猫がコードを噛む理由
- 猫がコードで遊びたいから
- 猫はコードの噛み心地がいいから
- 猫がコードを噛んで飼い主に構ってほしいから
携帯充電器のコードを噛む、パソコンのコードを噛む、ドライヤーのコードを噛む、手当たり次第のコードを噛む、そんな猫の問題行動であるコードを噛む理由には、いったいどんな心理が隠されているのでしょうか?まずは猫がコードを噛む理由について考えてみましょう。
猫がコードを噛むのは、じゃれているから
子猫に多いコードを噛む理由がこの「コードにじゃれて遊んでいる」というものです。
猫と生活していると、なんでもない紐や垂れ下がっているものに反応して、一人で遊んでいる姿を見かけることはありませんか?これは、紐などが猫の狩猟本能を刺激する動きをしているからなのです。
それと同じ理由で、少し触れば動くコードが気になって思わず遊んでしまう猫は多いです。特に留守番をしていて寂しい気持ちになっている子猫は、その寂しい気持ちを紛らわせるために身近にコードを噛んでしまうのです。
猫がコードを噛むのは、噛み応えがあるから
猫がコードを噛む理由で、前述したように猫はコードなど紐状の物を好んで噛む傾向がありますが、紐状の中でも噛み応えのあるコードは猫にとってとても魅力的に映るようです。
特に歯が生え変わろうとしている子猫は、歯茎がムズムズして気持ちが悪いと感じている事が多く、コードなどを甘噛みしてそのムズムズを解消する事がよくあります。
子猫にとって紐状でサイズも丁度いいコードは歯固めとしてちょうどいいようです。しかし、コードを噛むのは感電する恐れがあるほかにも火事の原因となることもありますので、何か代わりのおもちゃを与えるなどして猫がコードを噛まないように対策をしましょう。
猫がコードを噛むのは、飼い主に構ってほしいから
猫がコードを噛む理由の中には「飼い主に構ってほしいから」という心理が隠されている場合もあります。飼い主が他の作業に没頭していたり、留守がちだったりと、構ってくれない寂しさから何とか飼い主の気を引こうとしてコードを噛んでいるのです。
もしかしたら以前、コードを噛むことで飼い主が怒ったことを、猫は構ってくれたと勘違いしているのかもしれませんね。
どちらにしても、飼い主にこちらを見て欲しい、構ってほしいという思いを抱いている場合が考えられるので、猫がコードを噛むことにお困りの方は、猫にしっかりと愛情を注げているのか、もう一度考えるようにしましょう。
猫がコードを噛まないようにする方法
猫がコードを噛む理由には寂しさだったり、遊びたい気持ちだったりと様々なことが考えられますが、どのような理由があってもコードを噛むのは非常に危険なため早急にやめさせる必要があります。
猫のためコードを収納する
猫がコードを噛まないようにする方法で最も有効なのは、コードを家具の後ろやコードを収納できるアイテムを配置してコードを全て隠してしまうことです。コードを噛めないように隠してしまえば噛みたくても猫も噛むことができませんから飼い主様も安心ですよね。
コードを猫が噛んでいたら叱る
また、コードを噛みそうになったらしっかりと「駄目」と教えてあげる他、コードを噛みそうになったら霧吹きなどで猫に水をかけて止めるのも有効な方法です。猫は水が苦手な子が多く、コードを噛もうとしたら水にかかった=とても嫌な事があったと認識してもらうことができます。
猫コード対策グッズを使用する
それでもコードを噛むようならば、コードを噛む猫用の対策グッズを利用するのもおすすめです。猫がコードを噛むことにお悩みの方はぜひ対策を考えて猫が事故に合わないように気をつけてあげましょう。
猫がコードを噛んで感電した時の対処
猫がコードを噛まないように気をつけていても、ちょっと目を離した隙に猫がコードを噛んで感電してしまった、ということがあるかもしれません。そのような時はどのような対処をすればいいのでしょう?
