猫の妖怪…世界中にいる猫にまつわるモノノケのお話

猫の妖怪…世界中にいる猫にまつわるモノノケのお話

猫といえば、古来不思議なもの=妖怪、モノノケのひとつとして扱われることが多々あります。猫が妖怪に見られるのは、その不思議なルックスと生態からでしょう。今回は夏にピッタリ!?の、世界中に存在する猫の妖怪についてご紹介します!

猫の妖怪

黄色い目の猫の顔

猫にまつわる妖怪のお話は、当然ながら日本に限ったことではありません。猫は日本以外の様々な国においても摩訶不思議な存在、時に恐ろしかったりもする存在として多々扱われてきました。そこには思わずクスッと笑ってしまうようなお話から、猫好きなら憤りを感じ得ない理不尽なお話まで、その内容は実に多岐にわたります。そんな猫のモノノケ、猫の怪にはどのような妖怪たちがいるのでしょうか?

世界の猫の妖怪

怒っている猫

猫又(日本)

一見普通の猫に見えるものの、その尾が二股に分かれている妖怪。いわゆる化け猫とは区別が曖昧ではありますが、猫又は年を重ねた猫が妖力を得て変化した妖怪としていわれています。

猫又が人に呪いをかける時、猫がまたいで呪いをかけることから、猫又という名前がつきました。猫又は踊り好きの妖怪で、手ぬぐいをかぶって仲間を誘い、踊るシーンが出てくる民話が数多く存在します。

山猫(日本)

主に宮城県網地島、島根県太田市、東京都八丈島などに伝わる猫の妖怪。場所により多少の違いはありますが、猫がある一定以上の重さになると山猫に変化し、山の中で歌を歌ったり、木を伐るような音をたてたり、さらには相撲をとったりと、様々な怪異をもたらすといわれています。また人間の紳士に化けて木の葉のお金を使うなど、昔話に出てくるタヌキのような言い伝えが残っているところもあります。

ベータラー/ヴェータラ(インド)

非常に大きな、赤毛の猫の妖怪。ヒンドゥー教に伝わる餓鬼の一種。墓場に住み着くシヴァの眷属ともいわれており、夕暮れ時にはシヴァとともに破壊のダンス(ターンダヴァ)を踊るとされている妖怪です。

また、ベータラーは死体にいたずらをするため、死体がくしゃみやあくび、時には笑いだすようなことがあったら、それはこのベータラーの仕業だといわれます。さらにこのベータラーの姿を見たものは、9ケ月以内に死ぬともいわれています。

金華猫(中国)

金華地方に伝わる猫の妖怪で、人に飼われて三年経過した猫が月の光の精気を吸収、金華猫に変化するといわれています。山の奥深くなどの地下や穴のようなところに住み着き、夜になると姿を現し、美青年や美少女に化けて異性をたぶらかす妖怪。また、この伝説が残る金華地方では茶トラ猫がこの金華猫に変化しやすいと信じられており、この地方では皆金華猫は絶対に飼わないともいわれています。

マンティコア(エチオピア)

赤い毛皮にコウモリのような翼、サソリのような毒針がたくさんはえた尾、さらに鋭い牙と人面ライオンの姿をした恐ろしい妖怪。マンティコアの食欲は際限がなく、その食欲は一国の軍隊を食い尽くすとまでいわれるほどです。

そもそもは古来アジア各地に生息するベンガルトラの別称でしたが、人を襲う、トラの恐ろしいイメージが一人歩きをして、このような異形の妖怪として扱われるようになりました。

猫の妖怪は現代でも人気

睨んでいる猫

以上、古くから伝わる猫の妖怪についてご紹介しましたが、猫の妖怪は現代でも主に子供達に人気のアニメの登場キャラクターになって数多く存在しています。時代は変われど、やはり現代の猫の怪たちも、古くから伝わる猫の怪たちのように不思議な力をもち、いずれも妖怪のような存在として登場するものばかり。

ただ古来の猫の妖怪たちと違うところといえば、古来の猫の妖怪たちが人間に怪異をもたらしたり、何かしらの恐怖を与えたりするような存在であることが多いことに対し、現代の猫の妖怪たちは人間に対して非常にフレンドリーなものが多いということでしょうか。

