「黒猫にまつわる迷信」が原因?エストニアの保護猫シェルターで黒猫に里親が見つからない事例が多数

里親が見つかりづらい黒猫は何年間もシェルターに留まることに

エストニアの動物シェルターでは黒猫の里親が見つかりにくく、黒猫はシェルターに長く留まることが多いそうです。

先日も地元メディアで、エストニアのウォルにあるシェルターで暮らす黒猫カリに、里親が見つかるまで9年もかかったことが報じられました。

もう里親が見つからないのではないかと諦めかけた矢先、ようやく引き取り手が見つかったそうです。

三毛猫は金運を引き寄せるという迷信もあることから、シェルターに長くとどまることはありません。

一方で、黒猫や黒白猫は里親が見つかりにくく、エストニア国内のシェルターでは現在90頭以上の黒猫が里親を募集しています。

エストニアで6つのシェルターを運営する、非営利団体「Varjupaikade MTÜ」のスポークスパーソンAnni Anete Mõisamaaさんは、「黒や黒白の猫がシェルターに長く留まり引き取り手がなかなか見つからない理由が、エストニア人が信心深いことにあるのではないか」と考えたそうです。

黒猫が道路を横切ると悪いことが起きるという迷信を、多くの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。

黒猫月間である10月に黒猫の譲渡費用を大幅値下げ!

そこでVarjupaikade MTÜは、10月を黒猫月間として黒猫の譲渡費用を1ユーロ(約130円)に値下げしました。通常の譲渡費用は35ユーロ(約4500円)です。

10月に入ってから、同団体のシェルターでは黒猫50頭に里親が見つかったとのこと。

一方、シェルターでは容姿以外にも年齢が問題となることも多く、5歳以上の犬はシェルターに何年も留まることになると言います。

同団体は黒猫月間が明けた11月からシニア犬の里親探しに力を入れる予定だそうです。