猫が緊張している時の状態
1 毛づくろいをする
猫の毛づくろいは、清潔にする場合だけでなく、緊張や不安を隠すシーンでも見られます。飼い主さんから見ると、余裕そうに見える仕草ですが、猫は気持ちを落ち着かせようとしたり、紛らわせようとしているのです。あくびをするのも、緊張からくる時もあるようです。
2 唾を飲み込む
私の家の猫は、緊張すると唾を「ゴクッ」と飲み込むような仕草をします。普段よりも唾液の量が増えてしまうようです。よだれでタオルがびっしょり濡れている事もありました。舌をぺろぺろとする事もあるのですが、それも緊張や不安から来ているのでしょう。
3 ひと回り小さくなる
猫が緊張している時は、いつもよりもひと回り小さくなります。体を小さく縮めるのは、相手に対して惨敗を認めているから。「私は攻撃しないから来ないで」と言う意味なのでしょう。威嚇の時は大きく見せようと膨らむので、ちょうど反対になるんですね。
4 瞳孔を大きくさせる
猫がリラックスしてる時の状態は、半分目を閉じたり言わば目の大きさは普通です。それに対して緊張している時は、目を大きく見開きます。瞳孔を大きくし、真っ黒の目で対象物を見つめます。
5 尻尾を内側にしまう
緊張しているとわかるのは、尻尾の状態でしょう。猫の緊張の強弱で尻尾の動きも変わります。少し緊張したらピクピクと先を動かしています。何かに驚いて緊張すれば尻尾をボワッと膨らませます。尻尾が体に近く、前方に巻気味になると非常に怖がっている状況になります。
6 耳があちこち向く
猫の耳が、前後に動いていたり完全に倒れている時は緊張している時です。猫は周囲の状況を耳で聞き取り、様子を判断して行動します。緊張している時は、とくに聴力に集中しているようです。
7 硬直している
緊張している時に猫を触ると、体が硬直している事があります。全身に力が入ってしまっているのでしょう。お腹を見せたり、脱力感のある時とは真逆で、地面に足をつけてお腹を下に向けて警戒状態になります。
8 不安そうな鳴き声をあげる
猫の性格によっても違うと思いますが、一般的にはあまり鳴かないのが通常なのではないでしょうか。いつもと違う声を出している時は、緊張や恐怖があるからなのでしょう。低い声やか細い声など聞き慣れない声の場合は、心境の変化があると言えます。
9 逃げられる姿勢になる
猫が緊張すると、逃げる事に必死になります。体が横たわると言う事はなく、地面に手足をつき常に動ける体勢を整えています。辺りをキョロキョロしたり、不動な動きをする事もあります。
10 肉球が汗をかく
猫が緊張すると肉球に汗をかきます。よく動物病院で見られる様子で、診察台に足跡が残っているなんてこともしばしば。肉球にかく汗は本来は滑り止めの役割があります。緊張したときに汗をかくのも、緊迫した現場から一刻も早く逃げ出せるために、滑り止めを活性化させているのかもしれません。
猫が緊張している時の対処法
心行くまで確認させる
猫が緊張している時は、猫の思うように行動させてあげましょう。自分の目や鼻で何度も確認して納得するのが警戒をとく一番の方法です。猫が心行くまで確認すれば、緊張も穏やかになるでしょう。
匂いで安心させる
環境の変化、生活の変化などにより猫が緊張して落ち着かなくなります。そういう時は、匂いのついているものや、安心できるものをたくさん作ってあげましょう。匂いで安心する猫は多く、何も対処をしないとストレスから、体に影響を受けやすくなります。
飼い主さんがそばにいる
信頼できる人がそばにいるだけで、安心って出来ますよね。飼い主さんがそばにいてあげると、猫も緊張や不安が楽になるのではないでしょうか?無理に触ったり抱っこする必要はありません。猫がリラックスできるように、場の空気を作ってあげましょう。
まとめ
猫が緊張している時の仕草や行動についてご紹介しました。猫は緊張しやすく、緊張したら体に出やすいのでしょう。猫が緊張した時は、仕草や行動に何かしらのサインがでます。緊張や不安を感じとってあげ、緊張が解けるようにしてあげましょう。緊張状態が続くと、食欲がなくなったり元気がなくなる事も有り得ますので、見過ごさないようにしましょう。