猫が吐血した時に考えられる病気と原因

猫が吐血した時に考えられる病気と原因

概要

  • 猫が吐血する原因は消化器系の出血、口腔内の出血、気管支や肺の出血の3つ
  • 気管支や肺からの出血は喀血と呼ばれており特に注意
  • 吐血した場合、嘔吐物や意識の有無を確認し危険な場合に動物病院へ

猫が吐血した時に考えられる病気と原因についてまとめました。愛猫が血を吐いてしまったらとても心配になりますよね。猫が吐血する原因や病気についてしっかり知識を蓄えておく事で、いざという時に冷静に判断ができるかもしれません。猫の吐血について詳しく解説します。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫が吐血する原因

舌を出す猫

猫が吐血する原因は主に以下の3つです。

  • 消化器系からの出血
  • 口腔内の出血
  • 気管支や肺からの出血

消化器系からの出血

食道や胃等の消化器系からの出血の場合、嘔吐物に薄く血が混じります。出血している部位によって血の色は変わりますが、薄いピンクや褐色、黒っぽい塊等が多いようです。フード等と一緒に吐き出された場合、よく見なければ分からない場合もあります。

口腔内の出血

歯周病や口内炎、おもちゃで傷ついてしまった等、口腔内のトラブルによって吐血したように見える事があります。この場合は、比較的鮮血である事が多く、出血量もそう多くありません。

気管支や肺からの出血

一番注意しなくてはならないのが、気管支や肺からの出血です。この場合は、喀血と呼ばれます。咳と同時に血が吐き出されるのが特徴で、状態が重篤化する場合もあります。

猫草

上記のような病気以外にも、猫草が原因になって吐血している場合もあります。大きく育った猫草を丸飲みする事によって、食道や胃を傷付けてしまい、吐血を引き起こしてしまうのです。また、猫草を食べては吐くを執拗に繰り返す事で胃や食道が炎症を起こしてしまう事も。猫草は大きく育ち過ぎていない新芽を選ぶようにしたり、食べる回数を調整したりする等の工夫をしましょう。

猫が吐血する時に考えられる病気

猫と薬

猫が吐血する時に考えられる病気を紹介します。

胃炎、胃潰瘍

胃炎の原因は多岐に渡り、ウイルス性以外にも食べ物やストレス等、特定が難しい場合もあります。胃炎の場合は繰り返される嘔吐によって、血が混ざったピンク色の胃液を吐く事があります。胃潰瘍の場合は、茶色っぽい血が混じった嘔吐物が特徴とされています。

歯周病

猫に多い歯周病は、症状が悪化する事で歯肉から出血する事があります。歯周病の場合は、口臭が強くなったり、ヨダレが増えたり等、出血以外の症状もありますので日頃からしっかりチェックしておきましょう。

気管支炎、肺炎

上記でお話ししたように、喀血と呼ばれる気管支や肺からの出血の場合、様々な病気が考えられます。気管支炎や肺炎だけではなく、心臓病等が原因になっている可能性もあるとされています。猫が咳をする事は殆どありません。喀血する程の症状を放置しておくと、最悪の場合死亡してしまう可能性もあります。猫が咳をしている時は、すぐにかかりつけ医を受診しましょう。

誤飲、中毒

異物の誤飲で食道や胃を傷付けてしまった場合や、毒物や有害物質を摂取してしまった場合に吐血する事があります。何度も苦しそうに胃液を吐く、えずく等の症状がある場合はすぐにかかりつけ医を受診しましょう。

寄生虫

回虫等の寄生虫によって炎症を引き起こし、吐血する事があります。吐血の他に血尿や血便が見られる事もあります。特に免疫力の低い子猫や高齢猫の場合は注意が必要です。

腎不全

猫に多い病気として知られる腎不全も、吐血の症状が表れる場合があります。血便や血尿等含め、出血があるという事は、腎不全など、何らかのトラブル故のものです。如何なる可能性も考慮し、自己判断せずにかかりつけ医に相談しましょう。

猫が吐血した時に考えられる病気はたくさんあります。自己判断はせずに、必ずすぐにかかりつけ医を受診しましょう。

猫が吐血した時の対処法

救急車とハートの模型

猫が吐血した時、まずは落ち着いて状態を確認しましょう。そして、すぐにかかりつけ医を受診して下さい。

嘔吐物の確認

異物は混じっていないか、フードを吐いたのか、胃液のみを吐いたのか等を確認しましょう。可能であれば嘔吐物をビニール袋に入れる等して動物病院へ持参すると、説明がしやすくなります。難しければスマホで撮影したものを持参しましょう。

意識、呼吸の確認

意識はハッキリしているのか、呼吸が浅かったり荒かったりしないかを確認しましょう。意識がない場合は、なるべく動かさない様にバスタオルに包む等して動物病院へ急行して下さい。

喀血の場合

喀血の場合は、すぐに体をバスタオル等で包み体温を維持し、なるべく動かさないよう注意しましょう。また、出血が多い場合は首や胸をアイスノンで冷やし血管を収縮する事で出血量を減少させます。夜間や休日であっても対応してくれる救急病院を探し、すぐに受診する必要があります。

まとめ

どこか遠く見つめる猫

愛猫が吐血してしまうと、パニックに陥ってしまいますよね。中には特に心配の要らないケースもありますが、やはり何らかのトラブルがあるからこその出血だと考えるべきです。

猫は比較的よく吐く動物なので、つい嘔吐しても「また吐いちゃったな」ぐらいにしか考えない事もありますが、やはり嘔吐物はその都度しっかり確認しておきたいですね。少しでも出血が見られる場合は、すぐにかかりつけ医に相談しましょう!

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