猫がコードを噛んで感電したらまずはブレーカーを落とす
猫がコードで感電していたら、まずはブレーカーを落としましょう。ふと見るとコンセントの近くでぐったりしている、噛みちぎられたコードの横でぐったりしていたら、大切な猫の命が危ないと焦って触りそうになりますが、まずは感電した猫に直接触れてはいけません。
コードを噛むなどして感電した猫に焦って触れてしまうと、まだ帯電していた場合触った人間まで感電してしまい二次被害が起きる可能性があります。感電した猫を触る前にまずは、感電しているもとであるブレーカーを落としましょう。
猫がコードで感電したら気道確保をする
猫がコードで感電し、ブレーカーを落としたらまず、絶縁体であるゴムや布などを用意しましょう。猫がコードを噛んでブレーカーを落としたら、急いで猫を抱きかかえたいところですが、ここでも焦ってはいけません。
まずは落ち着いて、絶縁体のゴムや乾いた布を使って猫を横に寝かせます。それから直接、猫の体に触れないように気をつけながら、ゆっくりと口を開き、舌を出して猫の呼吸がしやすいようにしてあげましょう。
猫がコードを噛んで感電したら、気道を確保し自発的に呼吸ができるかどうかをしっかり確認しましょう。
心肺停止状態なら心肺蘇生術を!
猫がコードで感電し、気道を確保したのに呼吸が戻らない場合は、心臓が感電のショックで止まっている可能性があります。その場合は動物病院に連れていく猶予はありませんので、ご自身で猫の心肺蘇生術を行う必要があります。
猫の心臓マッサージはコードを噛んだ時に感電してしまった場合だけではなく、様々な場面で利用することができますので是非、動物病院などでやり方を覚えておくようにしましょう!
猫がコードで感電したら速やかに獣医師の診断を受ける
猫がコードで感電をしてしまった場合、正しい対処をすればすぐに良くなる場合もありますが、いくら元気だからといって、しっかりとした診断を受けるまでは安心できません。猫が感電してしまった場合は、速やかに動物病院に連れているようにしましょう。
猫からコードを守るおすすめ商品
猫がコードを噛むことで引き起こされる事故を防ぐために、日ごろから家のコードを守る対策をしても、コードをどうしても噛んでしまう猫にお困りの飼い主様は、コードを守るための対策グッズを使用してみてはいかがでしょう?
100均でも手に入るコードカバー
商品情報
まとめて巻き付けるだけでケーブルをすっきり整理。必要な長さにハサミで切ってご使用でき、お好きな位置から取り出せます。
もっとも安価で対策ができるのが、こちらのコードをまとめるカバーを利用する方法でしょう。こちらはコードをまとめるために使用するものですが、このカバーが猫からコードを守ってくれるので、猫が噛み切ってしまう事故を防ぐことができます。
通販サイトで購入もできますが、100均でも売られていますので、もっとも手軽に手に入る対策グッズなので、早急に猫のコード対策をしたい場合はぜひ購入を検討してみてはいかがでしょう?
コードにスプレーをかけてやめさせる
商品情報
・猫が噛んだり舐めたりすると困るところに塗る忌避剤
・ペットのしつけ剤としてロングセラーを続ける信頼の定番商品
・主な成分は、リンゴから抽出した天然の苦味エキス
・皮膚や被毛や足裏を掻いたり噛んだりする癖がある場合は、直接、猫に塗ってください。118ml
コードを舐めながら噛む猫ならこちらがおすすめです。この商品はりんごの成分から抽出された苦み成分を、コードなどの対象物にスプレーすることで、猫が舐めた時に苦みを感じて、舐めるのをやめさせることができる商品です。
コードの他にも手や足に甘噛みをする場合にも使用できますので、コードを始めとした猫が噛む行為にお困りの方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は猫がコードを噛むのはどうして?という事についてご紹介しました。猫がコードを噛むことで引き起こされる事故はとても多く、火災や感電による猫の死亡事故につながっているケースも珍しくはありません。
大切な猫の命を守るためにも、コードを噛む行為だけではなく、私たち飼い主ができることを一つ一つ対処してあげましょう。
そうすることで、猫がコードを噛むことによって引き起こされる事故を防ぎ、長く猫と幸せな生活を送ることができます。ぜひ猫がコードを噛む場合は早急に対策をしてあげましょう。