猫が安心している時の仕草や行動
猫が安心している時の仕草1. 喉をゴロゴロ鳴らす
よく言われる猫の安心している仕草として、喉をゴロゴロと鳴らしているということがあげられます。猫は子猫の時に、母猫に自分の居場所を伝えるためや、安心していることを伝えるために鳴らす音であると言われています。
ただ、体の調子が悪い時や、気持ちを落ち着かせたい時、何か要求がある時にも発するとされているので、必ずしも安心しているからゴロゴロ鳴らすとは限りません。
猫がリラックスした状態で、ゴロゴロと喉を鳴らしていれば、猫は安心しているということになります。
猫が安心している時の仕草2. ふみふみ
猫が安心している時は子猫の頃の気持ちに帰っていると考えられます。この時ふみふみという仕草もあります。子猫が母猫のおっぱいを飲む時に、両前脚で交互に押すようにしている仕草です。
おっぱいを飲まなくなっても、毛布やクッションなど柔らかいものの上でふみふみをしている時は、子猫の頃の気持ちになって、リラックスして安心していると考えられます。
前足を動かす時に、グーパーグーパーと指を開いたり閉じたりしていることもあり、とても安心して良い気持ちになっているのでしょう。
猫が安心している時の仕草3. お腹をみせて寝転ぶ
お腹を見せて寝転がるのも、安心している仕草だと言えます。自分の弱いところを隠さずにさらけ出して、すぐに逃げたり走ったり出来ない体制でいるということは、危険なことはないと思っているということです。
猫が安心している時の仕草4. 香箱座りする
さらに、お腹を見せていなくても、香箱座りという体勢をしていれば、安心している時だと考えられます。香箱座りは、前足を体の下にたたんで足の裏を上にして座るので、こちらもすぐには動けない体勢のため、安心していると言えるでしょう。
猫が安心している時の仕草5. グルーミング
猫がお腹を見せてグルーミングしている時にも、無防備になりやすいので、安全な場所で、安心している時に行うと考えられています。
もちろん体を綺麗にする目的でする行動ですが、日向ぼっこしながらや、お昼寝の前などに、グルーミングをよくしていますね。そのような時は安心して、リラックスして過ごしていると考えられます。
グルーミングすることで、興奮した気持ちを落ち着かせている場合もあります。
猫が安心している時の仕草6. 尻尾をゆっくり左右に振る
体勢がリラックスしている時に、尻尾をゆっくりと左右に振ってたまに止める、といった仕草をしていれば、機嫌が良くて安心している時だと考えられます。
猫が何か考え事をしている時の仕草とも言われています。寝転んでいる時以外にも、猫が安心していることを確認することはできます。
猫が安心している時の仕草7. しっぽを真上に立てている
猫がしっぽを真上にぴんと立てている時には、嬉しい気持ちの時だと言われますね。飼い主さんの所に来る時に、しっぽをぴんと立てて近寄って来たりします。
また撫でている時にしっぽをぴんと立てている時には、飼い主さんのことを信頼して、近くにいることに安心していると考えられます。
猫が安心している時の仕草8. ヒゲが下を向いている
そして猫の顔つきからも、安心しているかどうかがわかります。猫は無表情ですが、ヒゲや耳を見ると、安心している時の様子というものがあります。
猫のヒゲの根元には神経が集中していて、わずかな振動や風も感じ取ることが出来ます。怒っていると、ヒゲが立って、ヒゲの先が前を向きます。ヒゲの先がやや下を向いていて、力が入っていない状態だと、安心している時と考えられます。
猫が安心している時の仕草9. 耳が前を向いている
同様に、猫の耳にも安心していることが見て取れます。緊張している時は色々な音を聞くために耳がピンと貼り、横を向いたり後ろを向いたりしますが、安心している時には耳に力が入らず、前を向いています。
安心しているときには、目もトロンとして、ゆっくり瞬きをしていることもあります。
猫が安心している時の寝相
- 猫が安心している時はお腹を見せて寝る
- 猫が安心している時は手足を伸ばして寝る
- 猫が安心している時は背中やお尻をこちらに向けて寝る
猫が安心している寝相 お腹を見せて寝る
猫が安心している時の寝相はお腹を上に向けた体勢をしているということは、安心しきって眠っているということです。
猫が安心している寝相 手足が脱力している
猫が安心している時、手も足もだらんと伸ばして力を抜ききっていることもあります。猫は安心して、ここで寝ても何も危険なことは起こらないと認識したということになります。
保護した猫がこんな寝相で寝ていたら、現在の環境で安心して過ごせている、ということです。もちろん、寝相には、暑い、寒いといった気候や猫の性格が表れます。
無防備で大胆な性格な猫であれば、お腹を見せて寝る傾向があるとは言えますが、やはり危険は感じておらず、安心していると言えるでしょう。
猫が安心している寝相 飼い主と寝る、背中を向ける
寝ているときに飼い主さんの布団に入って来たり、近くで寝る時にも、そこが安心できる場所だと思ったからでしょう。その際、猫が背中やお尻を向けているとすれば、さらに安心していると言えます。
背中やお尻を敵に向けるということは、襲われるかもしれないため、危険ですよね。飼い主さんを信頼しているからこそ、背中を見せて眠れるのです。
猫は眠っている時、野良猫であれば、お腹を下または横にして前足の裏を下につけ、何かあればすぐに動けるようにしています。
猫が安心する音
猫が好む音の傾向は、子猫が出す鳴き声と同じくらいの2,000から6,000ヘルツくらいだと言われています。
猫が安心する高い音
猫は男性の低い声を嫌い、女性の高めの声で、例えば赤ちゃんに話しかけるような声のほうが落ち着く、または安心するようです。
哺乳類が出す声に共通する音として、低い音やうなり声は、威嚇や恐怖、攻撃など良くないものを表すのに対して、高くてやさしい声は、喜びや興奮などの良いもの表すので猫も安心する音であるとされています。
高い音で猫が安心する理由
猫が高めの音や声を好むのは、子猫の鳴き声や親しい猫同士で交わすような音であり、喜びや安心を感じるからだろうと言われています。
猫が安心する音楽
猫が安心して、気に入るとされる音楽が作られていますが、猫が安心する音楽は、猫がコミュニケーションを取る時の声の周波数や、猫が安心するゴロゴロと喉を鳴らす時のテンポが使われているとのことです。
人間が猫に話しかける時にも、いつもより高い声に自然となってしまうことが多いのではないでしょうか。人間も自然と、猫が安心するような声を出そうとしているということになりますね。
猫が安心している時の仕草や寝相のまとめ
猫が安心しているときの仕草は、前足でやるふみふみやしっぽの動き、ヒゲや耳といったものや、ゴロゴロ音を出すといったもので確認することが出来ます。
猫が安心している時の態度は、お腹や背中といった、襲われては困るような部分をさらけ出している様子で、寝相も無防備になってしまうということになります。
保護した猫でも、お腹を見せて眠ったり、ゴロゴロと喉を鳴らしてくれたりするようになれば、環境に慣れてきてくれているということです。
安心している仕草や寝相からは、飼い主さんを信頼しているということが伺えますので、とても嬉しいものですよね。