猫が毛づくろいをするタイミングと心理
顔の行動で毛づくろい(グルーミング)をしますが、高いところにジャンプしようとして失敗したりした時に見せる毛づくろいはまた違った意味があります。
照れる、恥ずかしい
何かに失敗して、照れ隠しや恥ずかしいと言う気持ちからでる毛づくろいもあるのです。これを動物行動学的に「転位行動」と言います。
転位行動とは?
転位行動とは、その場にふさわしくない行動をするという意味です。猫だけではなく、ほかの動物や人間にでもある行動です。人はイライラしたら貧乏ゆすりをしたり、恥ずかしくて頭をかいたりする事が転位行動にあたるのです。
猫のあくびや爪とぎも転位行動のひとつと言われています。これらの事をする事で猫は気分を紛らわせ気持ちを落ちつかせようとしているのです。
猫が失敗した時に毛づくろいする理由
1.照れ隠し(恥ずかしい)時
台にジャンプをしてうまくのれずに落ちた時や、獲物をとれずに逃がしてしまった時にストレスを感じたり、誤魔化したりする事で出てしまいます。
2.びっくりした時
猫が、くつろいで油断してる時に大きな物音でびっくりした時や、猫同士が急に後から飛び掛ってきた時に驚いて気持ちを落ちつかせようと毛づくろいをします。
3.イライラしてる時
お腹が空いていてご飯をねだっている時にイライラする事で毛づくろいをしたりします。また、猫同士のケンカで、気持ちが高まってきた時に突然毛づくろいをはじめることがあります。
4.途中で中断させられた時
猫が気持ちよく寝ている所を邪魔されたり、行く所を遮られたりした時に転位行動をします。私の猫が、壁で爪をとぎ始めたら注意するのですが怒られた時に毛づくろいをしているのを見ます。
5.我慢する時
飼い主がしつこく撫でてきたり、抱っこが苦手な子が我慢している時に転移行動を見せることがあります。嫌いな人に無理やり何かをされると人間でもストレスになりますよね。また、外には行けずに窓に映る鳥などを見ている時にも我慢している事があるそうです。
まとめ
猫のグルーミングは、とても大切なことです。猫もストレスの中で生きているので『転位行動』をする事で心を落ちつかせて暖和させようとしているのですね。猫にとっての「転位行動は」、ストレスを上手くコントロールする手段だと言うことです。
我が家の猫はそれぞれに違う転位行動が見られます。毛づくろいする子や、爪とぎをする子といますが猫の性格にもよるのでしょうか。