猫たちに安らぎの場所を
パパ猫1匹と子猫3匹。当時家の中には猫用グッズはほとんどありませんでした。猫ベッドも2つだけ。妹の情報によりますと、材料は全て100円ショップでそろえることができるようです。猫たちの住環境向上のため、さっそく『猫用ハンモック』=『ニャンモック』を作ってみました。
用意するもの
材料
(100円ショップで購入したもの)
- クラフトラック紙管(30㎝)2本セット × 10
- ジョイントパーツ(L型) 2個セット × 4
- ジョイントパーツ(T型) 2個セット × 2
- ふわふわフェイスタオル 2枚(幅32㎝×長さ73㎝と幅38㎝×長さ78㎝)
紙管とジョイントパーツは「セリア」で、ふわふわフェイスタオルは「ダイソー」で購入しました。
道具
- 縫い針と糸
- 糸切りばさみ
ソーイングセットの縫い針と、白い木綿糸を使いました。ハサミは糸が切れれば、どのようなものでも構いません。
さあ、作りましょう
1.紙管を組み立てる
まずはフレームを組み立てます。特別な道具は必要ありません。紙のパイプにプラスチックのパーツを差し込んでつなげていくだけです。
紙管とジョイントパーツのパッケージの裏側に、とても丁寧な説明書きがあります。それに従って組み立てるだけ。不器用さんには嬉しい仕様です。
立方体のフレームを1つ作るのに、12本の紙管と8個のジョイントパーツを使います。角の部分をつなぎ合わせるのに使うのが、L型のジョイントパーツです。
今回は四角いフレームを2つ、横置きにして連結しました。角の数は変わりませんので、必要なL型パーツは8個。ふたつの立方体をつなぐ部分にT型のパーツを4個使いました。
作業を始める前は、紛らわしく感じられるかもしれませんが、実際にやってみるとそれほど難しくはありません。慣れてしまえば、このフレームをいくつか組み合わせて、猫キャッスルやジャングルジムなど、凝ったものを作ることもできます。
唯一気をつけなければならないのは、ジョイントパーツの上下です。
パイプに差し込む羽の部分に注目してください。丸い成形跡がついている面と、ついていない面があるのが分かりますか?この向きをそろえておかないと、脚の長さにわずかな差ができることがあります。そうすると床に立てたときに安定が悪くなり、カタカタと揺れます。
実は、そのことに気づくまでに『組み立てて、外して』を何度か繰り返しました。気づいてからは、成形跡のある方を全て下向きにして差し込みました。
もたもたしている間に、『何か面白そうなことが起こっている』と察知した子猫たちが寄ってきました。興味津々。そわそわしています。フレームの組み立てを一旦中断して、ハンモック部分を作ることにしました。
2.ふわふわタオルを縫う
作業内容は『一直線に縫う』。これだけです。最初は自宅にある布を使うつもりでしたが、「これ!」というものがなく、購入することに。肌触りのよさと色にこだわって、ふわふわフェイスタオルを2枚購入しました。布の寸法を測って裁断するという面倒な手間を省くことができました。
ミシンを持っていませんので手縫いです。糸は白い木綿糸。耐久性と手間を考えると縫う部分は少ない方がいいでしょう。紙管の長さが30センチ。直径は3センチ。長い方のタオルは、輪になるように両端を縫い合わせることにしました。
猫が使っているときに糸が切れて、一気に縫い目がほどけてしまうと危険です。目が粗くならないよう気をつけながら、「本返し縫い」で縫いました。タオル生地の毛足が長く、ふかふかすぎて縫い目が見えないという苦労は想定外でした。
3.縫ったタオルを紙管に通す
見た目がベルトコンベアのようです。ハンモックらしさはありません。せめて『ゆったりチェア』と呼びましょうか。まだ完成していないのに、さっそく子猫たちが遊び始めました。
気に入ってくれたようです。その姿に疲れが吹っ飛びました。残り半分、がんばります。
もう一枚のタオルは、ハンモックらしくたるみを持たせることにしました。こちらは、両方の端を折って縫うだけ。スムーズに紙管が通るよう、幅にゆとりをもたせました。
4.これで完成!
所要時間:1時間30分。要領の良い方なら30分くらいで完成すると思います。
使い心地は?
体重6.8㎏のパパ猫に座り心地を試してもらいました。なかなか快適そうです。布が二重になっていますので、しっかり支えられているという安心感があるようです。
ハンモックらしさにこだわった方は、残念ながら不人気。みんな興味はあるようですが、誰もこの上では寛いでくれませんでした。
まとめ
完成から7ヶ月。猫たちのお気に入りスポットとして定着しました。気がつくと誰かが使っています。
紙製のパイプということで耐久性が心配だったのですが、とても頑丈です。本来なら棚として使うことを想定して製造されたものですから、かなりの重量に耐えられるように作られているのでしょう。これからも長く愛用してもらえそうです。
相変わらずたるみのあるハンモックの上には誰も乗ってくれません。作り直そうかとも思ったのですが、ふわっと垂れ下がったタオルの下に丸くなって寝ていることもあるので、そのままにしています。
この『ニャンモック』はたくさんの方が作っていらっしゃいます。個性あふれる素敵な作品とその作り方が数多く公開されています。
ちょっぴり手抜きで、少々ブサイクな仕上がりになりましたが、愛情だけはしっかりこめました。猫たちは喜んでくれています。それがなによりのご褒美です。
世界で一番可愛い猫たちのために作る、世界にひとつだけの『ニャンモック』。一過性のブームで終わらず、長く愛され、製作されるグッズになってほしいと願っています。