設計図不要の簡単DIY♪木で作る『猫のトイレサークル』

設計図不要の簡単DIY♪木で作る『猫のトイレサークル』

お恥ずかしながら、我が家の猫トイレは、ビニールシートの上にポンと剥き出しに置いていました。しかし、これでは猫が出入りするたびに猫砂が飛び散り、衛生的にも見た目的にも気になります。なんなら上の空間も何か有効活用したいもの。そこで、目隠しを兼ねたトイレルームを作ることにしました。図面無しでも簡単に作れる木製トイレサークルのDIYをご紹介します。

猫のプライバシー保護と室内景観のために作ったもの

むき出しのトイレ

今回、愛猫のために木材でトイレサークルを作りました。引っ越し直後に間取りの関係で、とりあえず玄関の一部に猫トイレを置いたのですが、なんとなくそのまま使い続けていました。ご覧の通り、剥き身のトイレです。

玄関開けたら即、猫トイレ。ご想像に違わず、砂も飛び散り放題でお掃除も大変、何より帰宅してダイレクトに現場に直面することもしばしば。

猫的にはトイレの最中も周りの様子を窺えるように、落ち着ける場所ながらも、ある程度は見通しのよいトイレを好む説もあります。しかし、いくらなんでもこれはやはり、もうちょっとプライベートを尊重した方がいいのでは…、と目隠しを兼ねたトイレサークルを作ることにしました。

板の間隔やネジの位置を測る必要はありますが、基本的には、すのこを作って金折で組み合わせるだけ。図面を引かなくてもサクサク進められる簡単設計です。

木製トイレサークルの材料とご予算

材料

  • 立て板用の木材(バラ板、ワンバイ材などお好みで)
  • 横木用の胴縁板
  • ネジ
  • 金折(L字の金具)

あると便利な道具

  • のこぎり
  • 電動ドリルドライバー
サイズをはかる

あらかじめ、設置予定場所を採寸して板の長さや必要な数を割り出しておくと、ホームセンターで購入後にそのままカットをお願いすることもできます。下穴開けとネジ回しには電動ドリルドライバーがあると便利ですが、無ければキリと手回しドライバーでも勿論OKです。

今回は家にあった端材を中心に作ったので、改めて計算してみたところ、コストは以下の通りでした。

今回のご予算

  • 杉パネリング(幅750mm×厚さ10mm×長さ1680mm)6本分…3,300円
  • 金折8個…400円
  • ネジ(さらタッピング4×20/50本入り)…300円
  • 胴縁板(幅450mm×厚さ18mm×長さ3000mm)1本分…200円

計4,200円(税別)ほどです。材木をワンバイ材にしたり、既製品のすのこにすると、もっと抑えられるかと思います。

立て板の本数にもよりますが、ネジは立て板1本に対し4本は必要なので、ホームセンターなどで売られている50本入りパックがお得です。逆に、金折はホームセンターより100均の方がサイズ、デザインも含め豊富に感じられました。四つ角を上下で固定しますので、最低8個は必要です。

木製トイレサークルの作り方

完成したところ

まず、完成形はこちらです。

材木はカット済みを前提に、ご説明していきますね。

  1. 立て板に横木をネジで固定して“すのこ”状にします。下図の「コの字」の三辺を作るわけですが、最終的に接続する時、横木同士が干渉しないように、コの字の突き当り側になる”すのこ”は横木を少し短めにして下さい。(ピンクの丸で囲った部分です)
    上からの図
  2. 一方向に外れてしまわないよう、目立つ側面の上部以外はネジを表裏交互に入れました。
    ネジうち図
  3. ①で作った“すのこ”を金折で「コの字」につないで、猫の出入り口になる部分は上下に横木のみを渡して固定します。
    金折接続部分
  4. なんということでしょう。猫の砂まみれだった玄関がスッキリと生まれ変わりました。
    ビフォアアフター

鍵や猫トイレ用のスプレーなど、ちょっとした玄関まわり&猫トイレまわりの品々も上に置けるようになり、飼い主的には大満足の仕上がりですが、さて、当の愛猫は気に入ってくれるでしょうか。

猫が使っている様子

我が家の猫は「トイレは絶対に飼い主にも見られたくない」というスタンスのため、使用の現場を押さえるためには、ムービーでの隠し撮りしかありません。玄関の照明の具合で粗くなった画質は、まるで野生動物を観測するライブカメラのようですね。

タイミングを見計らい、カメラを仕掛けて待つこと10分。猫がトイレ砂に踏み入る音がして、トイレハイのダッシュ祭りが始まりました。これは良い画が撮れていそう、とほくそ笑みながらカメラを回収します。動画をチェックすると、期待通りトイレに向かっていく猫…そのまま入っていき…!?

こちらに気づく猫

突然、モニターの中の猫と目が合って、思わず変な声が出ました。隠し撮りは即座に見破られたようです。レンズに迫る猫の様子から、入念なチェックが入っていたことがうかがえます。コレはちょっとしたホラー画像ですね。

迫ってくる猫

その後、カメラをひとしきり嗅ぐと「なんだ、いつもの隠し撮りか」と気を取り直した様子で、改めて本来の用途を済ませていきました。

トイレに入った猫

猫が用を足している最中の、真剣なまなざしってカッコイイですよね。その後、大した理由もなく、トイレサークルの中に籠ったりしていたので、気に入ってくれたのではないかと思います。自分の臭いが染みついたトイレは、猫にとって安心できる場所のひとつなのかもしれません。

まとめ

臭いがこもらないようにすのこ状にしましたが、隙間から猫砂が飛び散ることは確実です。とりあえず内側から段ボールでガードしましたが、今後、模様付きのコンロカバーなど、オシャレな部材を検討してみます。

必要なスペースにジャストな家具って、なかなか出会えなかったりしますよね。そんな時、思い切って自作してみたら、案外どうにかなるものだと思いました。猫にも飼い主にもちょうどいいDIY、これからも探求していきたいものです。

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