走ってた猫が急に立ち止まるのはなぜ?5つの心理

走ってた猫が急に立ち止まるのはなぜ?5つの心理

走っていたと思ったら急に立ち止まって、こちらを振り返り確認してくる猫。その様子は、特に猫の糞尿被害を受けている方などからは、腹立たしく感じられるようです。確かに、「ここまでお〜いで!」とバカにされている気がしなくもありませんが、本当に猫はそう思っているのでしょうか?

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

走っていた猫が急に立ち止まる心理

立ち止まって振り返る三毛猫

走っていた猫が、急に立ち止まるのには、こんな心理があるようです。

心理1 疲れた〜!

大きく口を開けてあくびをする猫

猫は本気で走るととても早いですが、そう長続きはしません。

追いかけられて走って逃げて、でもすぐに疲れて立ち止まる。決して追いかけた方を、「来られるもんならここまでおいで!」と挑発している訳ではありません。

ただ単に疲れたから立ち止まった、と言うのが真相のようです。
意外と単純なこの理由、今まで猫に小馬鹿にされていた、と思っていた方も納得なのではないでしょうか?

心理2 誰?ドコ?

首をかしげるカゴに入った子猫

猫は、目のピントを合わせるのに、少々時間がかかるのだとか。
そこで立ち止まり、目のピントを合わせて誰なのか、どこにいるのかを認識しているようです。

この、猫の目の性質を利用してできるのが、猫との「ダルマさんが転んだ」です。
遠くにいる猫を壁越しに見て、チラチラと隠れたり顔を出したりします。

すると、顔を出したときに猫がピタッと止まって、ピントを合わせます。徐々に近づいてくる姿は、本当に猫と、ダルマさんが転んだをしているのかもしれません。

猫の視力はあまり良くないため、遠くからだと飼い主さんの顔かどうかも、良く分からないのかもしれません。
そこでじっとピントを合わせて確認しながら、少しずつ近づいてくるのでしょう。

我が家でもたまに遊んでいますが、私だと分かると「なあんだ」と言った感じで鳴いて、寄ってきてくれます。愛猫との楽しいひと時です。

心理3 体力温存しときますわ

ベンチにお行儀良く座る猫

猫にとって体力の温存は、生命に関わる問題です。
狩りのときに全力を発揮できるよう、一日ほとんど寝ているのも、そのためです。
ですから、本当に走る必要があるとき以外は立ち止まって、体力を温存しているよう。

猫になったことがないので分かりませんが、ここまでして温存するのですから、猫の狩りって、相当体力を使うのでしょうね。

心理4 見えにゃい!

驚いて目をまん丸にする猫

悲しいかな、頻発する猫の交通事故。
特に夜間の車のライトは、光に敏感な猫の目に入ると、ホワイトアウト状態になってしまい、目が見えなくなってしまうのだとか。

それで戸惑って立ち止まり、轢かれてしまうのですね。
日中でも、急激に近づいてくる車へピントを合わせるのに時間がかかり、その間に轢かれてしまうと考えられます。

猫は狩りをする際、聴覚と嗅覚を使うので、視力はそれほど発達していません。
そろそろ人間社会にも適応できるよう、視力を発達させてくれても良いのではないでしょうか?と神さまにお願いしたくなります。

心理5 待ち伏せてやるにゃん

物陰から顔を出して待ち伏せする猫

猫の狩りは、待ち伏せという手を使うこともあるため、立ち止まって捕獲しようとしているのかも。待ち伏せって言っても、見え見えですけど。
そんな、ちょっとおとぼけなところも、猫の可愛いところです。

まとめ

突然立ち止まってこちらを見つめる猫

走っている猫が立ち止まる理由は、意外に単純なものが考えられると思います。
その性質や態度から、ひねくれていると思われがちな猫ですが、結構シンプルにできているようです。
ひねくれて捉えてしまうのは、人の良くないところなのかもしれません。

猫が立ち止まる理由が分かれば、腹立たしく思うこともないでしょう。

猫を嫌いな方に、好きになれ、とは言いませんが、理解をしてほしいと思ってしまうのは、猫好きのエゴでしょうか?

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