7つの理由と猫の気持ち
猫が舌を出しっぱなしする理由
- グルーミング疲れ
- リラックスしている
- 舌が出やすい猫の種類
- 運動のあとの息切れ
- 病気のサイン
この5つが猫が舌を出しっぱなしにする主な理由となります。猫達も人と同じように疲れから来るものや病気から来るものまで、舌を出しっぱなしにしている原因と理由があります。では一つずつ、その原因と理由を挙げていきます。
グルーミング疲れ
実は猫達はグルーミングに一日の1/3を費やしていると言われます。グルーミングする理由は、毛に付着した汚れを落とす為や、体温調整、保湿、気持ちを落ち着かせる為とグルーミングをしている状況によって様々あります。
またグルーミングの途中に呼びかけたりすると気を取られて舌を出しっぱなしにしている姿が見られると言われます。毎日行うグルーミングは猫達の生活の一部であり、少し疲れてしまう仕事なのかも知れませんね。
リラックスしている時
野生の血を強く残している猫達は、とても警戒心が強いと言われます。しかし人との生活によって信頼関係が築かれた飼い猫の場合、緊張が緩んで舌が出しっぱなしになることが多いようです。
また外に出る飼い猫より、完全な室内飼いの飼い猫の方が警戒心が薄くリラックスしやすいので「しまい忘れて」、舌を出しっぱなしにしている姿が良く見られます。
舌が出やすい猫の種類
舌が出しっぱなしになりやすい種類の例としては、スコティッシュ・ホールドや、エキゾチック・ショートヘア、ペルシャ猫、チンチラと言った鼻の短い種類で、犬で例えるとパグの様な品種に多いと言われます。
また他の猫でも高齢化によって歯が抜けてくると舌が出やすくなって来ます。
運動のあとの息切れ
猫も人と同じように激しい運動をすると息切れを起こして舌が出しっぱなしになる事があります。特に真夏の運動は、猫も熱中症を引き起こす恐れがあります。夏の間は夕方の散歩もアスファルトは熱くなっているので、朝の涼しいうちに散歩に行くことをお勧めします。
病気のサイン
猫は犬と違い、口を開けて息をしません。口を常に開けたまま息をしている時は口内の病気または、口内に異物がある恐れがあります。では猫達の口内には、どういった病気があるのか、次の項目にまとめましたのでご覧ください。
猫の病気のサイン、その対処法は?
口内炎
口内炎は下唇が腫れて舌が出っぱなしになったり、よだれが出ます。猫の口内炎には二つの種類があり「系統性口内炎」と「潰瘍性口内炎」に分かれます。
また原因がウイルスから起きる「系統性口内炎」の場合と、歯周病や歯肉炎が悪化した「潰瘍性口内炎」の場合で治療が変わるようです。他にも、外傷が口内炎に繋がることもあります。
歯周病
歯周病の場合、きつい口臭と痛みを伴うので口が開き、舌が出しっぱなしになることが多い様です。飼い猫から口臭がしたら、すぐにかかりつけの病院へ連れて行きましょう。
異物、腫瘍
口の中や喉の奥に異物がある場合、舌が出たまま閉じれないことがあります。口の中の異物で多いのは舌の根元に巻き付きやすい細い糸などです。また腫瘍の場合、徐々に大きくなるので口が閉じ難くなります。
骨格の異常
高い所から落ちてしまったり、事故に遭ってしまった場合、口周りの骨や筋肉に損傷を受けてしまい口が閉じれなくなることがあります。
呼吸系の異常
猫は基本、鼻で呼吸をしますが、心臓や肺の病気にかかってしまうと息苦しくなり、口を開けて呼吸をするようになります。
猫が舌を前に突き出して、浅く呼吸をしていた場合、呼吸系の病気の恐れがあります。飼い猫の呼吸に異常を感じたら、かかりつけの病院で受診してもらいましょう。
家で出来る異常の見極め方
猫が口内の病気にかかっているのか調べるには、まず猫が舌を出しっぱなしにしている時に口の周りに触れてみて下さい。猫が舌を引っ込めて、口が閉じられれば病気ではなく「しまい忘れ」です。
口の周りに触れてみても舌が出しっぱなしで、口が閉じれない時は病気の疑いがあります。異常を感じたら、かかりつけの病院に行き適切な治療を受けて下さい。
まとめ
猫が舌を出しっぱなしにする理由は、グルーミング疲れのしまい忘れや病気が原因と言うことが分かりましたね。
これで日頃、飼い猫を見ている飼い主様なら「舌が出しっぱなしの可愛い姿」と「舌が出しっぱなしになる病気のサイン」の変化が分かり、異常にもすぐに気付いてあげられることと思います。