子猫が水を飲み過ぎている?
子猫が水を飲みすぎているのではと心配される方もいるでしょう。しかし、子猫はとても活発で、成猫よりも1日の排便回数や運動量が多いため、水を飲む量も多くなる可能性があります。
ここでは、子猫の必要な水分量についてわかりやすくご紹介します。
子猫の1日に必要な水分摂取量の目安
子猫の場合、体重1kgあたり50ccを超えなければ、病的な状態ではないといわれています。子猫の水分量の目安は以下の通りです。
- 生後4週(体重400g):110ml
- 生後8週(体重800g):170ml
- 生後1年(体重4kg) :380ml
ドライフードには約10%、ウェットフードには約80%の水分が含まれているため、必要な水分量はフードによって異なります。
子猫は成猫よりも水を飲む量が多い傾向にある
子猫は成猫よりも水を飲む量が多い傾向にあります。成猫は通常、体重1kgあたり約50ml以下の水を必要としますが、子猫は体重100gあたり13~22ml必要です。
つまり、成猫よりも多くの摂取量を必要とするため、より多くの水を飲む必要があるのです。
子猫が水を飲み過ぎだと感じる原因
お家の子猫がなぜ水をたくさん飲むのか気になる方に、子猫が水を飲みすぎる原因についてご説明します。
子猫の離乳による食生活の変化
子猫の食生活の変化が、水分の摂取不足が原因である可能性があります。例えば、ウェットフードからドライフードに切り替えると、水分摂取が不足するため、水を多く飲むようになることがあります。
ウェットフードには75~80%の水分が含まれていますが、ドライフードには10%しか含まれていないため、ドライフードに切り替えると子猫はより多くの水を飲むようになります。
生活空間における室温の上昇
猫も人間と同じように、室温が高いと暑さでのどが渇き、水を多く飲むようになります。日本の夏は気温が上がり、湿度も高いので、猫はのどが渇きやすく、水をよく飲むようになります。
子猫が水を飲み過ぎる時の対処法
子猫が水を飲みすぎたときの対処法について見ていきましょう。
飲む水の量を測って本当に飲みすぎかどうかを確認する
子猫が本当に水を飲みすぎているかどうか、測ってみましょう。
計量カップなどで約200mlの水を計り、猫に与えます。残った水をもう一度測り、どれだけ減ったかを計算すると、水を飲む量を知ることができます。
多頭飼いの場合は、一匹一匹がどのくらい飲んだのかわからないので、隔離して計測しましょう。
フードにも水分が含まれているので、フードに含まれる水分も考慮して摂取した水分の量を測ります。
飲水量の急激な増減や他の症状もある場合は医師の診察を受ける
猫はあまり水を飲まない生き物です。子猫が必要以上に水を飲むようであれば、ストレスや病気の可能性もあるので、病院で診てもらいましょう。ひどい下痢をしているときなどは要注意です。
まとめ
子猫が水を飲みすぎているとお悩みの方へ、子猫が水を飲みすぎてしまう原因をご紹介しました。
子猫はとても活発な生き物です。そのため、成猫よりも1日の排泄回数や運動量が多くなり、結果的に水を飲む量も多くなることがあります。つまり、体調に大きな変化がない限りは、そこまで心配する必要はありません。
また、子猫に必要な1日の水分摂取量は、体重100gあたり13~22mlとされています。どうしても心配な場合は、計量カップで200ml程度の水を計って猫に飲ませ、飲み過ぎないかどうかチェックしてみてください。
下痢などの症状がひどく、いつもと違う場合は、すぐに動物病院を受診することをおすすめします。