イギリスで8番目に人口が多いとされるコベントリーという街では、現在飼い猫の毛が何者かに剃られる事件が多発しており、被害に遭った猫の飼い主はみな同様に衝撃と怒りを感じています。
猫は何をされたのか
被害に遭った飼い主のひとりであるレベッカ・キオーさんの2匹の飼い猫は、複数回にわたってこうした凶行の標的にされました。
愛猫がある日、部分的に毛を剃られたり、頭と脚以外の毛をすべて刈り取られたりした状態で家に帰ってきたそうです。また、毛を剃られた際に皮膚が傷つき血を流していたこともあるといいます。
こうした被害は1年以上前から続いており、レベッカさんは事件についてイギリスの猫の保護団体「キャッツ・プロテクション」や英国動物虐待防止協会、さらに警察にも通報しましたが、特定の誰かが犯人である証拠がない限り何の措置を取ることもできないと言われてしまい憤りを隠せません。
レベッカさんは、近所で猫があまり好きでない人がいることも知っています。ですが、こうした人たちがこのようなことをするとは考えられず、誰が犯人が見当もつかないためなす術がありません。
SNSでの注意喚起
一方、同様の被害に遭ったアンドレア・ウィルソンさんも、自分の愛猫にこうした非道なことをする人がいるという事実に衝撃を受けており、SNSで事件についてシェアし注意喚起を行っています。
事件について報道した地元メディアCoventryLiveのフェイスブックにも、「愛猫の頭の毛を剃られてしまった」という被害報告や、「愛猫が毛を剃られる以外にどんなことをされているかと思うと怖くなる」と言ったコメントも見られます。
猫への影響
キャッツ・プロテクションのスポークスマンによると、「猫の毛を剃ったり髭を切ったりすることは猫に大きなストレスを与えるとともに、毛を剃る際にバリカンやハサミの刃で皮膚を傷つけてしまう恐れもある」とのこと。
また同スポークスマンは、猫に不要な苦痛を与える行為は2006年動物福祉法において犯罪行為とみなされるため、猫を虐待している人や怪しげな人物を見かけたら地元の警察や英国動物虐待防止協会に通報するよう勧告しています。
過去にも…
なお、今回のような事件は初めてのことではなく、実は2016年にも起きたことがあるとのこと。その際はコッツウォルズという街の半径6マイル以内で12匹の猫が同様に毛を剃られる被害に遭いました。
こうした事件は決して他人ごとではなく、どこでも起こりうる可能性があると常に注意しておくことが大事なのかもしれません。