猫に豆乳を与えても大丈夫?与える時の注意点や効果

猫に豆乳を与えても大丈夫?与える時の注意点や効果

猫に牛乳を与えるのは良くないと言われています。猫には牛乳を分解する酵素が不足しているので、牛乳を分解することができません。では豆乳ならば猫に与えても大丈夫なのでしょうか。豆乳の効果や与え方についてまとめてみました。

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猫に豆乳を与えても大丈夫

水の器に手をかける猫

豆乳を猫に与えても問題ありません。大丈夫です。しかし、猫に豆乳を与えるならば、幾つか確認しておくべき点があります。

良質の植物性タンパク質である豆乳は人間の身体には確かに良いのですが、飼い主が美味しいから、猫が好きだからという理由で、やみくもに猫に豆乳を与えることはできません。

猫に豆乳を与える時の注意点

お皿のミルクを飲む子猫
  • 無調整豆乳を与える
  • 豆乳のミネラルに注意する
  • 豆乳の原料である大豆アレルギーに注意する
  • 豆乳は常温で与える
  •  

豆乳の成分や、豆乳を与える時の注意点など、飼い主がよく把握してからでなければ与えられません。猫に豆乳を与えることは可能であっても、その成分を踏まえて猫に豆乳を与える時は注意しましょう。

猫に豆乳は常温で与える

通常、豆乳は家庭用冷蔵庫の中で保管しています。よく冷えた豆乳をいきなり猫に与えることはお腹の調子を狂わせ、お腹を崩すなど、下痢を招くことになります。

豆乳を猫に与え過ぎない

豆乳の中に含まれるカリウムは摂取量が多くなると、利尿効果が高くなり、おしっこの回数が増えることになります。さらに豆乳の飲み過ぎは下痢や嘔吐の原因にもなります。何でも与え過ぎはよくありません。
 

豆乳に含まれる大豆アレルギーがないか

大豆に対し、アレルギーを持っている猫がいる場合もあります。猫の目が赤くなる、蕁麻疹や湿疹が出るなどのアレルギー症状が出ることもあります。

どのような形でアレルギー症状が出るかは分からないので、たとえ猫が好んで豆乳を欲しがっても、常に症状が表れていないか確認しなければなりません。

したがって、大量を与えるのではなく、スプーン一杯程度から与え、様子を見る必要があります。猫に体調の変化が見られた場合には、直ぐ獣医師の指示に従いましょう。

猫には『無調整豆乳』を与える

豆乳には三つの種類があるのをご存知ですか?豆乳のパッケージにも表示になっていますが、「無調整豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」という三種類があります。

三種類の豆乳のうち、猫に与えることができるのは、安全面を考慮し、甘味料、乳化剤を含まない「無調整豆乳」です。特に、以下の点について、注意しながら与えなければなりません。

無調整豆乳とは?

「無調整豆乳」は、豆乳本来の形であり、水と大豆だけで作られたものです。ほぼ大豆のしぼり汁と思ってもよいでしょう。したがって「にがり」を加えると豆腐ができます。この状態では大豆を茹でてしぼったままなので、人間の味覚においては、あまり美味しいものには感じないでしょう。

調製豆乳・豆乳飲料とは?

一方、「調製豆乳」「豆乳飲料」とは、さらに砂糖、塩、乳化剤、香料などを入れて豆乳を飲みやすく調製したものです。

豆乳に含まれるミネラルに注意する

豆乳の中にはマグネシウムが含まれています。マグネシウムは猫の骨を構成する身体に必要なミネラルの一つですが、このマグネシウムの過剰摂取は尿路結石にも結びつきます。多くのキャットフードは既に「F.L.U.T.D(猫下部尿路疾患)」に配慮されたものが多いです。

通常、適正なマグネシウム量、そしてカルシウム量を想定して作られた良質なフードを食べているのであれば、それ以外の食事は特に必要ないでしょう。

猫に豆乳を与えた時の効果

子猫とミルク

豆乳の主な成分

  • 良質なタンパク質
  • カリウム
  • カルシウム
  • レシチン
  • イソフラボン
  • 鉄分
  • マグネシウム

猫が豆乳に含まれるタンパク質を摂取した時の効果

豆乳や肉、魚に含まれるタンパク質は主に筋肉や皮膚、被毛などを作る成分です。タンパク質が不足すると毛艶が悪くなったり、筋肉が小さくなる等の影響があります。また免疫力を上げる効果もありますので積極的に摂取させてあげたい栄養素でもありますね。

猫が豆乳に含まれるカリウムを摂取した時の効果

豆乳や海藻などに含まれるカリウムは猫の身体にも必要なミネラルです。カリウムは体内の塩分濃度を調節し、いらないナトリウムを排泄してくれる働きがあります。しかし猫がカリウムを大量に摂取すると泌尿器系の病気になる可能性がありますので与えすぎには注意しましょう。

