猫がうるさい時の理由
猫がうるさいのは,飼い主に対して何かをしてもらいたいときです。
トイレをキレイにしてもらいたいとき
猫はキレイな環境を好みますので,トイレが清潔でないと「キレイにしてほしい」と,うるさいくらいに鳴いて催促する猫もいます。中には,トイレが汚れていると感じたら,ガマンをしてトイレじゃない所で粗相をしてしまう猫がいます。万が一粗相をしてしまっても,決して悪意があるわけではありませんので,感情的にならずに「トイレはここじゃないよ」ということを躾(しつけ)として伝えてあげましょう。
お腹がすいて御飯が欲しいとき
猫がうるさい理由として,一番多いパターンが「御飯が欲しいときに鳴く」ことでしょう。キャットフード専用の器やお水の容器が空かどうかと,お腹をすかせているのかどうか確認して,御飯を欲しがるようなら御飯をあげましょう。もし,何匹も猫を飼っている家なら,御飯にありつけなかった猫もいる可能性があります。状態を見て御飯を用意します。
猫がストレスを感じているとき
猫がうるさいときはただ構ってもらいたいだけではなく,ストレスを感じている可能性があります。
- 飼い主が仕事などで家を空けがちにすることが多い
- 室内におもちゃやキャットタワーなどの興味を持てるものがなくて退屈
- 見たこともない人が室内に入ってくる
ふだんなかなか家にいられない人は,家で過ごせる時間があるときに猫と一緒に過ごしてコミュニケーションを図りましょう。そして,留守にしてしまうときは猫が飽きない工夫をします。キャットタワーやキャットウォークなどを設置する,おもちゃを幾つか用意して至る所に置いておけば,猫は気が向いたときに遊ぶことができます。
また,猫は本来警戒心が強いために,室内に見知らぬ人が遊びに来るだけでもストレスとなります。できるだけ日常生活の中で,ストレスを上手に発散できるようにしてあげます。おもちゃで遊んであげる,猫だけが行ける空間を作ってあげるなど,リラックスして過ごせる環境を整えてあげましょう。
猫がうるさい時は恋をしているから
猫がうるさい理由は発情期を迎えている可能性があります。日中だけではなく夜にも大きくてふだんよりも高い声で鳴くため,この時期が過ぎるまでは猫のうるさい鳴き声が続くことになります。もし,子猫を持つ予定がない場合,猫を去勢,又は避妊手術を受ければ鳴き声はなくなります。猫がうるさいといわれる発情期は,通常年に2回くらいは訪れます。
猫がうるさいのは飼い主と会話をしたいから
猫がうるさい理由には,子猫のうちから飼い主が頻繁に語りかける環境で育った場合,よく話す猫に成長することがあるといわれています。猫は本来の気質(きしつ)以外に,飼い主が与えた環境次第で性格が決まります。
特に要求がなくてストレスも感じていないようなら,ただ会話がしたいという場合もあるようですが,何を言っているのかよく分からないために猫はうるさいと感じているだけです。そういうときは,耳を傾けるだけで違いますので聞いてあげます。
相槌(あおづち)を打ったりすると落ち着きます。猫がうるさいのには理由がありますので,何を要求しているのかある程度把握できるように,ふだんから様子を見ておきましょう。
猫がうるさいのは朝や夜に多い
猫がうるさいために,困るというケースもあります。しかもそれが,夜や朝の時間帯であれば,近所からうるさく思われていないか心配になることがあります。なぜこの時間帯になると,猫がうるさいのでしょうか。
猫が特定の時間帯に鳴く理由
猫には朝方の時間帯に起きて,日が昇る前に獲物を狩る本能を持っているため,朝早い時間帯に鳴いてしまうことも習慣なのです。また,夜に鳴くのは,幾つか理由があります。
外へ行きたい
猫は夜行性ですので,夜の時間帯に「外に行きたい」と要求してうるさいくほど鳴くことがあります。しかし,猫の要求通りに外へ出してしまうと,「鳴けば出してもらえる」と誤解してしまいます。また,出してほしいと猫が鳴いたときに,なだめるつもりで背中をナデナデするのは「鳴いても大丈夫」と間違えて覚えてしまいます。この場合は「無視」が一番です。時間はかかりますが,「鳴いても出してもらえない」と分かるまで続けます。
夜に元気になる
猫は夜行性ですから,夜になれば元気に走り回るというのは珍しいことではありません。猫にとって夜うるさいのは当たり前にしても,一緒に暮らしている人間にとってはなかなか寝付けないため,かなり困ってしまいます。人間がぐっすりと寝られる環境にするには,昼間など夜以外の時間帯にいっぱい遊ぶと良いでしょう。夜の眠りたい時間に鳴いたからと構ってしまえば,それを覚えてしまう可能性があります。
猫が鳴き止まない場合は別の部屋で寝てもらう
飼い主と猫が同じ寝室で寝ていて,猫が夜になると鳴くようなら寝室を別々にした方が良いです。それでも鳴いている可能性は高いものの,明らかに鳴き声が遠くなりますので,眠れないほどに猫がうるさいということは,ないでしょう。さらに,猫も「どんなに鳴いても構ってもらえない」と分かれば,いずれはおとなしくなるでしょう。
室内の温度に不満がある
猫がうるさいとき,場合によっては無視をする,寝室を別々にするなどの対策をしても鳴くようなら,室内の温度が低くないかチェックした方が良いです。室内の温度が暖かいなら猫は寛(くつろ)ぎます。
子猫は大人の猫よりも鳴く
もし飼い猫がまだ子猫なら,寂しさから夜中に鳴き続けるケースがあります。しかし成長するにしたがって家に慣れてきますので,だんだん鳴かなくなってくるでしょう。しかし,鳴く習慣がなくなるかどうかは個体によって違ってきます。
猫がうるさい時に関するまとめ
猫がうるさいときは,何かをしてもらいたいときや話を聞いてもらいたい,発情期を迎えているなど様々です。しかし中には,体調が悪いことを訴えるために鳴いていることがありますので,「いつもと違う」と感じたら,獣医にかかることが重要です。猫が何を伝えようとしているのか少しでも分かるように,ふだんの様子を見る習慣をつけておきましょう。