赤ちゃんの猫アレルギーの症状
猫アレルギーの症状とは
可愛い赤ちゃんは小さくて免疫力も低いため、風邪が原因で咳や鼻水やくしゃみ、肌が弱いために乳児湿疹や汗疹や乾燥など、四苦八苦している新米ママ・パパさんも多いはず。さらに以下のような赤ちゃんの症状でお悩みの方もいるかもしれませんが、もしかしたらそれは猫アレルギーが原因かもしれません。
- 熱はないのにいつまでも症状が治まらない
- 鼻水やくしゃみが止まらない
- 湿疹が治らない
- 目の充血が治らない、痒そう
またアトピー性皮膚炎を発症している赤ちゃんは同時に、猫アレルギーを発症する可能性も高まりますので、環境の整備や皮膚の保護により注意が必要です。
赤ちゃんに起こる猫アレルギーの原因
猫アレルギーの原因は、猫の毛や唾液、フケに含まれたり付着したりしているアレルゲン(アレルギーの原因)となり赤ちゃんにもアレルギー症状を引き起こします。
- 猫の毛
- 猫の唾液
- 猫のフケ
アレルギーとは、人間の免疫システムが暴走し、一部の免疫力が過剰に反応するために起こるものです。猫アレルギーは、猫の毛やフケが作ったアレルゲンに過剰に反応しておこります。赤ちゃんの体内に口や鼻から、または皮膚を通して猫のアレルゲンが入り込むことにより猫アレルギーは発症します。
赤ちゃんの猫アレルギー対策
赤ちゃんがアレルギーを発症した場合、一番の対処法はアレルゲンの原因を排除することですが、猫アレルギーの場合、猫をと別々に暮らすことは出来ない場合が多いでしょう。どうしてもの場合は里親を探すことになるのですが、猫も大切な家族ですからそう簡単にできることではありません。猫のためにも、赤ちゃんのためにも考えられる限りの対策をしてみましょう。
- アレルゲンの原因を排除する
- 同じ部屋に猫を入れない
- 里親を探すことを検討する
徹底的な掃除などで生活空間を綺麗に保つ
赤ちゃんの猫アレルギーの原因である猫の毛やフケ、唾液などは可能な限り取り除かなければなりません。そのための対策としては、やはり掃除が一番でしょう。
- 隅々まで掃除
- 布製品をこまめに洗濯
- 空気清浄機を使う
隅々まで掃除をし、カーテンなどの布製品に付着した毛やフケも風に乗って赤ちゃんの体内に入る可能性があるのでこまめに洗濯を。ソファやクッションなどには粘着テープも使うと良いでしょう。また空気清浄機を購入することも検討しましょう。空気清浄機を使うとやはり違います。猫が産生するアレルゲンはとても小さいので、ペットに対するアレルギーにも効果が確かめられている高性能の空気清浄機を選びましょう。
赤ちゃんと猫の生活圏を分ける
猫アレルギーの赤ちゃんがいる場合、猫と赤ちゃんの生活圏を分けることが有効です。特に寝室には猫を一切入れないようにすることで、寝ている間にアレルゲンを吸い込むこともなくなります。布団に関しても、布団クリーナーを購入し小まめに掃除をする方が安心です。
- 寝室に入れない
- 布団クリーナーを使う
猫を清潔に保つ
猫アレルギーの方の中には、綺麗にお手入れされている猫は大丈夫なのに、野良猫やブラッシングを余りされていない猫を触ると猫アレルギー反応がでるという方がいらっしゃるようです。
これは、猫を小まめにお手入れ(ブラッシングやシャンプーなど)をしてあげることにより猫の体表に存在するアレルゲンの量が減っているためです。シャンプーを嫌がる猫では、専用のボディタオルやドライシャンプーでのお手入れでも良いかもしれません。
猫を清潔にするだけで、猫アレルギーの症状が出なくなったという情報もありますので、赤ちゃんの猫アレルギーにお困りの方は、一度愛猫のお手入れを見直してみてください。
- 猫をブラッシング
- 猫をシャンプー
布製品を取り除く
布製品はホコリが多くなる原因となるのを知っている方は多いと思いますが、猫を御自宅に飼っている場合、布製品のホコリに巻き込まれた猫のフケや、毛が猫アレルギーの原因となっていることが多くあります。
可能なのであれば、クッションなどの布製品は取り除きましょう。取り除けないとしても掃除、洗濯は小まめに行いましょう。
- 布製品に猫のアレルゲンがたまる
- 不要なクッションなどの布製品は取り除く
赤ちゃんが猫の食器や餌、トイレに触らないようにする
