猫をなでると足も動くのはなぜ?
猫を優しくなでていると、足が「ビクッ!」となったり触っているところの方まで足を持ってきて「カキカキ...」と掻くように動かしたりすることもありますよね。
「どうしたの?」「痛いのかな?」などと心配になってしまいそうですが、猫をなでると足が動いてしまう原因はどのようなことが考えられるのでしょうか。その理由をご紹介したいと思います。
気持ちが良いから
猫は飼い主さんになでてもらうことが大好きです。特に背中や首、顔周りが大好きなのですが、どうしてそこが好きかと言うと「自分のグルーミングでは届かない場所だから」です。そのような場所を優しく触られることがあると、「そこそこ〜」「もうちょいこっち〜」などと気持ちよさそうにするのと同時に、足も一緒に動いてしまうことがあります。
足元や尻尾は猫にとって撫でられると掴まれてしまうかもしれないと不安になるなど、嫌いな場所でもありますので、それ以外を優しく触ってあげてくださいね。
かゆいから
猫は耳元や首元などを触っていると、カキカキをするように足を激しく動かすことがあります。これは猫が大変気持ちよくて「もっと〜!」「気持ち〜」「かゆいな〜」と感じているのです。
もちろん猫が幸せそうにしてくれているようであれば、優しく続けてあげましょう。猫が喜ぶからと言って力を強くしてしまうと痛がってしまうこともありますから「力加減」に気をつけて、マッサージしてあげてくださいね。
自分でかいているつもりだから
飼い主さんが触ると猫の後ろ足が手元にきたり、前足で顔を洗おうとしたりするような仕草をすることがありますよね。これらは飼い主さんに撫でられているのにも関わらず「自分で毛づくろいをしている」と勘違いをしてしまっていることもあるようです。こちらが触っているのに手や足をカキカキと動かされると、何だか笑ってしまいますね。
かゆがっているけど大丈夫?
猫をなでていると前述のように気持ち良いのはいいのですが、耳元をなでると耳をかゆそうにしたり首元を触ると首を振ったりするなど「かゆがっている症状」がある場合もあります。例えば走り回るほど「激しいかゆみがある」「皮膚が赤くなっている」「湿疹がある」「毛が抜けている」などの症状があるときには、何らかの病気が潜んでいることも考えられます。
猫がかゆそうにするときの多くの原因がダニです。ニキビダニや猫疥癬などが原因になっており、激しいかゆみを伴います。猫疥癬は「ネコショウセンコウヒゼンダニ」が皮膚に寄生することで発症します。
他にもカビ、アレルギーなどによる皮膚炎の可能性もありますので、引っ掻いて血を出してしまったり怪我してしまったり、ストレスにならないようにするためにも、早めに動物病院を受診するようにしてあげましょう。
まとめ
猫が触ると足が動くのは気持ちが良かったり、かゆかったりすることが原因です。また気持ちよくて足がカキカキと激しく動くときには「自分でかいているつもり」になっていることも考えられます。
ただ気持ちよさそうに足が動いてしまうだけのときには、そのままスキンシップをとって優しくなでてあげましょう。しかし、触っているときに走り回ってかきむしってしまうようなくらい「激しいかゆみ」があるようなときには、カビやダニ、アレルギーなどによる皮膚炎などの病気になってしまっている可能性もありますので、早めに動物病院を受診するようにしてくださいね。