眠り猫について その意味と日光東照宮に隠れたトリビア

眠り猫について その意味と日光東照宮に隠れたトリビア

豪華けんらんな世界遺産、見事な色彩と彫刻で彩られた日光東照宮。その見事な彫刻には様々な動物たちがモチーフにされていますが、中でも有名なのが猫をモチーフにした「眠り猫」。今回はこの眠り猫にスポットをあててご紹介します!

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眠り猫とは?

日光東照宮の眠り猫

眠り猫とは日光東照宮の回路にある建築装飾彫刻作品のことをいいます。日光東照宮の建物にはさまざまな動物の彫刻が見られます。その中でも猫好きの中で有名な「眠り猫」は文字通り、眠った猫の姿を彫刻したもの。

なんでも眠り猫は踏ん張るような体制で眠っているため、徳川家康を守るために寝たふりをしながら、敵が襲ってきたときにいつでも飛び掛かれるように待機していると言われています。また、眠り猫は国宝指定を受けているほどの、大変有名で高貴な彫刻です。

眠り猫の大きさ

遠くから見た眠り猫

眠り猫の写真を見るとかなりの大きさがあるように見えますが、実はとても小さく可愛らしいサイズです。その大きさは頭からお尻までの長さが20cm程。写真で眠り猫を見ると大きく感じてしまうため、現物を見ると「あっ、これなんだ」と拍子抜けしてしまう人も多いのだとか。

眠り猫がある場所

日光東照宮

眠り猫はサイズが小さいため、現地に行っても見逃してしまうのでは?場所もわからなければ見つけることもできないのでは?なんて心配をされている方はご安心ください。実は眠り猫の場所は現地の案内板にちゃんと記載されているため、すぐに見つけることができます。ただ、日光東照宮の彫刻はとても華やかで、大きなものから小さく細かい作品まで数多くあります。

そのため、案内板を見ないと見逃してしまう可能性は十分にありますので現地に着いたら眠り猫の場所を確認しましょう。ちなみに場所は、東回路の出入り口部分の蟇股(かえるまた)に彫られていますので目を凝らして探してみてくださいね。

眠り猫に隠された意味

眠る雀

眠り猫に隠された意味とはズバリ「平和」です。眠り猫の彫刻の裏側には猫を天敵とする雀が彫刻されています。猫のすぐ後ろに雀なんて、何だか危ないな~。猫が食べてしまいそうだな~。なんて思った方もいらっしゃるでしょうが、これこそが眠り猫に秘められた願いなのです。

猫は雀にとっては天敵ですが、眠っているのであれば天敵にはならない。つまりどんな天敵でも居眠りをしているならば共存できる、敵も味方も安心して暮らせる世界、そんな平和への願いが込められていると言われています。

また、猫は警戒心が強い動物としても知られているため眠り猫を彫刻することで「猫ですら安心して眠りにつける世の中の到来」という意味も込められているのだそうです。「強者である猫が眠っているときに安心して生活できるスズメのように、弱者が安心して暮らせる世の中であり続けるように」という切なる願いが込められていると考えると、何だか感慨深いですね。

眠り猫の伝説

眠り猫にはさまざまな逸話や伝説がありますが、その中でも有名なのが眠り猫は「禅を極めた猫」であるというものです。猫というのは全国各地、様々な場所で彫刻をされたり飾りのモチーフにされている人気の動物です。しかし、その猫の姿はほとんどのものが獲物を狙っていたり、招き猫のように愛嬌のある姿で描かれています。

しかし、日光東照宮の眠り猫は静かに眠っている姿。つまり、他の猫達は餌に飛びついたり遊んでいたりするのに、この眠り猫だけがジッと眠っているということです。これは禅を極めた猫であり、徳川家康を守るために眠ったふりをして護衛しているためだと言われています。

また、眠り猫はその昔は眠っておらず目を開けていたという、嘘のような伝説も残っています。どこか不思議な眠り猫の逸話や伝説、それこそが眠り猫の魅力となっているのかもしれませんね。

眠り猫の作者

眠り猫の作者とされる「左甚五郎」にも不思議な逸話があります。この左甚五郎とは、全国各地に様々な素晴らしい彫刻作品を残した名匠なのですが、この左甚五郎の作品と言われる作品の制作期間は安土桃山時代~江戸時代後期までと300年近くにも及びます。いくら長生きだとしても、300年も生きている人はまず存在しませんよね。

さらに、左甚五郎の作品は全国で100ヶ所近くに存在しているようです。このことから左甚五郎とは、一人の彫刻家を示しているのではなく腕のよい彫刻家の代名詞ではないのか?とも言われています。また「左甚五郎が彫った彫刻には魂が宿るため夜な夜な動き出す」「左甚五郎という人物は存在していない」などのうわさが広まったのだとか。そんな左甚五郎にはこんな面白い伝承もあります。

「昔、左甚五郎が旅をしていたところ山奥にある一軒の家に迷い込んだ。その山奥の一軒家で暮らしていた老婆は左甚五郎の彫刻のあまりにも立派な出来栄えに感動をし、日光東照宮の建築に携わるように勧めた。こうして左甚五郎は日光東照宮の彫刻を手掛けることになった。しかし、左甚五郎が彫った猫はあまりにも立派で夜な夜な抜け出してはイタズラをするようになった。そこで、左甚五郎は猫の眼を塞ぎ眠り猫にしたそうな」というものです。面白い伝承ですねよ。

日本全国の神社・寺院にある猫の彫刻

日本全国にある神社・寺院には眠り猫以外に猫の彫刻がないわけではありません。むしろ身近な動物の中ではモチーフとして多く取りあえげられている方ではありますが、そのほとんどは獲物を狙っている姿、あるいは招き猫のようなキャラクター性を加味してあるものが多くあります。

眠り猫の、丸くなりすやすやと眠る姿は見慣れた姿ではありますが、こうした彫刻としては非常に貴重なものなんですね。

まとめ

眠り猫のある神社

日光東照宮といえば陽明門が有名ですが、つい先日長い間の修理を終えてきらびやかな姿が公開されました。青々とした木々に囲まれた日光東照宮、眠り猫をはじめとした、可愛らしい動物たちの彫刻探索がてら、広い境内をのんびりお散歩に出掛けてみてはいかがでしょうか。

投稿者

10代 女性 匿名

とても参考になりました。
分かりやすかったです。
雀が眠り猫の後ろにいるなんてしりませんでした。
今度、日光にいくので確認してみます。
ありがとうございました。
投稿者

女性 匿名

私の猫は、私の足で爪とぎをしてきます。
皆さんも猫ちゃん、やっていますか?
また、チンゲン菜もたべます。

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