
毎日の必要な量を飲んでくれるために、猫の飲みやすい水を見つけてあげるといいですね。
私が飼っている猫にも、フードに水を入れるようにしています。ドライフードだけだと食べにくいと言う理由もありますが。水を受け入れないときには、味を付けてあげたらいいですね。ささみのゆで汁がよく使われて効果があるようです。
そして、水を飲みすぎるときの注意も必要です。
しょっちゅう水を飲むのを見たら、食欲や元気の低下を気にしてあげ動物病院に受診してください。
猫が少しでも長く健康でいられるために、病気にならないように心がけてあげなければいけませんね。
紹介した5つの方法でも飲水量が足りないと感じるときには、缶詰を利用するのも良いでしょう。缶詰の約80%は水分ですので容易に水分を補給することができます。