猫の「喜び」を表す仕草や行動
猫は、人間のように表情筋が発達しておらず、豊かな表情を作り出すことができません。人間にクールな印象を与えてしまうのも、表情が乏しいことが少なからず関係しているでしょう。
しかし、猫にも感情があり、嬉しいときには猫なりの表現方法で嬉しさを伝えています。次に紹介する5つの仕草や行動には、猫の喜びが詰まっています。
1. しっぽをピーンと立てる
最も分かりやすい仕草として、「しっぽを立てる」が挙げられます。これはご機嫌な証です。例えば飼い主さんが帰宅した際に、しっぽをピーンと立ててトコトコと走ってくるのは、心から帰宅を喜んでいます。
一緒に遊んでいるときも、しっぽが立っている間は継続して遊び続けてあげましょう。
2. 立ち上がる
猫は気になるものに遭遇したときや、心から嬉しいと感じているときに思わず立ち上がります。主に短足系の猫が得意とするポーズですが、足の長さに関係なく立ち上がることができます。
よく立ち上がる猫は、嬉しさを伝えると同時に飼い主さんと喜びを共有しています。猫が立ち上がるという光景を目にすると、「なんて可愛いの♡」と感動するでしょう。喜んでくれる飼い主さんを見て、愛猫も嬉しいときには自然と立ち上がるようになるのです。
3. 目をキラキラさせる
何か嬉しいことがあったときに、魅力的なものと出会ったときは目を輝かせるでしょう。猫もそうなのです。楽しそうなおもちゃを買ってきてくれたときや、飼い主さんが遊びにつきあってくれる瞬間は目をキラキラと輝かせるのです。
4. ヒゲが動く
猫の気持ちはヒゲにも表れます。嬉しくてはしゃいでいるときは、ヒゲが前に動きます。これは興味津々でやや興奮している様子です。
子どもで例えるなら"キャッキャッ"と声を上げて、喜んでいるような感じでしょう。まるで獲物さながらに動くおもちゃを目にしたときにも見られます。
5. 「クルル」「プルル」と鳴く
猫は時々、「クルル」や「プルル」のような不思議な鳴き声を発することがあります。主にリラックスしているときに聞こえてくる、ゴロゴロ音とは一味違う鳴き声です。
飼い主さんと楽しく遊んでいる最中や、スキンシップを取っている最中にこの鳴き方をする場合は、「もう最高!!」と喜びを声にしているのです。
とはいえ、これは稀な鳴き方なので、聞いたことがない飼い主さんも多いでしょう。でもガッカリはしないでください。他の方法で喜びを最大限に伝えてくれているはずですから。
猫が喜ぶシチュエーション
猫はどのような場面で喜び、その嬉しさを先ほどのような仕草で伝えてくるのでしょうか?猫が心から嬉しさを感じるシチュエーションをいくつか挙げてみます。
- 自分の要求や気持ちが伝わったとき
- 飼い主さんが自分を気にかけてくれている
- 美味しいご飯を持ってきてくれる
- 遊んでくれる
- 毎日無事に帰ってきてくれる
相手に気持ちが伝わり、それを受け止めてくれることは、人間も猫も嬉しいものです。一見些細なことですが、毎日飼い主さんが大切に思ってくれることが猫にとっては幸せなのです。
まとめ
今日のねこちゃんより:バル♂ / ノルウェージャンフォレストキャット / 5kg
猫は人間のように言葉を話すことができません。でも、猫なりの手段で気持ちを伝えてくれています。しっぽやヒゲ、目の動きなどが多彩であることから、本当はとてもおしゃべりなのかもしれません。
愛猫の本音が知りたいときは、ボディーランゲージに注目して心の声に耳を傾けてみてください。