猫が体を舐める5つの意味

猫が体を舐める5つの意味

猫が体を舐める意味や、その心理についてまとめました。猫は、起きている時間の50%近くを毛づくろいに費やす程、キレイ好きと言われています。ただ、この体を舐めるという行動には、様々な意味があるようです。猫が体を舐める意味を詳しくご紹介します。

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猫が自分自身を舐める意味

前足を舐める子猫の写真

猫が自分自身を舐める行動を、一般的に「グルーミング」「毛づくろい」等と呼びます。これらには、様々な意味があります。

体を清潔に保つ意味

自分の体を清潔に保つために、猫は自分の体を舐めます。猫の舌には、糸状乳頭(しじょうにゅうとう)と呼ばれる突起があります。猫に舐められるとザラザラして痛いのは、この糸状乳頭があるからですね。このザラザラが、ブラシの様な役割を果たしてくれているので、猫は舐める事で汚れや抜け毛を取り除く事ができます。

体温調整の意味

猫は、体を舐める事で体温調整をしています。と言うのも、暑い時、猫は人間と同じ「気化熱の原理」で体温調整をしています。気化熱の原理とは、汗腺から汗を排泄し、汗が蒸発する時の気化熱で体温を下げる仕組みの事を言います。

しかし、猫は汗腺と呼ばれる汗を排泄する器官が少ないので、人間のように汗をかく事で体温調整するのが難しいのです。その為、体を舐めて濡らし、気化熱を起こしていると考えられています。猫が暑さよりも、湿気に弱いと言われるのは、高温多湿な場所ではこの気化熱の原理が上手く作用されないからです。

精神を安定させる意味

猫が体を舐めるという行動は、精神を安定させる重要な役割も担っています。食事の後や、トイレの後等、満足している時のリラックスタイムにゆっくりと体を舐める事が多いですよね。

しかし、何かに驚いた時、怖い思いをした時等にも、自身を落ち着かせる為の「転移行動」と呼ばれる毛づくろいをする事もあります。つまり、気分を変えようとしているという事ですね。また、何らかの原因で強いストレスを感じている場合に、執拗に体を舐める行動が見られる場合もあります。

怪我の治療の意味

猫は怪我をした時や、体のどこかに痛みを感じる時に、舐めて治そうとする習性があります。ザラザラとした舌で執拗に舐める事によって、傷口が開いてしまったり、細菌感染してしまったりする事があるので、猫がしつこい程に同じ場所を舐める場合はエリザベスカラーを付ける等の工夫が必要になります。

ニオイを付ける意味

猫は、お風呂に入れた後や、体を拭いた後等に念入りに体を舐める事があります。これは、自分のニオイを付けなおしているとも言われています。

猫と言えば毛づくろいと言っても過言ではない程、猫が体を舐めているのはお馴染みの光景ですよね。何気なく体を舐めているように見えても、猫にとってはとても大切な理由があるようです。

体の箇所でみる猫が舐める意味

口を舐めるアビシニアン

猫の一般的なグルーミングの順番は、前足を濡らして顔を洗う、首周り、お腹、背中、お尻、しっぽと、お尻の方向へ向かって行う事が多いようです。

しかし、これには個体差もあり、逆にしっぽから舐めていく猫も居ます。それぞれ猫なりのこだわりがあるようなので、順番が逆、バラバラだからと言って心配する必要はありません。では、それぞれ体の箇所によって、舐める意味を確認してみましょう。

口や鼻を舐める意味

食事の後に、口周りに付いた汚れを取り除く為に、口の周りや鼻を舐めます。猫は嗅覚に長けた動物なので、嫌なニオイがした時等にも、何とかニオイを取り除こうと鼻を舐める事も。

前足を舐める意味

猫は自分の手を舐めて濡らし、顔をキレイに洗います。また、前足は寝転がっている体勢でも舐めやすい位置にある事や、猫にとってとても重要なセンサーの役割を担っている肉球がある場所なので、他の箇所に比べても前足を舐める事は多いようです。

