猫が不安なときにする仕草
猫にも様々な感情があります。猫の感情は、目や耳にも表れます。
猫が不安な気持ちになるときに見せる仕草を紹介します。
不安な仕草1.瞬きをしない
猫が瞬きをしてくるのは、相手に安心していることを表します。瞬きをせずにじっと見ているのは不安な気持ちを表します。
また、遠くからじっと見つめていたりするのも不安な気持ちがあります。
不安な仕草2.尻尾を小さく振る
尻尾も感情が出る部分です。尻尾の動きで大体は分かると言われています。尻尾を早く小さく振っているときは、不安なときと言われています。
不安な仕草3.よく鳴く
猫はあまり鳴くことが少ないのですが、猫が鳴くときは要求している場合が多いのです。
要求を満たしていてもよく鳴くのは、不安な気持ちから来ることもあるようです。誰もいない所で鳴く、大きな声で鳴く、ずっと鳴き続けるなどがあげられます。
不安な仕草4.耳を伏せる
通常猫の耳は、上に向いてピンと立っています。猫の耳が、後ろ側が見えるように伏せているときは、不安を意味します。立ち向かうか逃げるかの葛藤をしている気持ちと言います。
また、耳を後ろ側に大きく折れ曲げるのは、恐怖と不安でいっぱいと言う意味です。
不安な仕草5.瞳孔が開く
猫の目は、リラックスしている場合瞳孔は中くらい、好奇心があると瞳孔は大きい、威嚇したら瞳孔が細いパターンに分けられます。
不安や恐怖のときはどうなるかと言うと、瞳孔は大きくなるのです。他にも、不安なときに左右の目の大きさが変わったり、半目になったりする猫もいるそうです。
猫が不安になっているときの行動
猫が不安なときに見せるのは仕草と合わせて行動もあります。
このような行動をしていると不安な気持ちかも知れません。
- うろうろする
- 後をついてくる
- トイレ以外での粗相
- 穴を掘ろうとする
不安で落ち着かない行動から来るものです。
飼い主さんと離れるのが寂しいから、不安な気持ちになり落ち着きをなくすのです。
また、飼い主さんにだけではなく、あらゆる場面に猫が不安に思う要素はあると言えます。騒音、猫同士、知らない人などからも不安な気持ちに陥ります。
分離不安は猫にもある
分離不安とは
ひと昔前は、犬に「分離不安」と言う言葉が使われていました。
今では猫を飼う人が増えてきて、猫にも「分離不安がある」と言われています。分離不安とは、飼い主と離れることで異常な不安反応を示すことです。離れることに対して、極度の不安を感じてしまうのです。
分離不安になるとどうなるの?
分離不安の症状は、不安な気持ちから見せる仕草や行動にも表れています。留守番をさせて、家の中が破壊されていたり粗相をしたりすることがあります。
そして、不安を抑えられずにストレスから、過剰なグルーミングや、嘔吐、震える、よだれ、噛み付いたり引っ掻いたりという症状があります。留守番以外に、飼い主さんがトイレやお風呂に行くと付いてきてしまう、扉の向こうからずっと鳴いていると言う不安の自己アピールをすることもあります。
猫が分離不安になる原因
どうして猫は単独行動なのに分離不安に陥るのでしょうか?猫をペットとして飼うようになり、外に出さないで室内飼育から野生の行動が薄れているのがひとつの問題かも知れません。また飼い主さんの、過剰な愛情の注ぎ方にも問題があるかも知れません。
猫が不安にならないためにできる解決法
猫の分離不安は病気の一種でもあるようです。酷くなると、飼い主さんが手に負えない事態にもなりかねません。本来の猫の行動ができるように、飼い主さんが接し方や環境を変えてあげましょう。
猫を飼っていると、どうしても過剰に甘やかしてしまいます。鳴いていると声をかけたり、常に一緒に行動したりすることなどから猫の分離不安をまねくのです。
足にまとわりついたり、後について来たりしてもいちいち反応せずに、無視をすることも必要です。猫との一定の距離を保ちながら生活しましょう。
しかし、猫とのスキンシップも大事です。不安にならない環境を作るには、猫を安心させることです。いつ帰ってくるか不安になっていることもあるので、「帰ってくるからね」「待っててね」と一言かけてあげます。次第に帰ってくることがわかれば、不安になる気持ちも薄れて、落ち着くようになります。
まとめ
猫が不安なときにする仕草は、一時の感情で終わることもあれば酷くなることもあります。不安から落ち着かない行動をとるのは、私の飼っている猫にもあります。
留守番をさせて帰ると、部屋の中を破壊され、嘔吐していることもあります。きっと私も猫を過剰に甘やかしているのかも知れません。
不安な行動に何個か当てはまるので、酷くならないように接し方と環境を見直していこうと思います。