猫が水をこぼす4つの原因と対策

猫が水をこぼす4つの原因と対策

猫がなぜか辺り一面に水をこぼすので困ってしまうことありますよね。では、猫が水をこぼすのにはどのような原因が考えられるのでしょうか。今回は猫が水をこぼす原因4つと対策についてご紹介させていただきます。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

猫が水をこぼすのはどうして?

水を飲んだ後に舌を出す猫

猫のためにせっかくキレイに飲み水を置いているのに、猫が辺り一面に水をまいてしまったり、お皿をひっくり返してしまったりすることがありますよね。猫が水をこぼすと掃除も大変なので、飼い主としては何とかしたいものです。

では、猫が水をこぼすのはどうしてなのでしょうか。ここでは、猫が水こぼす理由についてご紹介させていただきます。

1.水に手を入れるから

実は、猫によっては水を飲むときに前足で水を掻き出すようにして飲むことがあります。実際、私の飼っている猫もこのようにして水を飲んでいます。

猫が器用に右の前足を水の入った器に入れて、その手を舐めるという行動をしています。猫が前足で水をすくったときにこぼすので、あちこちに水がついてしまうのですね。

2.水遊びをしているから

猫がしょっちゅう水をこぼすようなことがあると、「水が嫌いなのかな」と思ってしまいますが、実は水遊びをしているだけのこともあります。

猫が水を前足ですくってこぼして遊んだり、水に顔をつけてプルプルとしたりして、あちこちにこぼすということもあるでしょう。

3.水が嫌だから

猫は水が嫌で、わざとひっくり返しているということもあるようです。猫はもともと水が苦手なことが多い動物です。というのも、大昔猫の先祖は砂漠に生息をしていたので「水」に触れる機会が少なかったのです。それにより、水をそんなに飲まなくても大丈夫な体になり、体が水で濡れる機会も少なかったために、苦手としていることがあります。

しかし、年をとってからの腎臓病などの病気にできるだけならないように、できるだけたくさん水を飲んでもらう対策をしたほうがいいでしょう。

4.水を変えてほしいから

猫は基本的に非常に神経質な生き物です。飲み水が不衛生であると、飲みたくても飲まないようになることがあります。そのようなときに、わざとひっくり返して飼い主に「水を変えてほしい」ということをアピールしていることもあるようです。

また、多頭飼いの場合には、他の猫が飲んだあとに水を飲みたくなくて、わざとこぼすということをしてしまうこともあるようです。

猫が水をこぼす対策

飲み水の入ったボウルの前に座る猫

猫が水を何度もこぼすと、掃除をしたところなのに!と飼い主さんも頭を悩ましてしまいますよね。そこでここでは、猫が水をこぼすときの対策についてご紹介させていただきます。

自動給水器にして猫が水をこぼさないようにする

猫の水入れでおすすめなのですが、自動給水器にすれば重量もアップするので、お皿をまるまるひっくり返される心配がなくなります。

器を大きいものに変えてみる

猫は水の入っている器が小さくて、お皿の縁にひげが当たるのが嫌で、お皿をひっくり返してしまうことがあります。

そのようなときには、器の大きさを変えて飲みやすいようにしてあげましょう。満足に水を飲むことができれば、こぼす機会も減るかもしれません。

水をひっくり返らないようにする

猫が水の入った器をひっくり返してこぼすようなことがあるときには、お皿を固定して水がこぼれないようにしてしまいましょう。

具体的には、器を固定するということがおすすめです。タッパーなどをお皿サイズにくりぬき、お皿を固定して滑らないように耐震マットを敷くのがおすすめです。また、台座付きの器を使うのも良いでしょう。

滑らないシートを敷くことで、さらにお皿が安定しますので是非取り入れてみてください。

猫が水をこぼすときの注意点

白いお皿に入った水を飲む猫

猫が水をこぼすときに、飼い主さんは掃除や対策法を真っ先に考えられると思いますが、気を付けることもあります。そこでここでは、猫が水をこぼすときの注意点についてご紹介させていただきます。

猫が水をこぼすときの注意点としては、こぼしているときにも「きちんと水を飲んでいるか」ということです。水をこぼすときに、猫がきちんと水を飲んでいるかチェックをしてみてください。猫が水を飲んでいないと腎臓病などの病気になりやすくなります。

もし、猫が水をこぼして飲んでいる様子がかったり、もっと水を飲んでほしい場合には、

  • 器の大きさ、高さを変える
  • 違う材質の器に変える
  • 水の種類を変える
  • 水の温度を変える

などという対策をしてみてくださいね。

水の種類は、水道水から市販の軟水に変えたりしてみてください。ペットボトルで売られているものや、軟水のウォーターサーバーもあります。硬水は尿結石などの原因にもなってしまうので避けてくださいね。また、ミネラルを添加するタイプの浄水器を通した水もNGです。

また、冬場であれば、飲み水が冷たくて嫌でひっくり返してしまっていることもあるので、温かいものを準備してあげるのも1つの手段でしょう。どんな温度の水が好きかは、猫によって違います。溜まっている水は好きではないけれど、流れている水は好き、という猫ちゃんもいます。その場合には、水が循環するタイプの自動給水器にするとたくさん水を飲んでくれるかもしれません。

まとめ

水の入った容器に手を入れる猫

猫が水をこぼすときの原因としては、

  • 水に手を入れるから
  • 水で遊んでいるから
  • 水が嫌だから
  • 水を変えてほしいから

これらのような理由によって水をこぼすということがあります。

猫が水をこぼすときには、自動給水器を使ってみたり、器を変えたり、こぼさなくなるようにお皿を固定したり、上記でご紹介した対策を試してみてください。また、用意してある水を猫が嫌がってこぼすことも考えられるので、水を水道水ではなく軟水にしてみたり、冬場にはあたたかい水にしてあげたりしてみてもよいかも知れませんね。

水や水の器を嫌がっている場合には何とかして水を好んで飲んでくれるようにしたいものですが、水で遊んでいて周りを濡らしてしまう場合には、器ごとひっくり返されないようにさえすれば、敷物をしいたりまめに拭いたりしながら温かい目で見てください。

監修獣医師による補足

猫ちゃんがお水をこぼしながら飲んでいたりあまり飲みたがらない場合、口内炎で口が痛いことがあります。口内炎はある種の感染症にかかっていたり、腎機能が低下している場合に多く見られます。

獣医師:木下明紀子

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