通せんぼする気持ち
猫が人の通る場所を遮るのは、わざとやっていることのようです。飼い主に何か言いたいのか、先に進ませたくないのか。一体、どんな心理から通せんぼしているのか紹介していきましょう。
1. 遊ぼうのお誘い
猫は通せんぼをして、飼い主さんを遊びに誘っているようです。退屈でつまらなく感じている所に、飼い主さんを見つけて「遊びましょ」とお誘いしているのでしょう。
忙しそうに動く飼い主さんを見て「楽しそう」と思い混ざりたい気持ちなのかも知れませんね。
2. かまってよの催促
猫は気まぐれな部分があるので、かまって欲しくなると催促してきます。
飼い主さんが行くところに先回りしては、邪魔するようなことを繰り返します。「撫でて欲しい」と、一生懸命に通せんぼをして要求しているのでしょう。
3. 気づいてのアピール
猫の中には、嫉妬深かったり、飼い主さんに執着心を持つ性格の子がいます。そういう猫が飼い主さんを一人占めしたくなってしまうのは、自分は愛されていないのかも知れないと不安に思うからでしょう。
何かに集中するあまり、自分のことを見てくれていないのが気に入らないのです。わざと通せんぼをして「もっと愛して」「自分だけを見て」と自分をアピールしているのでしょう。
4. 一人にしないでの不安
猫は一人になると、寂しいよりも不安を大きく感じます。いつもいる人がいなくなると「いつも通りの生活」ではなくなるからなのです。
飼い主さんが出掛けてしまうのではないか…と勘づいてしまったのでしょう。「一人にしないで」と言う不安から、わざと通せんぼをするのでしょうね。
5. なんか忘れてない?を示している
これは、猫の地味な嫌がらせでしょう。言ってもわからないなら、態度で示すと言う戦略です。
飼い主さんが猫の世話を忘れていると、通せんぼで邪魔をしてくることがあります。
ご飯の準備をしてくれない、トイレ掃除をしていない、水がない、寝場所を取られたなどが考えられますが、そんなときはイライラした様子が伺えます。
6. 落ち着いて欲しいと伝えたい
家の中をドタバタ歩いたり、小走りで行動していませんか?このような行動をしていると、猫がわざと通り道をふさごうとしてきます。
「落ち着かないなー」という気持ちから、飼い主さんに落ち着いて欲しいと伝えているのでしょう。
7. 好きだからやってしまう
猫も好きな人に、ちょっかいをだしてしまうようです。猫に悪気はありません。
恥ずかしがり屋で、人見知りな猫がよくやるのかも知れません。素直に「好き」と表現出来ないのが、もどかしいですね。
通せんぼする時の仕草
猫の通せんぼには、いろんな手法があるのです。必ず同じポーズとは限りません。
その時の飼い主の行動だったり、猫の気分で変わってきます。猫がわざと通せんぼする時の仕草を見てみましょう。
飼い主が止まると足を踏む
猫ってよく足を踏んできますよね?きっとあれはわざとでしょう。
足を踏んでくるのは、飼い主の足を止めたいからでもあると思います。さり気なく飼い主の足に、前足や後ろ足を乗せて、ある意味通せんぼされているのかも知れませんね。
前にきてハイポーズ
飼い主がお気に入りのポーズをしてきます。トイレから出てくる飼い主を待ち伏せし、ドアが開いたら、お腹をだして顔を傾けてにっこりのポーズです。
「これでも無視出来ますか?」と言う気持ちで頑張っているのでしょう。
通る道に先回りして香箱座り
こう来たら、次はここを通る…と予測して先回りをします。通るであろう道に先回りをし、何時間もそうしていたかのように、どっしりと座り込んでいます。
これが猫の香箱座りです。猫は「待ってたよ」と言う気持ちと「ピンポン!予測が当たった!」と言う気持ちで満足そうです。
通る時に猫パンチ
通ろうとすると猫のパンチが飛んできます。邪魔をされているのはこっちなのに、何故か猫は怒ってしまったのでしょう。
「どうして無視するの?」「いい加減気づいて」と猫パンチで気持ちを伝えているのでしょう。
ど真ん中に寝そべる
通せんには、この寝そべるパターンもよく使われます。
いつもしないくらい最大限に伸びきり、長くなります。どうしても飼い主さんを通したくないようです。
これだけ長くなれば通ることが出来ないはずと寝そべっています。それなのに上から跨いでしまうと、猫も悲しくなるのでやめてあげましょう。
まとめ
猫はわざと通せんぼをする時があります。それは飼い主さんに、気持ちを伝えたいからなのです。
もし猫に通せんぼされたら、ちょっと大袈裟に反応してあげると喜んでくれるかも知れませんね。
猫の性格を見て、それに合わせた反応が良いでしょう。あまりにしつこい場合は、無視することも有りでしょう。