猫に豆を与えても良いの?
- 豆の種類によって異なる
- 猫に与えていい豆といけない豆がある
家で豆を食べていたら猫が欲しがってきたという経験を持つ飼い主さんは少なくありません。猫が豆を食べたがっている時や、家に豆が余っている時、猫に豆を与えても良いものなのでしょうか。それは豆の種類によって異なります。
全ての豆を猫に与えて良いわけではなく、猫にとって悪い影響を与える成分が含まれていたりする豆もあります。
そこで、今回の記事では猫に与えて良い豆と悪い豆、豆を食べさせることによって得られる効果、注意点などについて紹介します。
猫が食べても良い豆の種類
- 小豆
- 大豆
- ひよこ豆
- 枝豆
以下、猫が食べても良い豆とその効果について紹介します。たんぱく源としてキャットフードにも利用されている豆類は猫が食べることができる食材ではありますが、豊富な食物繊維が逆に胃腸の不調を引き起こす場合もあるため、豆そのものを与える場合にはトッピング程度の少量にするのが良いでしょう。
猫が食べても良い豆①小豆
小豆や大豆などの豆類にはサポニンという成分が含まれており、血中コレステロールを少なくし血液をサラサラの状態にする効果があります。そのため、人では動脈硬化を予防したい場合におすすめと言われています。
他にも、小豆に含まれるポリフェノールが肥満予防やガン予防、アレルギー予防、肝臓を保護する効果なども持っているそうです。
猫が食べても良い豆②大豆
大豆はタンパク質が豊富な豆です。猫はタンパク質を多く必要とする動物なであるため、タンパク質摂取のために大豆は与えても良いと思われがちです。
大豆に含まれているレクチンやフィチン酸などについては、人間に対する有益な効果または害について様々な情報があります。少量の摂取であれば猫への負担も軽いと思われますので、大豆アレルギーがなければ大豆を少量摂取するのは問題ないでしょう。
それと、大豆を与える場合は必ず加熱をしましょう。生の大豆にはトリプシン・インヒビターという成分が入っており、これを摂取すると下痢などの消化不良を起こす場合があります。万が一、猫が生の大豆を食べてしまった場合は、動物病院へ連れていくことをおすすめします。
また、大豆にも多く含まれる食物繊維が猫によっては消化不良を引き起こす場合も考えられます。
大豆にはデメリットがたくさんありますが、メリットももちろんあります。タンパク質が豊富なこともメリットのひとつですし、骨中のカルシウムが溶け出るのを抑えるイソフラボンという成分も豊富に含まれています。
カルシウムが溶け出てしまうと、骨粗鬆などの症状を引き起こすのですが人間では大豆の摂取でそれを予防することができると言われています。
猫が食べても良い豆③ひよこ豆
ひよこ豆は、高品質なキャットフードにも使用されていることがあるので、猫に与えても問題ありません。ただし、生のままで与えることはあまりおすすめできないので、加熱を必ずしましょう。
ひよこ豆はタンパク質が豊富な上に、他の豆類と同様にビタミンやカルシウム、カリウムなどの栄養も摂取することができます。ビタミンの摂取は糖質などの代謝を良くする効果がありますし、カルシウムは骨をつくるサポートに役立ちます。
また、カリウムはナトリウムの排出を良くする効果があり、ナトリウムの過剰摂取を防ぐ働きがあるのです。
猫が食べても良い豆④枝豆
枝豆には猫にとって良い成分がたくさん含まれており、大量でなければ与えても特に問題はありません。タンパク質や鉄分、カルシウム、ビタミンが多く含まれており、脂質も低いため、ダイエット中の猫へおやつとして与えることもおすすめできます。
ただし、枝豆を与える場合は必ず茹でましょう。
また、人間が枝豆を食べる時は塩をかけて食べるのが一般的ですが、塩をかけた枝豆を猫が食べてしまうと、塩分の過剰摂取になってしまうため、調味料はかけずに与えてください。
猫に与えてはいけない豆
コーヒー豆やカカオ豆などは猫に絶対に与えないようにしましょう。これらの豆を与えることによって起こるリスクなどを以下の項目で紹介します。
猫に与えてはいけない豆①コーヒー豆
コーヒー豆にはカフェインが含まれています。カフェインを猫が多く摂取してしまうと、興奮が高まったり、呼吸がしづらくなったりといった症状が出てしまいます。摂取した量が多いと、場合によっては死に至る危険性もあるため、コーヒー豆を与えることはやめましょう。
猫に与えてはいけない豆②カカオ豆
猫にチョコレートを与えてはいけないという話はよく耳にしますが、チョコレートの原料となっているカカオ豆ももちろん猫にとって危険な食べ物です。
カカオ豆にはテオブロミンという成分が含まれており、テオブロミンはカフェインと同じメチルキサンチン類と呼ばれるグループに属する物質です。猫ではこのメチルキサンチン類を代謝する能力が非常に低く、摂取量によっては痙攣や発作、嘔吐、不整脈などの症状を起こすため、非常に危険です。
まとめ
豆にはさまざまな種類がありますが、良い効果を与える豆もありますし、悪い効果を与える豆もあります。
もし、豆類を食べさせたい場合は本当に食べさせても良いか調べてから与えるようにしましょう。調べてみてもよく分からない場合は、かかりつけの獣医さんに相談してみることをおすすめします。
40代 女性 かな
抗酸化作用の効果があって体にもいいので、与えています。だんだん、猫ちゃんたちも高齢化してきたので、いいと言われた食べ物は試しています。やはり小豆は、腸にもよくて便秘にもいいみたいで調子がいいです。2匹とも便秘ぎみだったのですが、いまでは快腸です。ニンジンなどの野菜と小豆を一緒に水煮にしても、喜んで食べてくれますよ。食欲がないときでもたくさん、食べてくれますので、オススメです。
40代 女性 みやこ
子猫の頃に初めて、枝豆に興味を持ち、食べさせてみたところ、パクパクと3粒食べました。
調べてみると鉄分やカルシウムなども豊富で猫ちゃんにも、与えてもいいと知ったので夏場には1週間に1回の頻度で与えています。
茹でるときにはもちろん、塩は入れずに湯がきます。塩分のとりすぎにならないための配慮です。たまには、カリカリの上に枝豆を潰してペースト状にして、トッピングして与えます。
とても喜んで食べてくれますし、食欲のないときにも、重宝しています。