コンビニに猫が集まる理由と注意点

コンビニに猫が集まる理由と注意点

猫好きの方ならSNSやネットで猫がコンビニなどのお店に集まっている写真を見たことがあると思います。どの写真を見ても心がほっこりするものばかりですね。今回は、コンビニに猫が集まる理由や、コンビニの猫に対しての注意点などを含めてお話しします。

コンビニに集まる猫たち

コンビニの猫

ネットにはコンビニの入り口に猫がたむろしている写真や商品ケースの中で隠れている猫の写真など、多くの投稿があります。私も実際にネットでスーパーやコンビニにいる猫の写真を見たことがあります。海外で撮られた写真がいくつかありましたが私たちが住んでいる日本でもコンビニなどのお店に猫が居座っていることは珍しくないです。ある警察特集のテレビ番組で実際に取り上げられたことがあります。その内容はコンビニ内に猫がいつも居座っており何度も追い出したが戻ってくるので保護してほしいとのことで一時的に警察の方で保護し後日飼い主さんが見つかったとのことです。

コンビニに猫が集まる理由

コンビニに集まる猫

なせ私たちが日常的に行くコンビニに猫は居座っているのでしょうか。猫本人に聞いてみるのが何よりも一番ですが、猫は話すことができません。そのため猫がコンビニに居座る要因をいくつかあげてみました。

温かいから

猫は人目を避けた静かなところを好むほか、温かいところを探して居座る傾向があります。よく車のボンネット内に子猫が入っている理由も同じで、エンジンの影響で中が温かいからです。そのため人通りの少ない路地裏や物置の近くよりも室温が暑くも寒くもなく丁度良い温度であるコンビニに猫の足が向くようです。特に気温が低い秋や冬に比較的見られることが多いようです。

食べ物がもらえるから

コンビニの店員が猫にご飯をあたえていたり、一般の方が捨てようとした食べ物の残飯をもらったりなど餌付けによりコンビニに集まってきます。1度でも餌付けをされた猫は「ここに行くとご飯がもらえる」と認識し毎日来るようになったり、ずっとお店に居座るようになる、他の猫も連れてくるようになる傾向があります。

安心感があるから

元々猫は単独で生活する動物なので自分の身は自分自身で守っています。静かなところの方が安全で安心する一方、人のことを信頼している猫はコンビニには店員をはじめお客さんなど複数の人が常にいるので守ってくれると思っています。

コンビニに集まる猫を触る時の注意点

カートと猫

飼い猫でもほとんどが首輪など何も着けておらず、中には普段の生活で外に出る機会のある子がいるためコンビニに集まっている猫が飼い猫なのか野良猫なのか判別することはできないです。ですが子猫の場合は動物管理センターに、また大人の猫で首輪をしている子は飼い猫の可能性が高く迷い猫の可能性が高いため頻繁に見られる場合は警察署に、連絡することです。

しかし飼い猫や野良猫どちらも外にいるため何かしらのウイルスに感染している可能性があり、その感染症の中には人に感染してしまう伝染病(人獣共通感染症)があり非常に危険です。

猫からうつる人獣共通感染症とは?

コンビニにいる猫

猫ひっかき病

原因菌であるバルトネラ菌を保有したノミの吸血によって猫が感染し、人に噛んだり引っ掻いたときにできる傷口からバルトネラ菌が侵入し感染してしまいます。

感染してから数日〜数週間後に感染した猫によってできた傷口が赤く腫れます。また発熱や疼痛などの症状が数ヶ月も続く場合があり、最悪の場合はケイレン発作をおこし脳に炎症をおきてしまうことがあります。

パスツレラ症

ほとんどの猫の口腔内にパスツレラ菌がいるといわれています。そのためパスツレラ菌を保有している猫に噛まれたり引っ掻かれる、スキンシップなどが原因で人に感染します。

体力がない子供や高齢者、免疫力が低下した際によく発症しやすいといわれており、喘息や結核などの呼吸器症状が続いたり肺炎をおこすこともあります。また傷口が赤く腫れて激しい痛みがおこり、免疫疾患を持っている人の場合は症状が悪化し敗血症をおこす可能性があります。

皮膚糸状菌、疥癬症

カビの原因である真菌の一種で糸状菌に感染した猫に触ることで感染します。人に感染すると頬や腕などに赤く丸い発疹がいくつもでき、痒みがおこります。また他の人やペットにうつってしまうことがあるため、感染した自分が原因で更に感染を拡大してしまう恐れがあります。

その他にヒゼンダニに感染している猫に触れて発症する疥癬症があり、発疹や痒みがあり場合には小さい水疱ができることもあります。指や腕、肘、足など広範囲に症状がでやすいです。感染力が強い場合だと皮膚が角化しはじめ黄色や白っぽく変色します。

コンビニにいる猫を触ったら…

コンビニに居座っている猫と遭遇したらつい触れてみたくなると思います。ほんの少しぐらいなら大丈夫と思いがちですが、猫がどんな感染症を持っているのか分からないため一番は絶対に触らないことです。もし触った場合はすぐに手を石鹸でしっかりと洗い、うがいもすると良いです。また噛まれたり引っ掻かれた場合は水で流しイソジンなどで消毒をし、すぐに病院へ受診してください。

まとめ

コンビニの袋と猫

コンビニに集まっている猫を見てみるととても可愛いらしく、つい自分の身近なコンビニにも猫がいないか探したくなります。しかし私たちの中には猫が苦手な方もいれば私のように猫アレルギーを持っている方もいます。またコンビニには数多くの食品があり、猫の排泄物に寄生虫がいる可能性があることも含めて衛生的に良くはないのです。そのため人と猫との共存をどのようにすればいいのかが課題となってきます。

その他にも寄生虫以外に人に感染おこす病気があるため触りたくても触らないことです。もし触ってしまったら速やかに手を洗ったり、怪我してしまった際は必ず病院に受診することです。人と猫が良い関係で共存して暮らせるように皆んなで考え、力を合わせる必要があります。

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