猫が水を飲むようにするための対策は?
猫がなかなか水を飲んでくれていないと心配ですよね。猫が水を飲むようにするための対策はどのようなことがあるのでしょうか。
猫は一日に150ml以下であると水分不足になってしまいます。では、猫が水を極力飲んでくれるようにするための対策はどのようなことがあるのでしょうか。いくつかご紹介させていただきます。
水をこまめに取り替える
まずは水を頻繁にかえるということです。猫は水にホコリが浮いていたり、餌が浸かっていると汚れているので飲んでくれないこともあります。ですので、猫の水は頻繁に変えるようにしてみましょう。
水の器をかえる
猫は器が原因で水を飲まないこともあります。ひげがお皿にあたるのが嫌な子は水を飲みやすいように平らで表面積が広い器にしたりガラスや陶器、プラスチックなどに器の種類をかえてみるのも良いでしょう。
水飲み場を数ヵ所用意する
水飲み場は一ヶ所だけでは猫が飲んでくれないこともあります。特に冬場だと、猫は寒くて水飲み場まで行くのが億劫になってしまうこともあるのです。ですのでできる限り一部屋に1つ、水を設置してあげるようにしてあげましょう。
水の種類を変えてみる
猫が水を飲んでくれていないときに「水が気に入らない」ということも考えられます。まずは水道水を入れてみて飲まないようであれば
- 沸騰させてから冷ましてぬるいお湯にする
- カルキ臭を消す
- 水道水など流れる水をためす
ということをしてみましょう。また、どうしても飲んでくれない場合には粉タイプのまたたびをほんの少量入れてみても良いでしょう。またたびを使うときは猫の年齢や使う量に十分注意をしてください。
ウェットフードにする
猫はドライフードでなく、ウェットフードにすることで餌を食べるだけで水分をとることができます。ウェットフードは約80%も水分が含まれているので栄養と一緒に水分もとることができるのでおすすめです。
食事をふやかす
ドライフードなどの餌は水分量が少ないです。そのような餌をあげるときにお湯をいれて少しふやかした状態にしてみましょう。そうすることで餌と一緒に水分を少しとることができます。
猫がお水を飲まないとどうなる?
水を飲まないことが続いてしまうと以下のような病気になってしまう可能性があります。
猫が水を飲まないときになってしまう可能性がある病気はどのようなものがあるのでしょうか。猫には体重にもよりますがおおよそ一日に「50ml/kg以下」の水分量が正常量といわれています。
腎臓病
猫の死亡原因の1位でもあるのがこの慢性腎臓病です。水を飲まずにいると脱水がおこり腎臓に行く血液量がへり腎臓の機能が低下し、腎臓病を引き起こしてしまいます。腎臓病になってしまうと
- おしっこが多い、少ない(急性腎不全もしくは腎臓病の末期の場合)
- 水を飲まない、異常に飲む
- 食欲不振
- 体重減少
- 嘔吐
- 下痢、便秘
- 口臭
- 毛づやが悪くなる
などの症状があげられます。
尿結石
腎臓や膀胱、尿道などに結石ができてしまう病気です。
ずっと水を飲まずにいると膀胱内の環境がわるくなり膀胱に負担がかかり膀胱内に結石ができてしまう場合があります。結石が尿管につまってしまい、排尿ができないようになってしまうと「尿毒症」になってしまう場合もあるので命にも関わります。
また、尿道が細くカーブが少ないオス猫で、つまりやすい傾向にあります。初期症状としては
- 血尿
- 落ち着きがない
- 排尿が痛そう
- 痛そうに鳴く
- 何度もトイレに行くがでない
これらのような症状があれば、尿結石である可能性もあります。
膀胱炎
猫は水を飲まずにいると、尿結石になりやすくそして膀胱炎にもなりやすくなってしまいます。
また、水を飲んでいてもトイレを我慢してしまったりすることによっても膀胱炎になります。膀胱炎は、膀胱が炎症を起こしている状態で放置をしていると命に関わります。症状としては
- おしっこがでにくい
- 苦しそうに鳴く
- 排尿が痛そう
などの症状があげられます。猫が病気になってしまわないためにも、日頃からの猫の生活を見守ってあげることが大切です。小さな変化があっても放置せずに、必ず病院に連れて行くようにしましょう。
まとめ
猫が水を飲んでくれないと
- 腎臓病
- 尿結石
- 膀胱炎
などの病気になってしまうことがあります。
猫が少しでも水を飲んでくれるようにするためにも飼い主が工夫をすることが重要になってきます。
また、腎臓病などの病気が早期発見できるように健康診断などはなるべく受けるようにしてくださいね。