保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」5周年!殺処分減少も経営・人員問題に課題

保護犬猫マッチングサイト『OMUSUBI』とは?

『OMUSUBI(お結び)』は、株式会社PETOKOTOが運営する国内最大級の「審査制保護犬猫マッチングサイト」です。

2016年にリリースされ、2021年12月で5周年を迎えました。5年間で譲渡数累計1,300件を超える実績があります。

コロナ禍でリアルイベントの開催が難しくなったこともあり、オンラインでの譲渡のニーズが高まったことも利用者が増えた要因のひとつです。

登録団体もコロナ禍以前と比べて70団体以上が増加し、現在は全国240の団体が保護犬猫が新しい家族と出会えるように『OMUSUBI』を活用しています。

登録申請も増え、現在の会員登録数は3.8万人にのぼります。

『OMUSUBI』の特徴として、相性診断をして一生付き合う家族を決められるという点があげられます。

ペットの衝動買いによるミスマッチによる飼育放棄に至るということがないように、会員は事前に6つの質問に答えて犬猫との相性度をチェックできます。

一緒に暮らしていくうえでペットとの相性は大切です。ライフスタイルや好みに合った犬や猫と出会える確率が高まるので、犬猫にとっても飼い主にとってもメリットが大きいです。

保護団体へのアンケート調査の結果

『OMUSUBI』は5周年にあたって保護団体へのアンケート調査を実施しました。その結果、5年間で保護犬、保護猫を取り巻く状況が「良くなった」と回答した団体が全体の70%にのぼりました。

保護動物の存在が広く認知されるようになったことや行政との連携がとれるようになったことがその理由とされています。

一方で、コロナ禍でペットを飼い始め飼育放棄する事例が増加していることを問題視し、状況が「悪くなった」という回答も寄せられました。

また『OMUSUBI』が力になれている点についてのアンケートでは、「里親募集掲載」「登録団体向けの寄付企画」「ネット、SNSでの拡散」が多く選ばれています。

『OMUSUBI』と社会全体の今後の方針

犬猫の殺処分数は徐々に減少している傾向にあるといわれています。しかし猫が野外で死亡してしまうロードキル数は多く、悪質な事業者による不適切な飼育や繁殖などの問題もあり、ペットを取り巻く社会問題は山積みです。

もっと認知を拡大して殺処分ゼロを目指そうという動きもあります。

『OMUSUBI』では譲渡活動だけでなく、保護団体が経済や人員的に逼迫するケースを考慮して保護活動のサポートも必要となると考えています。また社会全体で命を尊重・支援する仕組みづくりも重要だと捉えているそうです。

▼『OMUSUBI』公式サイト
https://omusubi-pet.com/