猫が一日に必要な水の量と気をつけるべき2つの注意点

【獣医師監修】猫が一日に必要な水の量と気をつけるべき2つの注意点

猫に与える水の量はどのくらいが適切であるのか気になりませんか?「水分補給をしっかりとりましょう」という言葉をよく耳しますが、飼い猫が飲む水の量は果たして多いのか、少ないのか、どちらなのでしょう。詳しく紹介していきたいと思います!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫が一日に必要な水の量

水が飲みたい猫

猫の祖先はリビアヤマネコだと言われていて、そのリビアヤマネコは砂漠に生息していました。その為、水の少ない砂漠でも生きていけるように身体が変化していき、喉の乾きも感じにくくなりました。

一方、猫の体は成猫でおよそ70%ほど、子猫だと90%ほどが体水分で出来ています。猫の身体の半分以上が水分なので、あまり水を飲まない性質とは裏腹に水分補給はしっかり行って貰わなければならないのです。それでは、猫は1日にどのくらいの水を飲めば良いのでしょうか。

猫の体重別1日に必要な水分

猫に必要な水の量は、その猫の体重で変化します。体重1kgに対して、およそ60ml〜70mlだと言われています。

体重 必要な水の量
1kg 60ml〜70ml
2kg 120ml〜140ml
3kg 180ml〜210ml
4kg 240ml〜280ml
5kg 300ml〜350ml
6kg 360ml〜480ml

また、猫の年齢によっても若干変化があり、歳をとると水を多く飲むようになります。若い頃より少し飲む回数が増えたな、くらいでしたら心配はありません。

猫が飲む水の量に関する注意点

水の量を見ている猫

猫の飲む水の量は、少な過ぎても、反対に多過ぎてもダメなのです。

1.猫が飲む水の量が少なすぎる

猫が飲む水の量が少ないと

  • 脱水症状および熱中症
  • 膀胱炎
  • 尿路結石

などの病気になりやすくなります。

2.猫が飲む水の量が多すぎる

たくさん水を飲むのは良いことだと思いがちですが、明らかに以前よりたくさん飲む場合は病気の可能性があります。急に飲む水の量が増えた場合に考えられる病気は

  • 腎臓病
  • 子宮蓄膿症
  • 糖尿病

などがあります。

猫が飲む水の量 量り方

水の量を計っている猫

猫が1日に飲まなければならない水の量は分かったけれど、うちの猫はどのくらいの水の量を摂取しているか分からないという飼い主さんもいらっしゃると思います。

計量カップを使う

そんな時は計量カップで猫に必要な水の量を量り、猫のお皿に入れます。そして水を交換する時に、再び計量カップに残った水を入れるとどれだけ飲んだかが分かります。しかし、水は蒸発するので、およそこのくらい程度と思って下さい。

正しい摂取量を調べる時は、猫のお皿と同じものを用意し同じ量注ぎ、片方は猫が届かないところに置きます。そうするとどのくらい蒸発で消えたかが目に見えるので大体の正確な飲んだ量が分かります。

メモリ付きウォーターボウル

計量カップを使うのが面倒という方にはこんなものもあります。

猫壱 脚付ウォーターボウル キャンディ柄
1,390円(税込)

商品情報
・幅X奥行X高さ :13×13×7.5cm
・内側に目盛りつき

このウォーターボウルのように、お皿に直接メモリが付いているものあるので、こういったお皿を使えばわざわざ猫の水の量を量る必要がありません。こちらも蒸発する水の量を考慮し、だいたいこのくらい程度で考えると良いかもしれません。

猫が飲む水の量が少ない時は

蛇口の水を飲んでいる猫

猫が飲む水の量が少ない時は

  • 氷を浮かべる
  • ぬるま湯にする
  • 水道の蛇口から与える
  • ウェットフード
  • ドライフードにスープをかける

など、工夫すると良いかと思います。冷たい水が好きな猫もいれば、ぬるま湯が好きな猫もいますし、ボウルに入った水が好みだったり、流れている水が好みだったりと猫によって様々なので、愛猫に合った水分補給の仕方を見つけてあげて下さいね。

猫に与える水の種類

水道水

ほとんどの方が水道水を飲ませていると思いますが、問題はありません。ミネラル成分が多く含まれている硬水は尿路結石症を引き起こす原因になるため避けたほうがいいですが、日本の水道水はミネラル成分が少ない軟水なので飲ませてもよいです。

水道水は塩素で消毒されておりますが人も猫も害を及ぼすことはありません。

WHO(世界保健機関)では飲料水に含まれている塩素のガイドライン値は5mg/Lと定められており、生涯水を飲んでも健康に害を及ばない濃度です。東京都水道局で定められている塩素の濃度は0.1mg/L以上、1mg/L以下を常に維持するように管理しております。

しかし一部のアパートやマンションなどでは井戸水が流れていることがあり、水道水と比較すると井戸水はカルシウムやマグネシウムが多く含まれており硬水の可能性があるため、尿路結石症の発症リスクが高くなるので井戸水は猫に飲ませないようにしましょう。

ミネラルウォーター

猫にミネラルウォーターを与える場合は軟水か硬水か確認する必要があります。硬水は先程お話しした通りにミネラル成分が多く含まれているため尿路結石症を引き起こしてしまうため、猫に与えるのであれば軟水のミネラルウォーターにしましょう。

ミネラルウォーターに含まれているカルシウムやマグネシウムなどの含有量を念のためチェックすることです。

また同じミネラルウォーターのブランドでも水源が異なることがあるため注意しておきましょう。特に海外製品のミネラルウォーターは硬水のものが多いため猫に与えてはいけません。

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まとめ

外で水を飲んでいる猫

猫が1日に必要な水の量について紹介していきましたがいかがでしたでしょうか?特に今のような暑い時期には、どのくらい水を飲んでいるのかなど出来る限り把握しておきたいですよね。正しい水の摂取量を知り、病気を未然に防ぎましょう。

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