猫がポーカーフェイスな理由
猫の筋肉事情
猫の顔だけでは、喜怒哀楽をよみとるのは至難ですよね。困った顔をしているように見えても、実際は喜んでいるのかも。猫は気持ちを顔に表さないのではなく、表せないようです。猫の顔には、筋肉が少ないのが理由です。我々が、笑ったり怒ったりと表情を変えるのは、顔のあらゆる場所に筋肉が備わっているからなのです。その筋肉が猫には少なく、うまく表情が表せないと言うことなのです。
気持ちを表す必要がない
人は、相手に気持ちを知らせるのに表情がでてしまい、表情が豊かと言われたりもしますよね。猫の世界では、顔から気持ちを知る必要がありません。猫は、単独行動をするので、相手の顔色を窺う必要もないのです。そして狩りをするためには、いちいち顔に出す余裕もありません。しかし、猫は仕草から、気持ちを表現することができるのです。
猫の体から感情をよみとろう
1.猫の耳
猫の耳は、体の中で一番色んな動きを見せてくれます。それだけ耳には、気持ちがわかるポイントが隠されているようです。
猫の耳は、通常、上に向かってピンと立っています。その耳が少し横に向いているときは、満足やリラックスしている状態です。耳が後ろに向いたり低くなっていたりするときは、不快や怒りを表しています。左右の耳が別々に向いていると警戒しています。
2.猫の目
猫の目は、大きくなったり細くなったりしますよね。猫が飼い主さんに満足しているときは、目を細めたり、瞬きをしたりします。目の力も弱まり、どこかぼんやりとした様に見えます。反対に瞳孔を丸くしたり、目を見開いたりするときは、不安や興味を表しています。
3.猫のヒゲ
猫のヒゲも気持ちがでてしまうパーツです。ヒゲがピンと上を向いているのはご機嫌なときです。そのときのヒゲは、時計10時10分の角度になります。
猫がヒゲを前にして広げたら、攻撃的な気分で、後ろに向いたら怖い、警戒体勢のときです。
4.猫のしっぽ
猫のしっぽも気持ちがわかりやすい部分です。気持ちがそのまま、しっぽに表れてしまうほどだと言います。しっぽがピンと上に上がっているときは、満足、嬉しい、機嫌が良いときです。しっぽに力がなくだらんとしてるのは、気持ちが沈んでいたり、リラックスしたりしている状態のときです。
イライラしたり機嫌が悪かったりしたときは、しっぽの動きが激しくなります。力強く振る、素早く振る、床に打ち付けて音を鳴らすと、不快な気分と言えるでしょう。また、しっぽが大きく膨れたときは、驚いた、怖い、攻撃的な気分です。
5.猫の毛の状態
猫は、体の大きさがころころ変わると思いませんか?大きく見えたり、小さく見えたりしますよね。
猫は気持ちを体で表現します。安心したり、リラックスしたりした気持ちのときは、体を長く伸ばしています。
反対に、恐怖や緊張から体を小さくまとめてしまいます。また、猫は無理をして体を大きく見せようとすることもあります。
猫は、毛を逆立たせて体を大きく見せて相手を威嚇することがあります。気分が大きくなれば、体も大きくなり、負けない気持ちから体を大きくすることもあると言えるでしょう。
まとめ
ダダ / ♂ / 3歳 / キジシロ / 6kg
猫の気持ちの表し方について紹介いたしました。猫は顔に出せないぶん、ちゃんと体の部分で気持ちを伝えるのです。特に、耳としっぽは気持ちがでやすくわかりやすいと言われています。
耳、目、ヒゲ、しっぽの動きから合わせて見てみると、気持ちが理解しやすいでしょう。