猫が尻尾を噛む理由やその時の気持ち

猫が自分の尻尾を噛む理由

愛猫が自分の尻尾を噛む理由は様々なものが考えられます。まずはその考えられる理由を順番にみていきましょう。

尻尾を噛む理由1：ストレス

たとえば急な環境変化、飼い主様とのコミュニケーション不足による寂しさ、騒音などによる落ち着けない住環境などによってストレスを感じた場合、尻尾を噛むという行動をとる場合があります。特に飼い主様が遊んでくれことによるストレスを発散するために尻尾を噛む場合が多いです。飼い主様は毎日少しでもいいので愛猫と遊んであげるようにしましょう。

尻尾を噛む理由2：皮膚疾患のかゆみ

ノミやダニといった寄生虫、湿疹などのかゆみを伴う皮膚疾患がある場合、尻尾が気になって噛むという行為をします。人間でもひどいかゆみを感じる場合、掻くだけではどうしようもなく叩いたり噛んだりしたくなりますよね？猫もノミやダニに噛まれると尋常じゃないかゆみを感じますので、飼い主様は定期的にフロントラインなどを使いノミ、ダニ対策をするほかにも皮膚疾患がないかチェックしてあげましょう。

尻尾を噛む理由3：発情期

尻尾を噛む理由として発情期が関係している可能性もあります。発情期のメス猫は、生理的に尻尾を噛む行動が見られるのです。不妊手術を受けていれば問題はないのですが、交配させるために不妊手術をうけさせない場合で、あまりにも尻尾を噛む行為がひどい場合はマタタビなどを与えて気をそらすようにする他遊んであげたりして気を紛らわせてあげましょう。

尻尾を噛む理由4：遊んでいる

子猫の場合、自分の尻尾で遊んでいる場合があります。まだまだいろんなことに興味があり、知らないことも多い子猫は自分に尻尾がついているということ事態が理解できず自分の後ろをチョロチョロする尻尾を追いかけてグルグル回るといった行動が見られます。子猫の場合は特に問題ないことも多いので他の症状が見られない場合は微笑ましく見守ってあげるようにしましょう。

猫が自分の尻尾を噛むとき考えられる病気

猫が尻尾を噛むときは精神的な理由の他にも病気の可能性があげられます。尻尾そのものに痛みが伴う場合に尻尾を噛むといった行動にでる可能性が高いです。

骨折

猫は尻尾にも骨があります。しかも尻尾はとても敏感なので骨折をしようものなら尋常ではない痛みを感じる場合もあるのです。その痛みを紛らわせるために尻尾を噛む他にも必要以上に自分の尻尾を舐める、または尻尾の付け根を舐めるといったが見られるので愛猫が急に尻尾を気にしだしたら骨折などの怪我をしていないか見てあげましょう。

脊髄の疾患

猫の尻尾の骨は脊髄につながっています。この脊髄に疾患が表れると尻尾の付け根部分に痛みが走る、動かないといった症状を引き起こすのです。その異常な状態をなんとかしようと、猫ちゃんは尻尾を噛んだり舐めたりといった行動にでることがあります。また脊髄に異常がでた場合、尿が出ずに腎不全のような症状を引き起こします。

これは死に直結する可能性もありますので、尻尾を噛むといった異常な行動と同時に他の症状も見られた場合はすぐに獣医師に相談をするようにしましょう。

猫が尻尾を噛むのをやめさせる方法

猫が尻尾を噛む多くの場合は、ストレスか病気が原因です。噛むのをやめさせたいと思うなら、まずはその原因を探ることから始めストレスだった場合は、ストレスの原因を取り除く、ストレスを発散させてあげられるように生活環境、生活スタイルを見直す必要性があります。

病気が原因だった場合は、すぐに獣医師に症状を伝え適切な治療を受けさせる必要があります。猫が尻尾を追いかけて可愛いなんて悠長なことを考える前に一度、愛猫に異常がないか考えてみるようにしましょうね。

さらに同じ理由で尻尾では無く、自分の足を噛む猫ちゃんもいます。その場合も尻尾を噛む理由と同じく、ストレスや痛みを感じている場合が多いです。愛猫の周りで急な変化がなかったか？骨折や皮膚疾患などの痛みやかゆみを伴う症状は見られないか？一度しっかりとチェックしてあげるようにしましょう。

まとめ

猫にとって尻尾は感情を表す大切な部位です。優しい猫ちゃんなら、赤ちゃんと尻尾で遊んでくれるなんてこともします。実際に我が家の愛猫は私の子供と尻尾で現在も遊んでくれています。そんな猫ちゃんが尻尾を噛む、異常に舐める、吸うといった行動を取るのは何か理由がある場合がとても多いです。尻尾を必要以上に気にするような行動が見られたら、油断せずになにが原因か探るようにすることが猫ちゃんの健康を守ることにつながりますので是非油断しないでください。