猫が怒る理由や仕草、対処法まで

猫が怒る理由や仕草、対処法まで

猫が怒ると全身の毛を逆立ててみたり、「フーッ!」と威嚇する声を出してきますが、猫が怒る原因って何だかご存知ですか?猫が怒りだす原因になる事を、飼い主さんなら知っておきたいところですよね。ここでは猫が怒るきっかけとなる事について詳しくお教えします。

猫が怒る時の仕草

全身の毛を逆立てる

毛を逆立てる猫

猫が怒るときの仕草としてまずあげられるのが、全身の毛を逆立てるというものです。猫が怒るときに毛を逆立てるのは、できるだけ体を大きく見せるためだといわれておりまるでタヌキのような姿になります。全身の毛とまでは言わなくても、尻尾だけが膨らんでいるときや下半身の毛だけが逆立っているときも怒る仕草だといえます。

独特の声を出す

猫が怒るときにみせる仕草は鳴き声にも現れます。通常であれば短い声で「ニャ」「ンニャ」といった愛らしい声を出しているのに、「シャー!」や「フーッ!」といった声を出すのは怒りを感じている証拠です。この怒るときに出す独特の声は、猫にとっての天敵である蛇の鳴き声を真似していると言われています。自分が怖いと思う動物に擬態して敵を追い払おうとしているというわけです。

尻尾を大きく左右に振る

犬の場合、尻尾を激しく振っているときは喜んでいる証拠であるため、猫も同じく尻尾を動かせば動かすほど喜んでいると勘違いしている方は多いのでは?猫の尻尾の動き方やそのときの状況にもよりますが、猫が尻尾を大きく素早く動かしているのはイライラしている、つまり怒るときに見せる仕草だと言えます。

あまりの愛猫の可愛さに思わずたくさん撫でてしまったり、望んでもいないのに無理矢理構おうとしたときに、尻尾を大きく振っていたら注意をしてみましょう。

イカ耳になる

イカ耳の猫

イカ耳とは、通常はピンと立っている耳がピタリと頭にくっつくように寝ている状態のことです。その耳の形がイカに似ているため、イカ耳と呼ばれているのです。もし、猫が耳をピタッと寝かせているのであれば怒っている証拠なのであまり近づかないようにしましょう。

瞳孔が開く

猫が怒る仕草は目にも現れます。猫の目は昼と夜で瞳孔の形が違うのですが、感情によっても変わります。その中でも怒るときの目の形は、真ん丸の黒目になります。黒目がちなので、人間の目から見ると可愛い!と思ってしまうでしょうが、実際は警戒心をむき出しにして怒りを感じている状態ですから注意をしましょう。

猫が怒る理由

びっくりした猫

ビックリしたとき

音に驚くのはもちろん、突然知らない人が入ってきたり、想定していない出来事が発生すると警戒心の強い猫は恐怖を感じるのと同時に怒りを感じます。そのビックリする原因が飼い主様を初めとした人間だったとわかったらなおさらです。

「驚かせやがってこの野郎!」と、ビックリしたことに対して怒るだけではなく警戒して近づかなくなる可能性も。平穏が大好きな猫ちゃんですから、できれば猫を怒らせないように普段からビックリさせないようにしましょう。

自分に害が及んだとき

自分を攻撃してくるもの、不快にさせるもの、驚かせたものなど、自分に害を及ぼしたものに対して怒るのは猫に限ったものではありませんよね。自分に害を及ぼしたものに、怒りを覚えるのは人間も猫も同じです。猫に不快な思いをさせたり、痛い思いをさせないようにしましょう。

痛いことをされたとき

猫に限らず動物は痛いことが大嫌いです。そのため、自分に痛い思いをさせた人に対して怒るパターンはとても多いようです。その痛い思いをさせられたことが、わざとじゃなかったとしても、痛いという結果がある以上、怒りを感じるのは当然だといえるのかも。

天敵があらわれたと思った時

猫は不意打ちをくらうと、やはりびっくりして怒ることがあります。猫が知らないうちにキュウリを置いておくと、振り返りざまにびっくりしている猫の動画が話題となりました。これはキュウリを天敵の蛇だと思ってしまったのが原因のようですが、このことからも分かるように猫は不意に何かが起こることがとても苦手で、驚きと恐怖で毛が逆立ち戦闘態勢に入ってしまうのです。

子猫に危害がありそうな時

猫を始め動物は我が子を守ることに必死です。出産後の猫はとにかくピリピリして、我が子を一生懸命守ります。子猫の身を守るための猫の本能なので接し方にも注意が必要です。

子供が近寄る時

猫は基本的に人間の子供が苦手です。突然触ってきたり大きな声を出したり、猫にとって苦手な行動を容赦なくしてくるので、子供に対して怒ることがあります。お子様のいる御家庭では、お子様にも猫にも罪はないので飼い主さんが責任を持って監視することが必要です。