しかし、あまりにしつこく舐めるようであれば、肉球を怪我していたり、目や口周りに痒みを感じていたりする場合もありますので、定期的にチェックしてあげましょう。

お腹や背中を舐める意味

リラックスしている時や、体をキレイにする為にお腹や背中もしっかりと舐めます。ただ、お腹や背中の同じ箇所を、毛が禿げてしまう程に舐める場合は、痛みや痒みを感じている可能性もあります。

お尻を舐める意味

トイレをした後等に、ニオイを取り除き、清潔にする為にお尻を舐めます。また、猫は肛門の左右に「肛門嚢」と呼ばれる袋があります。この肛門嚢にある肛門腺は、猫同士のコミュニケーションや、マーキングに使われる強いニオイがする液体を分泌します。猫のお尻が臭い!と言われるのは、この肛門腺から分泌される液体が原因ですね。

飼い主さんに甘えている時や、嬉しい時等に分泌される事もあり、茶色っぽいドロッとした液体がお尻から出ます。飼い主さんに甘えた後に、急いでお尻を舐める理由は、この分泌物が出た事によってお尻に違和感を感じるからなのです。

しっぽを舐める意味

いつものグルーミングの流れでしっぽを舐める場合は、特に心配は要らないのですが、しっぽだけをしつこく舐める場合は、少し注意が必要です。

母猫や兄弟猫と、生後もなく離れてしまった猫に多く見られる行動の一つに「おしゃぶり」があります。母猫のお乳を吸うように、毛布や飼い主さんの指、自分のしっぽや肉球等にチュパチュパと吸い付きます。

とても愛らしい仕草なのですが、成猫になっても癖が抜けず、毎日繰り返し吸い付く為に肉球やしっぽの毛が抜けたり、皮膚が傷付いたりしてしまう事があります。また、強いストレスを感じた時にしっぽを噛む癖がある猫も居ます。しつこくしっぽを舐めている場合は、注意して観察してあげましょう。

猫がしつこく舐める意味と病気の可能性

毛づくろいをする野良猫の写真

上記でも少しお話しましたが、猫がしつこく同じ箇所を舐める場合は注意が必要です。主に猫が同じ箇所をしつこく舐める場合に考えられる原因は以下の3つです。

怪我をしている

猫は怪我を舐めて治そうとする習性がありますので、同じ箇所をしつこく舐める場合は怪我をしている可能性があります。完全室内飼いの場合でも、柔らかい肉球が傷付いていたり、乾燥してひび割れてしまっていたりする可能性もあります。同じ箇所をしつこく舐める場合は、毛をかき分け、傷がないか確認しましょう。皮膚の表面に傷がない場合でも、足を気にしているのであれば骨折や、脱臼等の可能性もあります。

病気による痛みや痒み

怪我をしていなくても、何らかの疾患による痛みや痒みによって執拗に同じ箇所を舐める場合があります。分かりやすいもので言えば、ノミやダニによる皮膚炎によって引き起こされる痒みや痛みで、しつこく体を舐める事があります。

他にも、陰部や肛門をしつこく舐める場合は膀胱炎や、肛門囊の炎症等が考えられます。内臓系の疾患による体の不快感、痛みによってお腹や背中をしつこく舐める場合もあるようなので、突然体を舐めている時間が増えた場合は、しっかりと様子を観察し、かかりつけ医に相談しましょう。

ストレス

強いストレスを感じると、執拗な毛づくろいをする場合があります。舐める箇所は様々ですが毛が禿げたり、皮膚が傷付く程強く噛む場合等は、いち早く猫のストレスの原因を突き止め、環境を改善しましょう。

猫が舐める意味と心理まとめ

お腹を舐める猫の写真

猫が舐める意味や心理との関係についてご紹介しました。猫にとってグルーミングはとても大切な行動です。怪我や病気を発見する為のサインになる場合もありますので、日頃からしっかりと愛猫の様子を観察したいですね!

ただ、猫の中にもグルーミングが苦手、下手な子も居るようです。ニオイが気になる箇所がある場合は、グルーミングを手伝ってあげるのもいいですね!

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