泣いている飼い主さんを見て猫が反応する理由とは
飼い主さんが落ち込んで泣いていると、それを見た猫が心配するかのように寄ってきたというエピソードはたくさんあります。このような話を聞くと、猫は人間がなぜ泣いているのか理解できるのでは?と思う方も多いはずです。
しかし、必ずしも全ての猫が「飼い主さんを慰める」という動機で近寄ってきているのかというと、そうとは限りません。泣いている飼い主さんを見て猫が寄ってくるのには、主に以下のふたつの理由があるようです。
飼い主さんの異変を心配している
飼い主さんが泣き出した姿を見た猫は「何かがあって悲しんでいる」ということは理解できていないかもしれません。しかし、いつもの状態と違うということは理解できるため、飼い主さんに起きた異変が気になって寄ってきている可能性はあります。
もしくは、聞きなれない飼い主さんの泣き声にびっくりして寄ってきている可能性も考えられます。「なんでいつもと様子が違うのだろう」と思って、猫なりに気にかけているのでしょう。
涙が気になって寄ってきている
飼い主さんの目から流れる涙が気になって寄ってきている可能性もあります。飼い主さんの涙を舐めたり、涙をじーっとみていたりする場合は、「この液体はなんだろう」という好奇心が強いことが考えられます。飼い主さんの感情や様子はどうでもよくて、ただ単に見慣れない涙を見て寄ってきていることもあるのです。
喉が渇いている時にちょうど涙が流れているのを見つけたので、水分補給のために飲みに来たというお気楽な猫もいます。しかし、猫が泣いている様子を見つめてきたり、涙を舐めてくれる姿を見て、人間は「猫が慰めてくれている」と思ってしまうのです。
猫は人間の気持ちが理解できる?
では、人間が持っているような同情や心配するような感情は猫にはないのでしょうか。結論から言ってしまうと、ほとんどの猫にはそのような感情はないのでないかといわれています。
人間が泣いている姿を見て「いつもと様子が違う」ということは認識できたとしても「悲しい感情になっているせいでこのような行動をとっているんだ」という所までは理解することができないようです。飼い主さんが悲しむような出来事が猫の目の前で起こったとしても、その出来事と飼い主さんが泣いている状態を結びつけることができません。しかし、いつも一緒にいる飼い主さんに異変があった場合、「何があったんだろう」という不安な気持ちにはなるようです。
どのような動機であれ、悲しんでいる時に愛猫が近寄ってきてくれるのは大きな癒しになりますし、猫がとったその行動によって慰められたという飼い主さんもたくさんいるのは事実です。
猫が近寄ってきてくれた時はどのように対処すべき?
泣いている飼い主さんのもとへ猫が寄ってきた場合、猫にお礼を伝えたり、いつも通りの状態になったと伝えたりしましょう。飼い主さんがいつも通りの姿に戻れば、猫も安心します。具体的には、以下のような行動をとるとよいでしょう。
おやつやおもちゃを与えて感謝を伝える
「癒してくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めて、おやつを与えたりおもちゃで遊んであげたりするのもおすすめです。直接言葉で「ありがとう」と言っても猫にはなかなか理解ができないため、猫の好物などを使って、気持ちを伝えるとよいです。
ただし、おやつを与える際はあまり与えすぎてしまうと、後々ダイエットをしなくてはいけなくなるため、与える量には注意が必要です。
「もう大丈夫」ということをアピールする
気が済むまで泣いた後は、猫の不安な気持ちを解消してあげるために、涙を拭いていつも通りの表情や行動を見せてあげるのもよいでしょう。「もう大丈夫、心配しなくていいよ」と猫に伝えてあげましょう。
まとめ
猫は人間の細かい感情を読み取ることはできませんし、言葉も通じません。それでも、飼い主さんに異変があれば気になってしまうものです。もし悲しい気持ちになって泣いている時に、愛猫が寄ってきてくれた場合は、猫なりに心配したり不安になっているのだなと思って、優しく接してあげましょう。
40代 女性 ちぃねこ
室内飼いです 子猫は4匹です みんな元気に育っています 産まれて1週間です
女性 匿名