ある程度自由に動き回れるようになると、赤ちゃんはハイハイやズリバイ、ヨチヨチ歩きですぐにどこかに行ってしまいます。そのときに、やはり気を付けないといけないのは赤ちゃんが猫アレルギーの原因であるアレルゲンにより多く触れてしまうこと。猫の唾液がついた食器や餌、トイレなどもアレルゲンが付着している物となりますので、そういったものは赤ちゃんの手の届かないよう、又はその部屋に赤ちゃんが入らないように工夫しましょう。
- 猫の唾液がついた食器や餌に触らないようにする
- 猫のトイレに触らないようにする
- 猫の物がある部屋に赤ちゃんが入らないように工夫する
赤ちゃんに猫アレルギーが出にくい種類
猫アレルギーでもどうしても猫を飼いたい!そんなふうに思っている方に朗報です。実は猫種の中には猫アレルギーになりにくいとされる品種が幾つか存在します。
- デボンレックス
- ロシアンブルー
- ベンガル
- サイベリアン
- ジャバニーズ
これらの猫は猫アレルギーを発症させにくいと言われています。ですが、飽くまでも【発症させにくい】のであって【発症しない】訳ではありません。
特に赤ちゃんの場合は体も小さく、もし猫アレルギーを発症した場合大変なことになりかねませんので、猫アレルギー持ちだとわかっているなら、猫を御自宅に入れるのは控えた方が無難です。
赤ちゃんに猫アレルギー検査を行う
赤ちゃんでも猫アレルギーの検査が可能
もしかしたら赤ちゃんが猫アレルギーを発症しているかもしれない、と不安に思った方は血液検査受けることもできます。
「赤ちゃんでもアレルギー検査なんてできるの?」
と、驚かれている方もいると思いますが、赤ちゃんでも可能なアレルギー検査があります。猫のフケに対する反応を調べる血液を使ったアレルギー検査がいつから受けられるのかは、病院によって違うようですので、検査を受けてみたい方はかかりつけの小児科やアレルギー科に問い合わせてみて下さい。
血液検査では一回の検査で多くの種類のアレルギーの検査が可能ですので赤ちゃんに症状が出て、アレルギーかもしれないと思った方は、かかりつけの小児科医に相談してみてください。
猫を飼っていなくても猫アレルギーになるのか
- 飼っていなくても猫アレルギーになる可能性がある
- 他の家に猫が居た時にアレルゲンを吸い込む可能性がある
- 猫アレルギーはすぐに発症するわけではない
「我が家では猫を飼っていないから、我が家の赤ちゃんは猫アレルギーの可能性はない」
そう思っている方は、ちょっと待ってください。猫を飼っていない御家庭の赤ちゃんも猫アレルギーになる可能性はあります。
お友達のお家などで猫アレルギーを発症
猫を飼っているお友達のお家や、知り合いのお家、親戚のお家に行く際に猫の毛などのアレルゲンを赤ちゃんが摂取することにより猫アレルギーを発症することがございます。また、猫がいる場所に行ったことすらなくても、どこからか飛んできたアレルゲンによって猫アレルギーを発症する人もいます。
アレルギーはいつ発症するか分からない
「猫を飼っているお家に何回か行ったけど、赤ちゃんに症状が出なかったから猫アレルギーはない」
そう思っている方も安心してはいけません。残念ながら何度か猫を飼っているお家にお邪魔して大丈夫だったとしても、何回目の訪問で発症するかは誰にもわからないからです。
また、猫を飼っているお宅にお邪魔する際は隅々まで掃除が行き届いているか、しっかりとチェックし、あまりに環境が悪いようならば、アレルギーの予防・症状のコントロールという意味ではお邪魔することは控えた方が良いかもしれません。
まとめ
人が猫アレルギーを発症した場合、重度であると呼吸困難や意識障害をおこすアナフィラキシーを起こしし最悪の場合死に至ることもあります。たかがアレルギーと軽視することはできません。かと言って既に愛猫がいる場合、お別れをしてしまうのは余りにも辛すぎます。里親がなかなか見つからないこともあるでしょう。可能な限りの対策をし、猫も赤ちゃんも元気に幸せに暮らせるような住環境を作りましょう。
ここで紹介されている品種のうち、デボンレックスとハバニーズはシングルコートなので、ロシアンブルーは非常に毛が密生していて抜けにくいので、ベンガルは毛が細く抜け毛が少な目で他の猫ほどにはグルーミングしないので、猫アレルギーを起こしにくいと言われています。
サイベリアンは毛が非常に多く密に生えていますが、サイベリアンのフケや唾液に含まれていたアレルゲンの量が他の猫より少なかったという研究結果があると言われています。しかしその結果は公表されておらず、詳細は不明です。