猫が使う仮病
猫が仮病を使うという事実に驚いている方もいらっしゃるでしょうが、実際に仮病に騙されて慌てて動物病院にかけこむ愛猫家は多いようです。猫が仮病を使うなんて思いもよらないので、驚いてパニックになりながら動物病院にかけこむのも仕方がないですよね。
猫が仮病を使った時の仕草
では、猫が仮病を使うとどのような行動を取るのでしょうか?実際に仮病を使った時に見られる症状とはこのようなものがあります。
- 足を引きずるような歩き方
- 元気がないような態度
- 名前を呼んでもピクリとも動かずだるそうにしている
- 飼い主が見ている時だけ痛がるそぶりを見せる
- しんどそうにしているのにチラチラこちらの様子をうかがう
足を引きずるような歩き方などの分かりやすい仮病の態度から、注意をしてみないとわからないような態度まで様々な仮病を使います。こうしてみると、まるで人間の子供が仮病を使っている時のようですね。
しかし、猫がしんどそうにしているのが仮病なのか、本当に病気なのかは判断が難しいので少しでも様子がおかしいと思ったら念のため獣医師に相談してみると安心ですね。
診察をした結果、特に異状がないと診断が下りてから仮病を疑うようにしましょう。素人による自己診断によって、病気のサインを見逃すようなことだけはしないようにしてくださいね。
猫が仮病を使う理由
すねる
猫が仮病を使う理由としてもっとも多いのが、叱られたことにすねるという可愛らしいものです。イタズラをして叱られた直後に足を引きずるような歩き方を見せたり、急に元気がなくなったりするようです。すねて飼い主様を困らせようとしているのでしょうか?
気を引こうとしている
仮病を使う理由として次に多いのが、飼い主様の気を引こうとしてわざと体調が悪そうな態度を取ることです。体調が悪そうだったり、足を引きずるような歩き方をしていたら飼い主としては、大変だと愛猫にかかりきりになりますよね。
以前、病気をした時や、けがをした時に飼い主様が心配していつも以上に構ってくれたのを覚えていたのかもしれません。そのような理由から、仮病を使って飼い主様の気を引こうとしている可能性もあります。
怒っている
仮病を使うタイミングとしてよく耳にするのが、長期間家を空けた時や、忙しくて愛猫にあまりかまってあげられなかった時です。大好きな飼い主様と長期間会えなかったことが寂しかったのと、自分を置いていった飼い主様を恨めしく思って怒っているのです。
猫ちゃんによっては仮病を使うほかにも、餌を食べなくなったり、飼い主様が触ろうとすると威嚇をする場合もあります。そのような時は、根気よく接することで少しずつ元の関係に戻れますので、時間をかけて仲を修復していくようにしましょう。
暇つぶし
暇すぎて、とりあえず仮病を使ってみたという飼い主からすれば脱力してしまいそうな理由で仮病を使う猫ちゃんもいます。
暇だから足を引きずるような歩き方をして飼い主様を驚かせようと思っているのかはわかりませんが、ただなんとなく仮病を使ってみたかっただけで深い意味はないという場合もあるようです。
動くのが面倒
返事をしたり動いたりするのが面倒で反応が薄くなっている場合もあります。
この場合は猫自身も仮病を使おうと思っているわけではないでしょうが、あまりにも反応がなく元気がないように見える愛猫の姿に「どこか体調が悪いのでは?」と、心配になって病院に連れて行った結果、異状なしと診断されることもあるようです。
猫が仮病を使う時の対処法
愛猫の体調不良が仮病だとわかったら、どのように対処をすればいいのでしょうか?対処法はその猫の性格や、なぜ仮病を使うようになったかにもよって様々ですが基本的には2つの方法があります。
満足をするまでかまってあげる
飼い主に対して何か不満があったり、寂しい思いをしていたりするのが仮病の原因となっているのならば、満足をするまでたくさん遊んであげるのも良い方法です。
例えば猫じゃらしでたくさん遊んであげたり、たくさん抱っこしてナデナデしてあげたりと、とにかく寂しい気持ちを埋めてあげるように努めてみましょう。
足を引きずるような歩き方をしている猫でも、猫じゃらしを見たら我を忘れてピョンピョン飛び跳ねて遊んでくれるかもしれませんし、たくさん甘えさせてあげれば満足して仮病をつかうのを辞めてくれるかもしれません。
仮病を使って何とか気を引こうとしている猫ちゃんなら、これ以上ないくらいう~んと甘やかしてあげるのも一つの方法ですよ。
必要以上に構わず、普通に過ごす
足を引きずるような歩き方をしていたり、うずくまって痛がるそぶりを見せている猫。しかし、ヒトが見ていない時はフツーに歩くだけではなく小走りまでしちゃう猫ちゃんもいます。
そのような、ヒトが見ている時だけ仮病を使う猫ちゃんは、仮病を使うことで飼い主様がいつもより優しくしてくれるのがうれしくてそのような行動を取っている可能性が高いです。
猫ちゃんの気持ちもわからなくはないですが、そのような行動を放置していると何かと問題に発展するかもしれません。そのため仮病を使っていても普通に過ごして、あまりかまい過ぎないのも仮病を辞めさせる手段として大変有効です。
たくさんかまってあげるのか、逆にかまわないようにするのか、どちらの方法をとるかはその猫ちゃんの性格と仮病を使う原因によって使い分けるようにしましょう。
まとめ
猫が仮病を使うのは寂しかったり、かまってほしかったり、甘えたかったりと理由は様々です。しかしどのような理由があるとしても、仮病を使うのは飼い主様への愛情の裏返しということです。愛猫が仮病を使っていたら、イライラするのではなくギュッと抱きしめてたくさん甘えさせてあげてもいいのではないでしょうか?
20代 女性 匿名
良い勉強になりました。
ただ、考えてみると夕食を殆ど食べずにボーッとしていることがありましたので、もしかするとこれが仮病だったのかもしれません。
私は残った食事をサッサと片付けて明日の仕込みをしていたら、なぜか擦り寄ってきてご飯をオネダリしているようにニャゴニャゴ鳴いていましたが、ちょっと前に沢山残したばかりだからと思い果てしなく撫で撫でしただけ。
それからは出された食事を一粒たりとも残すことは無く、お皿を舐め回すような感じでキレイに食べています。
この鈍感なヤツには仮病が通じないと呆れられたのかもしれません。
20代 女性 匿名
疲れているのだろうと思い、構わずそっとしておきました。
翌日も元気無く静かにしていたので、心配になり動物病院に連れて行き診察室でキャリーバッグから出した途端に、ニャーニャー!と元気に大騒ぎ。
私:もしかしたら仮病ですかね。
お医者様:たぶん。
私:可能なら栄養剤でも注射してください。
お医者様:とりあえず注射する真似でもしてみましょうか。
お医者様の迫真の演技にパニック状態になる猫さん。可哀想ですが面白かったです。
女性 匿名
血液・便、その他にも色々と検査してもらいましたが、悪い所は見つかりませんでした。私的には仮病と言うより、心の病気なのではとも感じました。
結局、3日程入院しましたが、何も手当せずに見守りだけで、気が付くと復活してました。未だに謎です。
50代以上 女性 匿名