猫の妖怪に関するまとめ

ソファーで伏せている猫

猫の妖怪についてまとめてみましたが如何だったでしょうか。人間に身近な動物は数多くあれど、猫ほどたくさんの伝説や逸話が残る動物は、そういないのではないでしょうか。時に人の癒しの存在として、時に畏敬の念を抱かせる妖怪のような存在として、その内容は様々ですがその時代、または国や地方によって、非常に身近で常に注目される存在であったことは間違いないのではないでしょうか。

ここ数年、日本では近年稀に見る猫ブームが巻き起こっているとして話題に取り上げられることも多くなり、実際に新しく猫を家族としてお迎えした方も多いとは思いますが、可愛い愛猫が猫の妖怪に変化しないよう(?)たくさんの愛情を注いで、充分に可愛がってあげてくださいね。

投稿者

20代 女性 めろん

猫にまつわるお話って多いですよね。
日本だけでなく、世界中でも猫にまつわるお話は多く今も昔も猫が人と関わっているからなのかなぁと思います。
猫又や山猫は有名ですね、国内ではアニメや漫画などにモノノケの怪などか登場するものも多いので自然と皆さんなんとなくは耳にしたりとイメージは沸きますよね!
ゲゲゲの鬼太郎のネコ娘なんかも猫のモノノケですよね、一応人間と妖怪のハーフなんだそうですが、ネコ娘なんかは皆さん知っている方も多いんじゃないでしょうか。
史実に基づいた感じで登場するキャラクターもいれば、そうでもないキャラクターもいて、勘違いしたりイメージの受け取り方が変わりますよね。
モノノ怪などを調べたり詳しく知りたいなら、書籍を読んだ方が史実に基づいて書かれている事が多いので良いんじゃないでしょうか。
モノノケ以外にも、三毛猫ホームズや猫が出ているドラマや映画なんかも結構ありますよね♪
投稿者

女性 ケロキ

猫は人間にとって身近な動物なので、物語や言い伝えなどにも良く登場しますね。妖怪なので怖いイメージもありますが、踊ったり歌ったりと陽気な部分もあることが意外でした。やはり昔から「猫はかわいい」と思う人が多かったということなのでしょうか。ですが、猫は場所や周りの明るさによっては怖くも感じますよね。「かわいい」「きれい」と「怖い」という雰囲気を持っていることも猫の妖怪が生まれたきっかけなのかなと感じました。色々な地域に猫の妖怪の話がありあますが、自分の地元にも猫の妖怪にまつわる話があるか気になりました。現代でも猫をモチーフにしたキャラクターが多いですよね。未来には新たな猫の妖怪が生まれているかもしれませんね。
投稿者

40代 女性 ころちゃん

猫ちゃんは、よく妖怪の話にでてきますね。海外の猫ちゃんの妖怪はすごくリアルで恐ろしいですよね。怖いです。
日本の言い伝えられられる妖怪のお話は意味があるものが多いですよね。猫ちゃんの尻尾が2本ある妖怪は、聞いたことがあります。猫又というのですね。
他には、山のなかで歌を歌ったりお金のかわりに木の葉を払うとかその妖怪の名前は山猫というのですね。ふしぎですね。
猫ちゃんは、亡くなってからの怨霊の話が出たりもするほどですものね。猫ちゃんは、少し気を悪くするでしょうね。
でもわたしの中で猫の妖怪というととなりのトトロのネコバスです。あんなに夢があって優しかったらいいなと思います。やはり顔は口が大きめで、不思議な感じですね。 
投稿者

40代 女性 はなこ

猫又は、昔の本で知ってとても、怖い妖怪だなと思い興味を持ちました。
人に呪いをかけるときに、またぐということがとても、怖く感じました。
猫ちゃんの妖怪はよく、出てきますが世界中に色んなお話が存在しますね。
どんな、妖怪も悪さはしますが残酷ではないことが多いので、妖怪百科みたいなものをよく、読んでいました。

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