【南ア】ケープタウンの動物飼育条例が改正に!犬猫などのペット全般の去勢・避妊が義務に

動物飼育の規則が、より全体的に明確化

南アフリカのケープタウンで先ごろ「改正動物飼育条例」が公布されました。

これは、2010年に公布されたペット飼育および他の動物の福祉に関する指針「動物条例」に代わる条例となります。

今回の改正条例は、動物の飼い主やブリーダー、一般市民を対象に、ケープタウン市内のあらゆる動物に必要なケアについて、より総合的に明確な指針を示すものです。

安全・保護ポートフォリオ委員会のムズワク・ヌカバシェ委員長によると、これまでの条例には「特定の条件下での避妊・去勢義務」の条項が含まれていましたが、改正後の条例には「全般的な避妊・去勢義務」の条項が加えられているとのこと。

今後は条例の規定に準じて免除されない限り、「すべての飼い犬・飼い猫の避妊・去勢が義務」となるため、市は業務手順書ができ次第免除申請の詳細を公表する予定です。

ちなみに、避妊・去勢の免除規則として条例には「ブリーダーまたは飼い犬・飼い猫の去勢・避妊を望まない者は市に申請の上許可を得なければならない」と記載されています。

その他にも様々な項目が改正に

今回の改正条例では、適用範囲としてブリーダーや飼育場の他に、トリミングサロンやペットデイケア施設、ペットホテル、動物福祉分野の従事者が加えられました。

さらに、動物を飼育する際の衛生基準や、「宗教、文化、儀式あるいは食用を目的とした動物の飼育および屠殺」に関する指針も含まれます。

また、闘犬に関する条項や、蜂などのその他の動物種の飼育に関する指針も追加されました。

今回の公布を受けて、市は動物福祉部門と協働で改正条例の内容について一般市民の啓発を行っていく予定です。