独占したい時

猫を多頭飼いしている場合によく見られますが、猫は物の奪い合いのときに威嚇のために怒ります。また、新参者が現れたときに飼い主さんの愛情を独り占めしたいがために怒ることがあります。

怒る猫への対処法

猫の群れ

怒りの対象を排除する

猫が怒るときは、必ず何かの原因があります。その原因を探り、排除することで怒りを抑えることができます。怒りの対象は、何かのきっかけや、侵入者、トラブル、痛いと感じることなど様々なものがあります。もし、怒る仕草を見せていたらその原因を探り排除をすることから始めましょう。

そっとしておく

猫が怒る仕草を見せるからといって、焦って撫でたり抱き上げたりするのはよくありません。というのも怒る仕草を見せている猫ということは、極度の興奮状態で周りが見えていない状況です。そのような猫ちゃんにむやみに手を出すと攻撃をされて怪我の原因となる場合も。

そのようなトラブルを引き起こさないためにも、猫が怒る仕草を見せていたら下手に手を出さずにそっとしておくようにしましょう。

隔離をする

怒りで我を忘れている猫ちゃんに対しては、お部屋を隔離するというのも1つの方法です。猫は怒ると自分の感情が先行してしまい、何がなんだかわからなくなってしまうことも。そんな猫ちゃんに声をかけたり、触ってしまったら余計にパニックにさせてしまうだけではなく、目に入るものは全て敵!と、思われてしまう可能性もあります。

そんな猫に対する有効な対処法はお部屋を隔離して落ち着くまで一匹だけにするという方法です。猫も一匹になれば徐々に冷静さを取り戻してくれます。ぜひ、猫が怒る仕草を見せたらすぐにお部屋を出て隔離してみることを試してください。

すぐに怒る猫の病気

毛を逆立てる猫

猫がすぐに怒る、何だか前より怒りっぽくなった、理由もなく怒りをあらわにするようになった!そんな猫ちゃんは激怒症候群という病気になっている可能性があります。激怒症候群とは、近年注目を集めている病気で飼い主様や同居猫に対して何のきっかけもなく突然怒る仕草を見せる病気です。

日本では「突発性攻撃行動」とも呼ばれており、症例も少なくまだまだ謎に包まれている病気です。しかし、現在では脳神経系の異常が関係しているのでは?と言われています。いわゆる「てんかん発作」の可能性があるということです。

いずれにしても、突然怒る場合や、怒る理由がわからないというときは、病気の可能性を考えて獣医師に相談をするのもありかもしれませんね。

猫が怒る時についてまとめ

人に撫でられる猫

猫は怒ると毛を逆立てたり声を出したりして、体全体で怒りを表すのでとても分かりやすいです。でも、猫が一度怒ると怒りの原因を排除してやらないと収まらず、猫にもかなりストレスがかかります。ここで御紹介した猫が怒る原因を参考にして、猫が怒ることでのストレスも減らしてあげましょう。

投稿者

女性 まかろに

猫ちゃんがお怒りモードのときは、はたから見ていても迫力がありますよね。
飼い主さんですら、飼い猫を怒らせてしまい引っ掛かれた〜なんて人もいますよね。飼い猫であれば、気難しい性格じゃない限り引っ掛かれる事はあまりないと思います。
猫ちゃんにとって嫌なポイントって結構たくさんあるので、これを気に何をすれば怒らせてしまうのか頭に入れておきたいと思います。
音に驚いたり、急に目の前に現れた場合怒らせてしまう事があるんですね。
大きな音に関しても猫は苦手にしてるので、怒ってしまうのは無理ないかもしれませんね。
出産後の猫に関しては、猫含めて動物全般が妊娠中〜産後や赤ちゃんを育てている間は、ちょっとした事で警戒しますし、ピリピリしやすいと思います。
産後に関しては懐いている飼い主さんにでさて攻撃的になってしまう猫ちゃんもいるので、これは本能なのでそっと見守ってあげましょう。
多頭飼いの場合も遊びの延長?の威嚇から、本気でお怒りモードになる子もいますよね。特に先住猫が新入りちゃんを、警戒し唸ることもしばしばとお聞きします。多頭飼いでの猫だんご姿(猫同士が丸まってだんご状態な様子)は、相性が悪いと難しいです。
徐々に仲良くなれるように工夫するしかないですね。
猫が怒っているときは声や態度や表情や仕草に現れやすいので理由は分からなくとも、怒ってる!と言うのは分かりやすいですよね。
引っ掛かれたり噛まれたりする場合もあるので、怒っているときはそっとして置くのがベストかなと思います。
トリマーをしている親戚が、猫のトリミング中に噛まれてしまい、、その日のうちに病院で注射などの処置を受けたのですが、腕がパンパンに腫れてしまったそうで・・噛まれたり引っ掻き傷は残りやすいので注意です!
獣医さんって結構腕に傷がある場合が多いのですが、わんちゃんよりも猫ちゃんに引っ掻かれたり、噛まれたり?する場合が多いそうです。

なるべくストレスをかけずに穏やかを心がけたいですね。

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