猫はどんなときにため息を吐くの?
人間と同じように猫も「フ〜...」と大きなため息をすることがあります。
飼い主さんが愛猫のため息を聞くと「ストレス?」「何か不満でもあるの?」「疲れてるの?」などと様々なことを考えてしまいそうになりますが猫は以下のような気持ちのときにため息を吐くことがあるようです。
1.集中力が切れたから
猫は昔から狩りをしてきました。狩りをするとなれば暗闇で目を凝らし、耳を澄まし、そして獲物に気づかれてしまわないよう自分の存在を消すためにソッと近づき「狩猟モード」となり集中をします。これは息を止めて集中するほどだと言われています。
家猫として飼われるようになった現在でも、おもちゃなどの動くものをみたり気になることがあるとその本能から集中をします。しかし、おもちゃに遊び疲れたり興味をなくすと集中力が切れるので「フ〜...」と疲れたようにため息をつくのです。
2.緊張から開放されたから
猫は神経質でストレスをためやすい動物です。猫が突然緊張するようなこと、例えば「電話がなる」「工事や大雨などの大きな音がする」「インターフォンが鳴る」「飼い主さんがものを落として大きな音がする」「他の猫に喧嘩を売られる」などということがあれば猫も驚きハッと息を止めて緊張をすることがあります。
耳を傾けて警戒をしたり、ジッと凝視して固まっているようなときはまさにその瞬間でもあります。しかし、しばらくして「大丈夫だった」と一安心をして緊張から開放をされると「フ〜良かった」とため息を吐くことがあります。
また「なんだよ!」と文句を言うように「フン!」と強く鼻息を出してため息を吐くことも。このようなときにもため息を吐きますので、人間のような理由だけのときとは限らないんですね。
3.ホッとしたから
猫は息を吐ききってしまうくらい大きく「フゥ〜...」とため息をすることがありますよね。このため息はホッとしたとき、つまり「自分の寝床で丸まって安心をしたとき」「飼い主さんのスキンシップに満足したとき」「グルーミングでキレイにしたあと」などにこのような大きなため息を吐くことがあります。
飼い主さんのスキンシップに満足したときに大きなため息を吐かれると「触られて嫌だったのかな?」と思ってしまいそうですが実は安心感や満足感でもあったのです。決して不満になっているわけではないのでたくさんコミュニケーションをとってあげてくださいね。
また、グルーミングをするときに猫は体をキレイにするために一生懸命毛づくろいをしています。そして寝床に落ち着いて丸まることをしたときには「フ〜一段落」とホッとしたときにもこのようにため息を吐きます。
4.落ち着こうとしているから
よく「カーミングシグナル」とも言われますが、猫や犬などの動物が自分が何かに失敗して恥ずかしい思いをしたときに隠そうとしたり、慌てずに落ち着こうと自分を抑制していたりするとこのようにため息を吐くことがあります。
人間と同じように嫌な気持ちがあったときにもため息を吐くようですが、イタズラを誤魔化したり恥ずかしさを紛れさすようにしたりするときにも習性として「ため息を吐いて誤魔化す」ということをします。
5.鼻が詰まってる
猫も人間と同じように鼻がおかしいとくしゃみをしたりしますよね。また花粉症などにもなります。このようなとき猫自身が「鼻に違和感を感じるとき」に「フン!」「フ〜」などとため息を吐きます。
しかし、猫が口で大きくため息をするときや鼻が詰まっているときには「何らかの病気」が潜んでいる可能性もありますので猫の鼻がおかしいようなときには動物病院へ相談をするようにしてください。
まとめ
猫がため息を吐くとき、人間のように不満や疲れなどから出るだけではないようです。
もし猫の鼻が詰まっていたり、口で息をしているようなことがあれば何らかの病気である可能性もありますので病院を受診してくださいね。