猫が首を横にかしげるときの気持ち
猫が横に首をかしげる仕草は、とても可愛らしいです。可愛いポーズと知ってやっているようにも思いますがどうなのでしょうか?首をかしげてしまうのは、猫なりに理由があるのでしょう。気持ちを見ていきましょう。
1 「何だありゃ?」不思議な気持ち
猫の前で何かを隠したら、首を横にかしげたりします。猫が首を横にかしげるのは、人と同じ気持ちから来ることもあります。「何あれ?」「よくわからないな?」などの「?」の気持ちなのでしょう。
2 「こんにちは」の挨拶
猫同士の挨拶に、首をかしげるそうです。鼻を近づけて「ちゅ」とする挨拶はよく聞きますが、首をかしげて挨拶をする仕草もあるそうです。
猫の挨拶は、相手に「敵意はないからね」と意思疎通しているのです。挨拶を交わさないときは、猫同士があまり良くない関係とも言えるでしょう。
3 「うーん?」と考える猫
人間も考えるときに自然と首が傾くのですが、猫も一緒で考えているようです。ここで猫の性格が分かれてしまいます。新しい物が目の前に現れたときに「見たことないな…」「何だろ?」と立ち止まり考えます。
警戒心のない猫は「まぁいいか」と行動に出ますが、警戒心の強い猫は「うーん?」と、まだ的確な答えを探します。慎重派の猫は考える猫なのでしょう。
4 よく見えにゃい
猫は大きな目をしていますが、視力はあまり良いとは言えません。「ぼんやりしてよく見えない」と思っているようです。
動く物をとられるのは得意ですが、見えにくい色や距離があります。猫が首をかしげる気持ちとして、逃がしたくない気持ちから距離や視点を合わせているのでしょう。
5 「安心したにゃ」と脱力感
猫は家の中でも、緊張したり気を張りつめたりしているときがあります。そんなときに、飼い主さんが優しいしてくれたり、話しかけてくれたりすると安心します。
猫が安心すると、肩の力が抜けて首が傾くように見えるのでしょう。飼い主さんの笑顔に、猫は「安心したにゃ」とリラックスできたようです。
6 「いつの間にか」癖づいた
首を横にかしげるのが、猫の癖になることもあります。癖になるのは、それが習慣づいたからなのでしょう。例えば、飼い主さんの前でこのポーズをすると撫でてもらえたなら「良い記憶」になります。また、飼い主さんが首をかしげる癖を真似することもあるようです。
真似することがあるのかは微妙ですが、上記に挙げた理由と照らし合わせると繋がるかも知れませんね。私の家の猫にも見られますが、首をかしげるのはいつも同じ猫に見られます。
猫が首をかしげるときの気になる点
耳の病院
耳に違和感があると、首をかしげる場合もあるようです。気になるのは、耳の病気と言う可能性です。外耳炎、中耳炎、耳疥癬などの病気です。首をかしげるというより耳を傾けているのでしょう。
耳の後ろをかく仕草を見せたり、じゅくじゅくの耳あかが出たりすることもあります。外耳炎や耳ダニが進行すれば、聴覚障害になる危険性もあります。首をよく振る、耳を気にする仕草には要注意しましょう。
脳の病気
耳の病気が原因で脳や神経に支障がでることもあります。猫が首をかしげたり頭をかたむけたりするのは、耳と脳どちらかに異常があると考えられるようです。
気になる病気は、前庭性失調症候群、脳腫瘍、脳炎です。前庭性失調症候群は、耳の炎症が脳内の神経に進行してしまう病気です。バランスを取れなくなりふらふらして歩く、頭を振りながら歩く、同じ場所をぐるぐる歩くなどの症状が見られたら、直ぐに病院に行くようにしてください。
まとめ
猫が首をかしげるときの心理について紹介しました。猫が首をかしげる気持ちは、どれをとっても可愛い仕草にしか思えませんよね。首をかしげたときのまん丸い目が、一層可愛さを引き立たせてくれますね。
ひとつ注意したいことは、猫の動きに異常と感じたときは、病気の可能性があるので注意深く観察しておきましょう。耳の中や、歩き方などいつもと違って気になるようであれば、獣医師さんに相談してみましょう。