猫のげっぷが出る理由と注意すべき場合とは

猫のげっぷが出る理由と注意すべき場合とは

猫がげっぷをしているところを見たことがあるでしょうか?猫は人間のように「げえぇぇっぷはぁ!」と派手なげっぷはしないので、目立たないかもしれませんね。でも猫もちゃんとげっぷをしているんです。ここでは、生理現象としての問題のない猫のげっぷと、病気の可能性が疑われるげっぷについて解説します。

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監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

猫とげっぷについて

舌をペロリと出す猫

「猫はげっぷなんてしないよ。見たことないもん」と思われる方もいるのではないでしょうか。いえいえ!人間ほど上手くはありませんが、猫も立派にげっぷをするんです。

猫がげっぷをする時は、頭や体がやや上下したり脇腹が一瞬凹み「ケポッ」と小さく空気を吐き出します。しゃっくりをする時の動作と似ているかもしれません。気持ちよさそうに目を細める猫もいます。

猫のげっぷは人間のように大きな音も出ませんし、動作も小さいです。しかも一瞬で終わってしまうので、猫と暮らしている人でも特に気にしていなければ見逃していることが多いと思われます。目撃できたらちょっとレアかもしれませんね。げっぷは人だけがするものではありませんが、猫がげっぷをしているところを見ると、なんだか人間っぽくて可愛らしく思えるのは筆者だけでしょうか。

猫の安心なげっぷとは

水を飲む猫

猫の安心なげっぷと心配なげっぷの見分け方の基準としては、人と同じように考えると分かりやすいかもしれません。まずはただの生理現象で、心配のない猫のげっぷから見ていきましょう。

食後や水を飲んだ後のげっぷ

猫が食事をした後にする1~2回程度のげっぷは自然な反応なので心配ありません。飼い主さんがげっぷに気付かないくらいでちょうどよいと言えるかもしれませんね。特にフードを丸飲みする猫やガツガツと早食いをする猫の場合、空気を多く飲んでしまうためにげっぷをする確率が高くなります。

また、ミルクで育っている時期の仔猫もよくげっぷをします。仔猫のうちは自分でうまくげっぷができない場合もあるので、母猫が仔猫の背中周辺を舐めてげっぷを促してあげることもあります。もし授乳期の仔猫を自分で育てる機会があったら、仔猫がミルクを飲んだ後に背中を優しく叩いたりさすったりしてげっぷをさせてあげるとよいでしょう。人間の赤ちゃんへの対応と似ていますよね。

グルーミング後のげっぷ

ちょっと意外かもしれませんが、グルーミングをした後にも猫はげっぷをします。猫はグルーミングをしながら毛と一緒に空気も飲み込んでしまっていることから、それを吐き出すためにげっぷをしているのです。

猫のげっぷと病気の症状

病気の猫

げっぷに加えて他の症状も見られるようなら病気の可能性もあります。放っておくと重篤な症状になってしまう病気もありますので、猫の様子がおかしければ早めに診察を受けるようにしましょう。

慢性胃炎

何週間にも渡り頻繁に猫がげっぷをしている、食欲がなく嘔吐をする、お腹の辺りを触ると痛がる、元気がなくなってきたといった症状が重なった時には、慢性胃炎が疑われます。

慢性胃炎の原因は、以下のようなことが考えられます。

  • 服用している薬の影響
  • ストレス
  • 急性胃炎の慢性化
  • アレルギー疾患(消化管)

原因によって治療法が異なりますので、一度獣医さんに相談されることをおすすめします。その他にも逆流性食道炎などでもげっぷの頻度が増えることがあります。

胃拡張・胃捻転

猫の呼吸が苦しげでよだれを流す、お腹が膨らんでいるなどといった症状と共にげっぷが出る場合、胃拡張の可能性があります。食後に起こることが多く、胃の中にガスが充満したり大量の食べ物が溜まることによって発症します。
胃拡張になる猫は少数ではありますが、胃捻転に進行し命にかかわる病気ですので用心するに越したことはありません。

日常的にできる予防法としては、食事を一気にたくさん食べさせないことです。また食直後に激しい運動をさせることは避け、猫がゆっくりできる環境を作ってあげましょう。

食後に猫がげっぷをする場合

女性から餌をもらっている猫

食後のげっぷがあまりにも頻繁だと心配になりますよね。これは飼い主さんの対応で解消できる場合があります。

食後のげっぷがあまりにも頻繁な場合は、フードのあげ方を見直してみることをおススメします。上記の通り、フードの丸飲みや早食いをする猫はげっぷが出やすいです。また、いっぺんに大量のドライフードを食べてしまうと、食後に胃の中で膨らんでげっぷが誘発されます。

こうしたケースでは、フードを小分けにしてちょこちょことあげるようにしたり、スープなどでふやかしてあげると解消されることがあります。飼い主さんにとっては少し手間かもしれませんが、猫が空気をたくさん飲み込むことも防ぐことができ、消化もしやすくなるので一石二鳥です。

また、穀物類が多く入っているフードをあげた場合にも、猫が消化不良を起こしげっぷが増えることがあります。猫は穀物を食べられないわけではありませんが、消化することは苦手です。このような場合には、フードの袋に書かれている原材料をよく読んで、穀物が入っていないもの(グレインフリー)や少ないものを選ぶようにしてみましょう。

まとめ

猫と女性

健康上問題のない猫のげっぷと、病気の可能性のある猫のげっぷについて紹介してみました。

本来猫はそれほど頻繁にげっぷをする動物ではありません。飼い主さんの記憶に残るか残らないか程度のげっぷをし、他の症状が見当たらない場合にはあまり心配することはないでしょう。しかし時には命にかかわる病気によってげっぷが起こることもあります。何かおかしなことがあればすぐに対応できるよう、愛猫を注意深く見守ってあげましょう。

40代 女性 かえで

 つい、この前に仔猫を育てる手伝いをしに行ったのですが、その時に猫ちゃんのミルク後のげっぷをさせるのを経験しました。
背中辺りをトントンと軽く叩いてあげたら出ました。親猫は舐めたりしてあげるらしいのですごいなと思いました。
 大人の猫ちゃんは、自然にげっぷをするのですが、実家で飼っていた猫ちゃんのうちの一匹が、ある日に嘔吐したので獣医さんに連れていくと、アレルギー性の胃腸炎で胃の中が荒れていると言われました。もとからアレルギー体質だった猫ちゃんだったので、気をつけていたつもりだったのですが、かわいそうなおもいをさせてしました!すぐに、血液検査で何にアレルギーを起こしているのか調べていただきました。
 すると、意外にもまたたびでした。
他の猫ちゃんと一緒にあげるとだいたいがげっぷをして嘔吐することを思い出しました。
 アレルギーとわかったので、気を付けようとおもいました。自然なげっぷと見分けをつけるには、些細なことでも獣医さんに相談すると早期発見につながるかもしれませんね。
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