動物看護師が教える!野良猫を保護した時にすべき4つのポイント

動物看護師が教える!野良猫を保護した時にすべき4つのポイント

いつもの帰り道や家の前に弱った猫がいたらどうしますか?弱った猫を見て見ぬふりができず、その猫を保護すると決めた場合、注意すべきポイントがいくつかあります。今回は4つのポイントにまとめて紹介したいと思います。

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弱った野良猫を見つけたら

眠る野良猫

野良猫が弱って助けを求めて鳴いている・・・ その姿を見てこの子を保護したい、と思うのは簡単ですが、なにをすればいいのか分からない方も多いとおもいます。

じつは、野良猫を保護する際に気をつける事がいくつかあります。

まず知って頂きたいことは、野良で生活していた子は警戒心が強く、通常であれば捕まえることは不可能という事です。それなのになぜすぐに捕えることができるのか?

それは、病気や事故で体が弱っているからです。そしてどんな病気を患っているのかは、病院に行かなければわかりません。怪我や感染症・ノミダニや寄生虫などの病気を抱えている可能性があります。

それでは、実際に猫を保護してから行うべき事を、順番に見ていきましょう。

ポイントその1:保護したらまず保温

布団で温まる猫

弱っている野良猫は体温が下がっている場合があります。からだを触ってみて冷たいと感じたらまず保温してあげてください。

特に子猫の場合、一番大事なのは保温してあげる事です。湯たんぽや暖かくなるマットなどがあれば下にひいてあげて下さい。なければ使い捨てのカイロや温めたお湯を入れたペットボトルにタオルを巻き、体に添わせてあげて下さい。その際、全て温かい場所にするのではなく逃げ場を作ってあげる事も大切です。

体温が戻った時全てが温かいと逃げ場がなくなります。少し大きめの段ボールを用意してあげるといいと思います。段ボールだと汚れたら捨てれるので便利です。

ポイントその2:食事や水を与えて様子を見る

餌を食べる猫

体を保温してから少し時間がたつと、場合によっては動けるようになります。そんな時は、お水や食事を与えて様子をみて下さい。食べる元気があれば命の危険はありませんが、食べない場合は動物病院ですぐに診察してもらって下さい。

特に子猫の場合、長い間食べない事で起こる低血糖は命を奪います。子猫が全く食べず、ぐったりしているようなら砂糖水をゆっくり飲ませて下さい。一気に飲ませると誤嚥する可能性があるので無理せずゆっくり与えて動物病院で診察してもらいましょう。

ポイントその3:他の動物との接触は避ける

どこか遠くを見つめる猫

猫を保護して診察を受けるまでは段ボールなどで隔離しましょう。野良ネコの場合、ノミやダニが大量に寄生している事が多く、弱って体温が下がると温かい所を探して逃げてしまいます。

もしお家に他の猫ちゃんやワンちゃんがいる場合、寄生される可能性がありそれに一度家の中で繁殖してしまうと駆除は大変です。

また猫風邪などの感染症やエイズ白血病などに感染している事もあります。まずは段ボールから出さず、他の動物との接触は避けそのまま動物病院に連れて行きましょう。

ポイントその4:動物病院で健康状態を確認してもらう

病院にいる猫

獣医師にまずは診察してもらい健康状態をチェックしてもらいましょう。体重や体温を測ってもらい体にノミが寄生していないか確認してもらいましょう。

その時にその日にした便を持っていくと検便が出来るので、寄生虫がいるかどうかも確認できます。もし排便しなくても体温計についた便からでも検便は出来ますが、少量だと検査に引っかからない事もあるので、その日した便があるといいと思います。

食欲や元気がない場合、よくあるのが猫風邪をひいている事があります。くしゃみや目ヤニ、鼻水など猫ちゃんも風邪をひきます。その場合、食欲や衰弱がひどければ点滴や注射内服薬を処方されます。怪我や重度の衰弱があると入院検査で費用は高額になる事もあるので、その点もしっかり考えて下さい。

まとめ

歩く野良猫

何点か注意点を書きましたが、最後に保護主さんにお願いしたい事があります。

まず、野良猫を保護するという事は沢山の覚悟が必要です。飼う場所や元気になるまでの介護、治療費など大きな責任を背負う事になります。

例えば、保護した猫が重い感染症だった場合、先の長い治療と通院が必要です。いくら元気そうに見えても野良猫の場合、 猫エイズや白血病などの感染症にかかっている場合や、交通事故による怪我などで治療しても麻痺が残り、体が不自由になっていることもあるでしょう。

「こんなに大変だと思わなかった・・・」と、思う方も居るかもしれませんが、決して途中で投げ出してはいけません。保護したら最後まで飼う覚悟が必要です。

そして、ただその場「可哀想だから」という気持ちだけで保護するのは絶対にいけません。
先のことも考え猫を保護することを決める事が重要になってきます。

様々な点を考え、保護する場合は『最後まで面倒をみる』という覚悟を決めてから行動して下さいね。

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