猫の6歳とはどのような時期なのか

猫の6歳とはどのような時期なのか

愛猫が6歳になると、段々と老猫に近付いてきます。個体差があるので、6歳でも全く変わらない猫もいれば、外見などが衰えてくる猫もいます。愛猫が6歳になった時、飼い主として何をすれば良いのでしょうか?注意点と合わせて、お伝えしていきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の6歳とは

窓と猫
  • 人間で言うと40歳
  • 野良猫の場合平均寿命
  • シニア期を迎える準備の年

猫の6歳は、シニア期と呼ばれる7歳の一歩手前の段階です。人間で言うとちょうど40歳に換算されます。野良猫の場合、平均寿命でもあります。猫にとって6歳は、節目の年と言えるでしょう。シニア期を迎える準備の年、と思っても良いでしょう。

猫が6歳の時のケア方法

食事をする猫

愛猫が6歳になった時には、日頃のケアはどのように行えば良いのでしょうか?

ご飯

ご飯は今まで食べさせていた「成猫用」のご飯で問題ありませんが、6歳が終わりに近づいてきたら、「シニア用」のキャットフードを探しはじめても良いですね。シニアになると新陳代謝が落ち、運動量も減る傾向があるので、今までのご飯を食べさせていると、肥満の原因となる事があります。ですから、これから到来するシニア期の準備として、愛猫が好みそうなご飯を探しておいてあげましょう。

健康診断

6歳までは年1回程度の健康診断を受けさせるのが望ましいですが、7歳からは半年に1回など、頻度を増やすと安心です。

その分費用も掛かってきますので、健康診断についてもかかりつけの獣医師と相談するなどして、検討しておくと良いでしょう。

住環境

猫が年を取ってくると、高い所に登りにくくなったりおもちゃに反応しなくなったりしてきます。

今までは登れた所にジャンプできなくなる事がありますので、6歳のうちからシニア期に向けた住環境を整えてあげると、スムーズに移行できますね。

例えば、愛猫お気に入りの高い所に行く道にステップを付けると、身体機能が衰えた愛猫も、登りやすくなります。

おもちゃに反応しなくなるのは仕方ない面もありますが、肥満防止の為、なるべく体を動かすように誘導すると良いですね。

とは言え、やり過ぎは禁物なので、愛猫の体力に合わせて行ないましょう。シニア猫にとって子猫はストレスの元となりやすいので、愛猫が6歳になってから子猫を迎えるのは避けるか、慎重に検討して行ないましょう。

慢性腎不全

猫が6歳を迎えると、慢性腎不全を発症する確率が高まります。

慢性腎不全になると多飲多尿、つまり水をたくさん飲んで尿を沢山出す、という症状が現れます。やたら頻繁に水を飲み、トイレに行くようになったら、受診しましょう。

腎不全を予防する為には、尿路結石ができないように食事内容に気をつけ、トイレを常にキレイにし(膀胱炎の予防)、感染症の感染を避けるようにします。

免疫力を下げない為、なるべくストレスを与えないようにするのも大切です。慢性腎不全に一度なると、完治することはありませんので、愛猫の健康を守る為には予防が重要となってきます。

6歳で猫を迎えるのは難しいか

家でくつろぐ猫

よく成猫は懐かないのではないか、と心配する方がいますが、そんな事はありません。もちろん個体差はありますが、飼い主さんが愛情を注げば、例え6歳の猫であっても懐くことは充分ありえます。

逆に子猫のようにしつけが必要だったり事故に遭ったりする可能性も低いので、飼いやすいというメリットもあります。性格も安定しているので、付き合いやすいでしょう。

猫は相手の気持ちを感じて察するのが得意な動物です。たとえ始めは警戒していても、飼い主さんの愛情が伝われば必ず心を開いてくれるでしょう。猫を飼うのが初めて、という方にも向いています。

まとめ

女性と猫

猫は人間よりも早く、年を取っていきます。つい最近まで子猫だったのに、あっという間に老猫となるのです。ですから、愛猫の年に合ったケアを行うように心がけましょう。愛猫の健康を保つのは飼い主さんの責任でもあります。なるべく健康で長生きしてくれるよう、気をつけていきたいですね。

投稿者

40代 女性 ママにやん師走

体力がつく一歳までと、最盛期からシニア期になる時期は、猫にとって猫生の節目なのかもしれませんね。一歳まで毎日不安を感じながら育てていましたが、ようやく飼い猫の表情や動き方から充実した安定時期に入ったと感じました。その猫が元気に生活できる最盛期に、次の身体の事を考えてあげなければならないのが6歳ぐらいなのですね。
飼い主の猫ケア教育が充実し、去勢や避妊手術、ワクチン接種などを積極的に飼い主が行う事と、ペット医療がお医者様達の努力のもと大きな発展を遂げている事が重なり、昔より長生きになり人間同様に中年期とシニア期が長くなっているそうです。長く生きてもらうためにも猫の様子を見つつ、検査や食事を見直す時期を若い時から想定する事は素晴らしいですね。子猫時代が可愛いのは勿論、青年期の若々しい時代は飼い主との共同生活が充実し、中年期、シニア期とまたまた間柄が変化していくと思います。人間にも年相応の美しさや喜びがあるように、猫もシニアに向かう素晴らしい変化があるのではと楽しみにしたいと思います。
これからは、現実的に6歳を想像しシニア食事を探したり、居心地の良いバリアフリーの住環境も考えていきたいです。
投稿者

40代 女性 ここね

六歳になると、実家の猫ちゃんのほとんどが、慢性腎不全になりかけました。
食事には気をつけていたのですが、やはり、年齢にあった食事をあたえないといけませんね。
そうすると、我が家の猫ちゃんは腎不全になりかけたりはしませんでした。
いまは、年齢に合わせたねこちゃんの、ご飯が売っているので手軽ですね。

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