猫が暴れる原因2つ
運動不足
猫は本来夜行性の生き物です。猫の活動時間は夜の22時から日付が変わる頃と早朝です。
狩りなどで積極的に身体を動かすのが猫の本来の姿なので、思うようにパワーを発散出来ないと暴れるという問題行動を起こしてしまいます。
したがって、夜の大運動会を起こしている時に猫の行動を制限しようとすると猫が暴れてしまうのです。
猫にとっては、体力を発散出来ないと大きなストレスとなってしまいます。
ストレスが溜まり続けると、何とかして猫は鬱憤を晴らそうとするので性格が攻撃的になりやすいです。
なので、猫が暴れてしまう時は運動不足によるストレスによるものであると言えます。
病気
6歳から7歳の成猫にも関わらず、大人しい性格だった猫が急に暴れるようになった場合は、病気に罹患している可能性が高いです。
甲状腺機能亢進症に罹患して場合は、特に猫が激しく暴れるという症状が強く出ます。
ホルモンバランスが急激に崩れる病気なので、常に興奮状態となってしまいます。
すると、性格も荒っぽく変化してしまうのです。
甲状腺機能亢進症の場合には、性格が変化する他にも食欲があるにも関わらず、体重が減り続けるという特徴的な症状が見受けられます。
該当する症状が見られたら、動物病院を受診しましょう。
猫が暴れるのを落ち着かせる方法
運動不足の場合
運動不足によるストレスで猫が暴れる場合には、思いっきり室内で身体を動かせてあげて下さい。
室内に猫用のアスレチックやおもちゃなどを用意しておけば外に出なくても、体力の消耗を促す事が可能になります。
また、飼い主も猫と一緒に遊ぶと、より多くの体力を発散させる事が出来るので、可能な限り猫とコミュニケーションを取ってあげましょう。
思う存分遊んで、気分を落ち着かせる事が出来れば、猫も暴れなくなります。
部屋が多少は散らかってしまいますが、猫がストレスを抱えたままの状態でいる事の方が問題です。
もし、気になるようであれば猫専用のプレイスペースを作ってあげましょう。
病気の場合
猫が暴れる原因が病気の場合には、飼い主に出来る事は早めに病気の予兆に気付き、動物病院に連れて行く事です。そして、処方された薬を医師の指示通りに服薬させる事が、病気の猫に出来る唯一の対策方法です。
大切なのは放置しておかない事です。特に甲状腺機能亢進症の場合は、食欲があるにも関わらず下痢や嘔吐を引き起こす事が多い病気です。
身体の調子は良くないと目に見えて分かっていても、口からご飯を食べられていれば大丈夫だろうと自己判断を下してしまうと動物病院に連れて行くタイミングが大幅に遅れてしまいます。
ホルモンバランスが関わる病気は発見が遅れれば遅れるほど完治しにくくなります。
したがって、猫が暴れる事に加えて体重減少や嘔吐、そして下痢の症状が見られる場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。
猫が暴れるときの対策方法
罰ゲーム作戦
猫が暴れる場合には、無理に押さえつけたり、大きな声を出して叱る行為は効果的ではありません。 かえって荒々しい状態になっている猫にとっては逆効果です。
なので、猫が暴れて悪行を働く場合には霧吹きを掛けてダメな事を教えてあげるといいでしょう。
猫は水を掛けられる事を嫌います。猫の聞き分けが良くなかったり、何か悪い事をした時は霧吹きを掛けて、一言「そんな事をしてはいけないよ」と声を掛けると、より効果的です。
おやつはあげない
猫を落ち着かせようと思って、おやつを与えてしまいがちになりますが、かえって逆効果です。猫は頭の良い動物なので、一度おやつを与えて宥めると「暴れればおやつを貰える」と勘違いしてしまいます。
したがって、猫が暴れる時は極力おやつなどの嗜好品は与えないように気を付けましょう。
まとめ
猫が暴れる原因の殆どがストレスによるものです。
昨今の住居は狭い場合が多いので、猫も思うように身体を動かす事が難しいと感じています。
また、室内で飼育する飼い主も増えているので、元々外に出る習性のある猫にとっては室内でしか生活が出来ないのは苦痛です。
したがって、部屋が狭くても飼い主が責任を持ってスキンシップを取ってあげる必要があります。また、猫が日頃から暴れるレベルまでストレスを溜め込まないように、おもちゃや遊具の用意もしておかなければなりません。
そして、猫が暴れる原因はストレスだけでなく病気である場合もあります。
性格が豹変するのと同時に気になる症状が現れたら予後の事も考えて、早めに医療機関を受診するようにして下さい。
猫は滅多な事がない限り、激しく暴れるような事はしません。
したがって、猫の気性が荒くなった場合には飼い主によるケアが必要となります。
猫が穏やかに過ごせるように工夫と趣向を凝らした生活スタイルを体現させましょう。
30代 女性 しおり
来客があって遊べなくてストレスがたまっているときにも、夜に暴れてしまいます。
そんなときには、霧吹きでシュッとひと吹きしています。顔にやるとパニックになるので、尻尾らへんにしています。すると、すんなり暴れるのをやめて普通にもどってくれますよ。
普段は暴れない猫ちゃんですが、人が苦手なためにストレスが過度にかかるために暴れるようです。一時は、安定剤を飲ませていた時期もありましたが、現在は落ち着きました。