猫が愛情不足になると…?
猫が愛情不足に陥ると、どのような問題が起きるのでしょうか?
- 問題1 過剰グルーミング
- 問題2 原因不明の不調
- 問題3 分離不安
- 問題4 夜泣き
- 問題5 ウールサッキング
問題1 過剰グルーミング
猫は体を綺麗にする以外にも、気持ちを落ち着かせるためにグルーミングをします。愛情不足によって不安などを感じていると、猫はグルーミングを過剰にして、被毛が禿げてしまうことや、皮膚炎を起こしてしまうことがあります。
我が家の猫に、元野良猫がいるのですが、保護した当時は過剰グルーミングによって前足の、一部の被毛が禿げた状態になっていました。まだ生後半年程度でしたから、1匹でいることが不安だったのだと思います。今ではすっかり治りましたので、「保護して良かったのかな」と感じています。
問題2 原因不明の体調不良
猫に愛情が不足すると、下痢や食欲不振などの体調不良を起こすことがあります。人もストレスが溜まると体調を崩すことがありますが、猫も同じです。
我が家では新入り猫が来た時に、先住猫が下痢や膀胱炎を起こしたことがありました。新入り猫がくると、どうしてもそちらに目がいってしまいがちになりますが、先住猫に、今まで以上に目をかけることが大切です。
問題3 分離不安
猫の分離不安とは、飼い主さんがちょっとでも視界から消えると不安になり、様々な問題行動を起こす精神的な症状です。破壊行動や攻撃、粗相などが見られたら、もしかすると分離不安かもしれません。
飼い主さんが出かける準備をしていると、愛猫がやたらとまとわりついてくることもあります。こうなると愛猫の問題行動から、飼育放棄につながる可能性があります。愛情不足にならないよう十分注意してあげましょう。
問題4 夜泣き
日中は留守番をしていて飼い主さんに構って貰えなかったため、夜、飼い主さんがいる時に構ってもらおうと、夜泣きをすることがあります。猫の夜泣きの原因は愛情不足だけではないこともあるのですが、健康で不妊手術をしている猫でしたら、寂しさから夜泣きをしている可能性が高いです。
愛猫が夜に大声で鳴いていたら何事かと思って構ってしまいますが、これをすると猫がクセになって夜泣きが止まらなくなってしまいます。夜泣きをしている時に構うのではなく、飼い主さんが起きている時間に構うようにしてあげましょう。
一日10分程度でも良いので愛猫と蜜に関わる時間を作り、コミュニケーションをとってください。
問題5 ウールサッキング
早くに母猫と離された猫に多いのが、ウールなどのもこもことした布を吸う「ウールサッキング」です。猫は母乳を飲む時の気分に浸っているのです。大体2歳を越えれば治る場合が多いようですが、ウール製品などを飲み込んでしまうことが問題です。サッキングの対象となる物を隠すのが一番効果的な対処法となります。
まとめ
「愛情」は目には見えませんが、猫に確実に影響をもたらすものです。飼い主さんからの愛情を十分に受けている猫は、幸せそうで情緒も落ち着いています。
一方、愛情不足の猫は表情が暗く、人に対して過剰な警戒心を持つこともあります。愛情を注ぐといっても無理をする必要はありません。自然に愛猫が可愛いと思う気持ちを大切にして、それを猫に対して表現していけば良いのです。
愛情を注げば、それは飼い主さん自身にも帰ってきます。愛猫と愛情の交換をして、幸せな日々を送ってください!