ニュージーランドの首都ウェリントンで夜の街に出没する名物猫
ニュージーランドの首都ウェリントンの市街を気ままに歩き回り、様々な場所に出没して人々を楽しませる「ミトンズ」は地元で有名な名物猫。
そのミトンズが、間もなく飼い主家族とともに遠く離れたオークランドに引っ越すことになり、地元の人々は彼との別れを寂しがっています。
ミトンズは、ウェリントンの目抜き通りキューバストリートにちなんで「King Floof of Cuba(キューバのモフモフ王)」というあだ名をつけられるほどの人気ぶり。
夜の街を徘徊するのが好きな彼は、ある時はストリップクラブに入り込み、またある時はキューバストリートのバーに入って深夜過ぎまでバーの客を眺めたりすることがあります。
さらに、美容室でヘアカットされる人の膝の上に乗っていることもあるそうです。
過去には道で警察官に補導されたり、車で見知らぬ若者に連れ去られそうになったりと、ミトンズはウェリントンで様々なことを経験してきました。
人間なら64歳の今でも好奇心旺盛
ミトンズの飼い主であるブルインスマさんは、ミトンズのフェイスブックにもうすぐウェリントンを離れオークランドに引っ越す旨を投稿し、別れのコメントを記しています。
引っ越しは個人的な理由によるものだそうですが、ミトンズとの別れを惜しんでくれる人たちには感謝しているとのこと。
ブルインスマさんも最初にウェリントンに移り住んだ時には、まさか愛猫がこれほど有名になるとは夢にも思っていませんでした。
現在12歳で人間の年齢にすると64歳になるミトンズは、動きはやや緩慢になったものの相変わらず好奇心旺盛で思いやりのある最高の仲間だそうです。
市から名誉ある賞を受賞、テーマソングも大人気に!
ミトンズは昨年ウェリントン市長から、顕著な活躍をした市民に贈られる「Key to the City」という賞を授けられました。
市長はミトンズがウェリントンを去るという知らせを受け、「私たちのお気に入りの猫がいなくなるのはとても悲しいです。たくさんの人がミトンズに楽しませてもらいました」とコメントしています。
ミトンズの地元での人気は非常に高く、ミトンズのことを歌った公式テーマソングが作られるほどです。このテーマソング「Mittens」はちょっとしたヒットとなり、オーストラリア、カナダ、アメリカのiTunesチャートでトップ10にも入りました。
こんなに素敵な猫が毎日通りを歩いていたら、みんなが笑顔になりそうです。ウェリントンを去った後もミトンズはずっと愛され続けるに違いありません。