猫も赤ちゃん返りをする
猫は基本的に単独で行動する動物です。ツンとした態度が特徴ともいえますが、実は赤ちゃん返りをすることがあります。
何かしらのきっかけで猫が子猫のような行動をとり赤ちゃん返りをするのですが、その際、飼い猫が甘えん坊な性格や、やきもちをやく性格であったことがわかることもあるんですよ。
猫が赤ちゃん返りする理由
寂しさ
猫の赤ちゃん返りをする理由は、人の子どもと似た理由が多いです。飼い主さんや飼い主さんの家族の結婚や出産などで家族が増えた場合や、新入り猫や他のペットが増えたときに、猫が赤ちゃん返りをすることがあります。
飼い主さんの愛情や注意が自分以外に向けられてしまうことが理由です。飼い主さんに注目してもらいたい、寂しい、嫉妬などの気持ちの表れのため、子猫のような行動をとります。猫の性格にもよりますが、特に今まで一匹だけで過ごしていた猫はより寂しい気持ちになるでしょう。
加齢
老猫も赤ちゃん返りをすることがあります。若いころはあまり甘えることがなかったのに、年をとり甘えるようになったというのは、猫だけではなく他の動物でも起こることです。
体力や運動神経の衰えを猫が寂しいと感じているのではないかと考えられています。猫の場合10歳ごろから甘えるようになるようです。
しかし、老猫の場合は甲状腺に関する病気で性格が変化したり、落ち着きがなくなったりすることがあります。7歳ごろになったら半年に1回の健康診断を受けましょう。
避妊去勢手術
個体差がありますが、避妊去勢手術をすると赤ちゃん返りをしたように性格が変化することがあります。
怖い思い、不安な思いをした
家から脱走してしまい外で怖い思いをして帰ってきた猫や、去勢避妊手術など病院に行ったり飼い主さんが不在だったり不安な思いをした猫は、個体差がありますが、赤ちゃん返りをすることがあるようです。
猫が赤ちゃん返りでとる行動
ふみふみ
ふみふみとは、子猫が母猫の母乳を飲むときにする、まさに赤ちゃんの行動です。毛布やクッション、飼い主さんのお腹など柔らかいところで前足をグーパーグーパーとしながら足踏みをします。
成猫になってもふみふみをする猫もいますが、今までしなかった猫が赤ちゃん返りをして突然するケースもあります。
毛布などに吸い付く
母猫の母乳を飲むしぐさを、毛布や飼い主さんの手などに吸い付いてします。ふみふみしながら吸い付く姿が見られることもあります。
粗相をする
今まできちんと猫トイレでできていたのに、急にトイレ以外の場所でしてしまいます。飼い主さんに注目してもらいたい赤ちゃん返りの行動の一つです。
いたずらをする
爪とぎをしてはいけない場所でガリガリする、乗ってはいけない場所に乗る、飼い主さんの目の前で机の上のものを落とすなど、今までしなかったことをすることがあります。寂しさや構ってほしいことを伝えているのでしょう。
飼い主さんにべったりする
子猫が母猫にくっつくように、飼い主さんにピッタリくっつきます。
猫によって赤ちゃん返りの行動は多少違いますが、飼い主さんがどこに行くのにもついてくる、膝の上に乗りたがる、顔をなめてくる、飼い主さんに近づく人やペットに攻撃的になるなどが見られます。
鳴き声
赤ちゃん返りをすると、鳴き声も子猫のようになることがあります。「くるる」「うぎゃ」など寂しさを訴えるような鳴き声を発したり、「なーん」と長く鳴いて訴えたりします。
猫が赤ちゃん返りしている動画
やきもちで同居猫に攻撃的になる猫
手前にいる猫が飼い主さんになでられていますが、奥にいる猫は少し不満げな表情です。動画の終盤ではついになでられている猫に噛みついてしまいます。赤ちゃん返りをした子どものようですよね。
すりすり、ふみふみな猫
足元をすりすり、膝の上でうっとり、飼い主さんのお腹をふみふみと、まるで子猫のように甘えていますね。飼い主さんの前では赤ちゃん返りをしてしまう猫さんです。
飼い主さんに向かって鳴く猫
こちらの猫は「うぎゃ」と鳴いて飼い主さんに注目してもらいたいようです。そして、前足はふみふみして赤ちゃん返りですね。
まとめ
猫が赤ちゃん返りをするとは想像し難いイメージがありますが、様々な理由で赤ちゃん返りをしてしまうのです。すべての猫が赤ちゃん返りをするわけではありませんが、寂しさや不安、恐怖、加齢などが理由として挙げられます。
ふみふみしたり、べったりとついて来たり、赤ちゃん返りの行動はかわいいものもありますが、粗相やいたずらなど困ってしまうケースもあります。その時の猫の状態に合わせて、どんなことをしたら猫の心を満たせるのかを考えていきたいですよね。