猫が豆乳に含まれるカルシウムを摂取した時の効果

豆乳や魚等に含まれるカルシウムは骨を作る働きをしてくれる栄養素ですね。牛乳もカルシウムが多い事でみなさんご存知かもしれませんが、猫が牛乳を飲むとお腹を下してしまう可能性があるため、豆乳は猫にカルシウムを摂取させるために丁度いい食材でもありますね。

猫が豆乳に含まれるレシチンを摂取した時の効果

豆乳などの豆類やお肉に多く含まれるレシチンはコレステロールや中性脂肪などを改善してくれる効果や肝臓の働きを助ける効果があります。そして豆乳等に含まれるレシチンは猫の認知症予防にも効果があるとされています。

猫が豆乳に含まれるイソフラボンを摂取した時の効果

豆乳などに含まれるイソフラボンは人であれば女性ホルモンと同じ効果があり、更年期障害や生理不順等に効果があるとされています。しかし甲状腺機能亢進症の疑いがある猫に豆乳を与える際は獣医さんに相談をしてから与えるようにしましょう。

その理由はイソフラボンが甲状腺ホルモンのような働きをするため猫の甲状腺機能亢進症に関わりがあるのではないかと言われているからです。

猫が豆乳に含まれる鉄分を摂取した時の効果

鉄分はレバーに入っている事でご存知の方も多いのではないでしょうか?実は豆乳にも鉄分が含まれており、鉄分は猫の貧血予防にも効果があります。

猫が豆乳に含まれるマグネシウムを摂取した時の効果

マグネシウムは猫にも必要なミネラル分ではありますが、多く摂り過ぎるのは注意が必要です。マグネシウムは主に骨や歯を作る際に必要なミネラル分です。また、血圧の維持などにも効果があります。しかしマグネシウムの取り過ぎは他のミネラル同様泌尿器系の病気の引き金となりかねませんので注意しましょう。

猫にとっても豆乳は栄養価が高く、手軽に与えることができるという利点があります。牛乳を飲みたがる猫には、猫にとって体内分解可能な豆乳で置き換えることができます。

豆乳の成分の中には、猫の下部尿路の健康維持にかかわるマグネシウムとカルシウムが含まれています。このミネラルは、通常、F.L.U.T.D(猫下部尿路疾患)」に対応したフードに適正量が配合されていますが、猫にとって必要なミネラル量は成長段階に応じて摂取バランスも変化します。

猫が食べても良い豆乳で作った製品

ヨーグルトを食べるアビシニアン

豆腐、おから

最近、猫のおやつにも豆乳やおからを使った製品が売られています。豆乳を使った製品は先に述べたように、牛乳の代替にもなりますので猫に与えても問題はありません。また手軽に栄養を補給することもできます。

そもそも豆乳は大豆からできた物なので、「畑の肉」と言われる程の質のよいタンパク質を含んでいます。そのことを踏まえれば、当然、豆腐なども猫に与えることが可能です。

例えば、室内飼いで運動不足の肥満の猫の食事として、総合栄養食と豆腐やおからを混ぜ、食事の量を増やすという方法があります。このように猫の肥満を豆腐やおからでコントロールしていくということも可能です。

豆乳ヨーグルト

猫に豆乳ヨーグルトを与えても問題はありません。しかし食べさせすぎには注意しましょう。アレルギーがある子には与えてはいけませんし、冷蔵庫で冷やした物を与えると冷たさでお腹を壊す可能性があります。

猫の便秘の解消のためにヨーグルトを与えるという方法がありますが、この場合、牛乳で心配されていた分解酵素の問題は豆乳を主成分とすることによって、回避できます。

しかしながら、ヨーグルトという乳酸菌の働きで腸内環境を整えることが可能でも、与える量や温度、ミネラル分の量、さらに猫がヨーグルトそのものを受けつける体質かどうか、という個体差の問題があります。その時々の猫の体調も把握した上で豆乳ヨーグルトは与えなければなりません。

まとめ

上を見上げるハチワレの猫
  • 猫に豆乳はOK!
  • 猫に与えるなら「無調整豆乳」
  • 豆乳を猫に与え過ぎてはいけない
  • 猫の大豆アレルギーに注意する
  • 猫に豆乳を与える時は常温で与える
  • 猫に豆腐、おからは食べさせすぎなければ与えても大丈夫
  • 豆乳ヨーグルトは便秘の解消に効果がある

以上、猫に豆乳を与えても大丈夫なのか、その注意点と効果ということで、豆乳の成分を中心に見てきました。身体に良いと思われる豆乳であってもマグネシウムの過剰な摂取や、猫の体調不良を招くリスクあるので、一概に安全性が高いとは言えません。猫の体調管理、健康維持にこそ重点を置き、工夫し、注意しながら豆乳を与えていくべきでしょう。

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